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『チェンソーマン』121話「幸福論」感想:”死の悪魔”登場か??失意のアサの前に現れる”ヤバい悪魔”!!

2023年2月22日 - チェンソーマン
『チェンソーマン』121話「幸福論」感想:”死の悪魔”登場か??失意のアサの前に現れる”ヤバい悪魔”!!

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【あらすじ】
チェンソーマンだとバレたくて仕方がないデンジ。その欲求は、監視を続ける吉田をものともせず…!? 一方、負傷したユウコの見舞いに訪れたアサ。仲を深める2人は、“秘密”を告白し合うことになるが!? 悪魔が来たりて、少女たちの友情は地獄絵図と化す!!

『チェンソーマン』第121話「幸福論」あらすじ紹介

第121話「幸福論」あらすじ紹介

デンジに約束をすっぽかされて傷心のアサは吉田に誘われる。自分の価値観に共感を示す吉田に対し、もしや自分に好意があるのでは無いかと期待するアサだったが、吉田の要件はアサの期待したものとは全く別物で…。一方、アサとヨルの記憶をいじって家から追い出した後 デンジにくっついてゴロゴロしていたナユタが”今までに嗅いだことのないヤバい悪魔の匂いがする”と新たな悪魔を感知する。ナユタはデンジを悪魔退治に出動させようとするが、当のデンジはもう一生彼女ができないのかなぁ、と全くやる気が出ない状態で…。デンジ、吉田と続け様に思い通りに行かなかったことで失意のアサは、帰り道 その”ヤバい悪魔”と遭遇してしまう!!

内容&見どころ

・アサを付き合わせた吉田の要件とは??
・ついに”死の悪魔”登場か!!?アサの前に現れたナユタも嗅いだことのないヤバい匂いの悪魔の正体は??

*『チェンソーマン』第121話「幸福論」は『ジャンプ+』にて2023年2月22日に掲載されました。

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『チェンソーマン』第121話「幸福論」感想

吉田の要件は…

ナユタによって記憶を改竄され、デンジにデートの約束をすっぽかされたと思ってい失意の中にいるアサに声をかけた吉田。デビルハンターでもあり忙しいはずの吉田が自分を構ってくれることに、内心アサは自分に告白されてから自分のことを気にするようになったんじゃないかと期待する。

さらに話しているうちに、一人で生きる方が生きやすいというアサの意見を全面的に肯定する吉田に、徐々にアサの期待は高まっていく…のだけれど、”よかったよ キミと思想が同じで”という前置きから吉田が切り出した本題は…

もうデンジと関わらないでほしいという、アサにとっては予想の斜め上、意表をつかれるものでした。

しかも、理由を聞いても、”理由を説明するのはやめておこうかな”と、取り付く島もない塩対応をされてしまいます。”やめておこうかな”という表現は少し気になりますよね。吉田はアサの正体を薄々気づいているのだろうか…。でも、悪魔だと疑っているのなら、もう少し別の対処をしそうな気もする。あるいは”好きに解釈してくれていいよ”と、あえて吉田の思惑を考えさせる余地を与えた上で泳がして尻尾を掴もうとしているのかな?

まあ、単純に状況に影響を与えそうな”何かちょっとヤバい”一般人として警戒しているだけなのかな。だとすると、一方的に要件だけ言って、今日は話せてよかった→それじゃさよならの流れは吉田、強者すぎる(笑)

とにかく、吉田から釘を刺されたことで、アサとヨルの状況にはある程度 波が立つかな。まあ、アサはそんなことより、期待するだけ期待して勝手に相手を好きになって、勘違いだと気づいて勝手に傷ついている自分に対する失望の方が甚大なダメージのようですが…。デンジの方は勘違いじゃなかったのにね…。

ナユタも嗅いだことのないヤバい悪魔の匂い

とりあえず、ナユタが関わってくると全部可愛いんですが…。せっかくの彼女のできるチャンスをナユタに潰されたことで、今後もナユタに邪魔され続け、自分には彼女ができない…とふて寝しているデンジにくっついてゴロゴロしているナユタがとても可愛い。

さらに、悪魔の匂いを嗅ぎ分け(すっかり犬属性ですね)て、チェンソーマンを悪魔退治に行かせようとするも、全くやる気のないデンジに対して”え〜戦ってるトコ見たい見たい!”って子供みたいに(子供だけど)駄々をこねるナユタもとても可愛い。

…と、とりあえず、ナユタの可愛さを一通り描いたところで、気になることを少し。

今回ナユタが嗅いだ匂いの悪魔はとある高層アパートに巣食っているらしい。こいつが失意の中帰路についているアサの前に現れるわけです。というか、このアパートがアサの帰り道にあったのかな。しかし、ここでアサを助けに行ったら、アサを助けることになるわけですが、それはナユタ的にはいいのだろうか。わざわざ記憶をいじってまでデンジと別れさせたのに…

