【武装少女マキャベリズム】第54話 レビュー感想
『武装少女マキャベリズム』黒神遊夜/神崎かるな
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『武装少女マキャベリズム』第54話 あらすじ・感想
『武装少女マキャベリズム』第54話の感想です。
とりあえず…。あれ?なんか輪ちゃん強なってない??(笑)
54話では、50話で会敵した鬼瓦輪と榛名・アーノルドの一騎打ちの続きが描かれます。榛名・アーノルドは”尊厳王”宗田憂の麾下に入っていますが、元六王剣の実力者でポールアックスの使い手です。一方で、輪は現在刀が手元になく、鍛錬用の木刀「一円相 大道剣」を用いて闘っています。果たして、決着は…!!?
さて、『武装少女マキャベリズム』の現状は…。
虎春による『共生レベル6』の発令によって混乱する愛地共生学園でしたが、天下五剣”童子切安綱”花酒蕨と”数珠丸恒次”眠目さとりの参戦によって戦況に変化が生じます。それぞれが、戦う相手を見定めた天下五剣。愛地の巻き返しが始まる!!?
と、言ったあたりです。
ちなみに現状の対敵状況をまとめてみると
- [交戦中]鬼瓦輪(五剣筆頭”鬼丸国綱”) vs. 榛名・アーノルド(元・六王剣)
- [交戦中]亀鶴城メアリ(天下五剣”大典太光世”) vs. 古波蔵紫苑(元・六王剣)
- [会敵済]因幡月夜(天下五剣”三日月宗近”) vs. 鳴上虎春(愛地共生学園理事長)
- [会敵済]花酒蕨(天下五剣”童子切安綱”) vs. 宗田憂(六王剣”尊厳王”)
- [会敵予定?]眠目さとり(天下五剣”数珠丸恒次”) vs. 中曽根小雪(六王剣”喧嘩王”)
となっています。
まずは、今月が五剣筆頭鬼瓦輪の戦いですね。来月はメアリかな。基本、輪とメアリはニコイチですからね!
では、少々画バレ、ネタバレ込みで感想を書いていきます。ネタバレが嫌な人はご注意ください。
鬼瓦輪 vs. 榛名・アーノルド!!
輪の得物鍛錬用木刀「一円相 大道剣」は圧倒的重量を誇りますので、使い手の輪自身も消耗も相当のもの。持久戦となれば輪の不利は火を見るより明らかです。
まあ、こんな丸太(大道剣は16kg)をやすやすと振り回している女の子に消耗云々言うのも今更感が否めませんけどね(笑)
一方で、そんな重量の木剣ですから一撃の威力の絶大さは推して知るべし、負荷に耐えかねた榛名のポールアックスが折れ曲がります。

武器破壊成ったかと思われた瞬間、榛名がポールアックスを捨て、もう一つの得物バックソード(バスケットヒルトクレイモア)を抜きます!!
詳しくはわかりませんけど、なんかポールアックスとバックソードの扱いには共通する部分があるのだそうです。
やはり、六王”剣”なだけあって剣を使うわけですね。取り巻きの反応からすると、どうやら奥の手のようですが…。
少なくともポールアックスよりもバスケットヒルトクレイモアの方が小回りが利きそう。どうしたって輪の大道剣は小回りが利きませんから、結構ピンチか!!?
それにしても六王剣が皆なにかしら剣を使わなくてはならないのだとすると、小雪も実は剣使いだったりするのだろうか?さすがに”拳(けん)”ってわけにはいかんだろうしなぁ。
鬼瓦輪 新刀!
榛名が武器を持ち替えた直後、輪の新刀を持って駆けつけます。
蕨の突入によって敵の包囲網が薄くなったところを、くぐり抜けてきたようです。
そういえば、ウーチョカが地味にウルミを使いこなして二刀流になっていた(笑)ウーチョカちゃん、本当メアリ好きやなぁ。

刀を受け取った輪。これで五剣筆頭の真の実力が発揮されます!!
ただね。新刀の香りってどんなだ!!?
それと、クレイモアってどんだけ丈夫なんだ?それに榛名の膂力がありえない!!輪が榛名の突きを大道剣の柄部分で受けて、そのまま手を離したわけですけど…。これ、物理的に考えるとすごいことになるはず。ただでさえ大道剣が16kgの超重量なのに、クレイモアもかなりの長物。その切っ先にかかるモーメントたるや…。
クレイモア、よく折れなかったよね。榛名もよく腕捻らなかった。さすが元・六王剣!!(笑)
決着!!圧勝、五剣筆頭の貫禄!!
大道剣で榛名の一撃をいなし、その隙に新刀を手にした輪。
こうなればもはや怖いもの無し。一閃の元に榛名・アーノルドを斬り伏せます!!
切り捨て様に”剣腕は練度不足”と言い放つ筆頭様、マジパネぇっす!!かっこかわいいっ!!

榛名・アーノルドの敗因は愚直なまでに生粋の正統派剣士である鬼瓦輪を相手に剣で勝負に出てしまったことでしょうか。
考えてみれば、輪が得物を代用から真打に持ち替えたのに対して、榛名はいわばサブに持ち替えたわけですから、差がでるのは歴然だったか…。
そのうえ、直前まで16kgの超重量の木剣を振っていた輪とっては普通の刀の重さなんてまるで紙のごとく。最後の一刀の剣速は計り知れません。*実際普通の素振り棒(2kg弱)でも、振った後に竹刀(500g程度)を振ると大分早く振れる…気がします。
さて、終わってみれば、輪はかすり傷を除けばほぼ無傷の完全勝利でした。
正直なところ、榛名はあんまり強そうなイメージがありませんでした。キャラクターデザインもそうですし(笑)、何より”元・六王剣”のくせに”尊厳王”の麾下に入っているあたりが特に二流感があるのです。
とはいえ、一応は”元・六王剣”ですから、その強さと腕前は相応のものであるはず。おそらく現六王剣にも遜色ない力は持っているはずです。
そう考えると…。なんか輪さん、相当に強くなっておられませんか??
残念、今回は出番無し!!
対女帝”天羽斬々”線にて、負傷により戦線を離脱していた天下五剣の花酒蕨と眠目さとり。そんなわけで、前々話まで大分長期間出番のなかったわけですが…。
本編の幕間で、蕨ちゃんが改元に絡めたメタネタを連発してます(笑)
単行本9巻の巻末に続いて、今回は扉絵ではっちゃけてますねぇ。

相変わらず蕨ちゃんは無邪気にかわいらしいのだけれど、これで一番の年長者って…。いや、これで最年長だからこそいいのか。
前話で何やら因縁ありげな尊厳王との会敵から、ついに見せ場かと匂わせておいて…。さらに扉絵でも”出番だよ”って、ここまで煽っておいて…。
蓋を開けてみれば、本編ではなんと蕨ちゃん一コマすら登場しないなんて、どんな出る出る詐欺だよ!!(笑)
次号はメアリvs.古波蔵戦の続きが描かれそうだし、花咲蕨の見せ場はもう少し先かなぁ。
…というか、蕨に見せ場はあるのだろうか?だって、蕨が尊厳王に勝ってしまったら、尊厳王はノノムラの元にたどり着くことすらできずに終わってしまうわけですよ。かといって、せっかく戦線復帰した蕨(さとりも)に見せ場がないというのもなぁ。
う〜ん、展開が読めないなぁ、続きがたのしみですねぇ。
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