ところで気になるのは、ナユタは遠方の悪魔でさえその匂いを感知できるということ。それにもかかわらず、目の前にいたヨルが”戦争の悪魔”だと気づくことができなかったのはなぜなのだろう。少なくともナユタが会った時点ではヨルが肉体の支配権を持っていたはずだけれど…。

あくまで”アサに脳を半分明け渡している”+”戦争の悪魔自身が弱体化している”ことで、人間と区別がつかないのだろうか…。少なくとも”嫌な匂い”とは言っていたし、何かしらは感じ取っているのだろうとは思いますが…。ナユタの能力もまだまだ謎な部分が多いですからね。現在どの程度”支配の悪魔”としての力を使えるのかも分かりませんし、徐々に明らかになっていくのを楽しみにしておきましょう。

アサの前に現れたのは”死の悪魔”??

さて、ナユタが”嗅いだこともないヤバい悪魔の匂い”と言った悪魔ですが、その正体はおそらく”死の悪魔”ではないかと思われます。そもそもヨルこと”戦争の悪魔”は、”飢餓の悪魔”を姉に持つことからヨハネの四騎士にちなむと思われます。

ヨハネの四騎士とは、『ヨハネの黙示録』に書かれる7つの封印のうちの最初の4つの封印を解いた際に現れる”人間を殺す権利を与えられた”四人の騎士のことです。第一の封印を解いた際に現れる騎士は”支配”を、第二の封印を解いた際に現れる騎士は”戦争”を、第三の封印を解いた際に現れる騎士は”飢餓”を、そして第四の封印を解いた際に現れる騎士は冥王ハデスを伴い”死”をもたらすとされています。

作中ではまず1部にて”支配の悪魔”であるマキマ、そしてナユタが登場しました。そして、その後に”戦争の悪魔”であるヨルがアサの身体を奪い、さらに彼女の姉である”飢餓の悪魔”が登場したところです。ここまではまさしく『ヨハネの黙示録』の順番通りですね。となると、次に現れると考えられるのは”死の悪魔”になります。

さて、ここで少し話を今回のエピソードに戻します。吉田と別れた後、色々と自己嫌悪で失意の中帰路につくアサですが、どうも様子がおかしいようです。常にアサを見ているヨルからみても”ちょっとネガティブすぎないか”という感想をもつほどです。

そして、ついにはアサは”死んだ方がいいのかもね 私…”とまで自分を貶めるに至ります。

すると、その瞬間、アサのすぐそばにアパートの上から人間が落ちてきます。さらに肉体の支配権を奪ったヨルがアパートを見上げると、そこにはアパートの全住人がベランダからアサを見下ろす異様な光景が…。

さて、この状況とアサの変調を考え合わせてみると…。まず、初めに落ちてきた人間は、アパートから飛び降りたと考えてみます。つまり、アパートから身投げをした…と。もちろん悪魔の能力ででしょう。

そうすると、この悪魔は”自殺”を誘発することができると考えられます。そうした場合、アサの様子のおかしさについても説明がつきます。つまり、落ち込んだところに、この悪魔の”自殺”を誘発する力が干渉し、普段よりも激しく落ち込み、ネガティブな思考をたどり、ついには死を考えるまでに至った…と。

そして、アサを見下ろすアパートの住人たちは、いわば次の犠牲者たちで次の自殺者たちということになりますね。そうなると”自殺の悪魔”辺りが妥当かな、と思うわけです。タイトルも”幸福論”だしな。しかし、ここで先ほどの『ヨハネの四騎士』を思い出すと…。

ちょうど良いことに次は”死の騎士”が訪れる順番です。となると、この悪魔の正体は”死の悪魔”と考えられるのではないでしょうか??

ヨハネの四騎士クラスの悪魔、しかも”死”などという絶対的な恐怖対象の悪魔であればナユタが”今まで嗅いだことがないくらいヤバい”と評するのも納得できますし、”戦争の悪魔”であるヨルに接触してくるのもわからなくありません。

ただ一つ気になるのは、ヨルは”死の悪魔”のことは知らないのだろうか…という点ですね。まあ、ヨルは姉の”飢餓の悪魔”さえ忘れていたほどの”残念な悪魔”なので、気づいてないだけかもしれませんけどね。ちなみに第1部での台詞からするとマキマは”戦争”、”飢餓”、”死”の悪魔を知っているようでしたが…。ナユタに関しては、一度死んでマキマの頃の記憶を失っているので”はじめて嗅いだ”と言っていてもおかしくはありません。ヨルに関しても”嫌な匂い”を感じながらも”戦争の悪魔”だと気づかなかったのは記憶を失ったからなのかもしれませんね。


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