
【グレイプニル】第47話「最後まで」 レビュー感想

『グレイプニル』 感想&見所
『グレイプニル』第47話「最後まで」のレビュー感想です。
〜これまでの簡単あらすじ〜
“自分が存在している意味”を問うほのか。親にも友にも、そして自分自身にも”捨てられた”彼女にはそれがわからなかった…。一方で海斗との戦いから辛くも生還を果たした修一とクレア。絶望的な力の差を身にしみた二人は、それでも尚最後まで共に戦い抜くことを誓う。…。
さて、海斗&ほのかとの邂逅を経て、とりあえずは無事に生きて変えることのできた修一とクレアでしたが…。海斗やほのかから得られた新しい情報など、色々と複雑な展開になってきました。
今回はさらに、ほのかの能力についてかなり具体的な描写もなされましたね。
では、『グレイプニル』第47話「最後まで」の感想&考察です。
*『グレイプニル』第47話「最後まで」は『ヤングマガジンサード』2019年vol.11に掲載です。
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たとえお前が何を望もうとも…。
今回は、海斗が能力を使ってほのかを蘇らせた時のことが描かれましたね。
これまでもほのかは”記憶がない”という事を明言していましたが、今回そのあたりのことが明らかになりました。
海斗は正真正銘ほのかのために己を捧げるつもりのようですね。記憶を持たずに蘇ったほのかに対して自分の知っているほのか像を教えないほどの徹底ぶりです。
これはつまり、海斗の語るほのかはあくまで海斗の望んだほのかあり、本当のほのかではないという考えからです。海斗は自分の中で思い描いたほのか像を当てはめた結果ほのかを殺してしまっていますからね。
ただ、これはね…悪手だよなぁ。そうは言ってもやはり人というものは記憶によって構成されるわけですから。記憶がない空っぽの器では、それはただほのかの形をしているだけの別物ですからね。

確かに、海斗の思うほのか像を植え付けてしまっては、それは本来のほのかではありませんが、空の器のほのかもまたほのかではないんですよね。
それでも、そんなほのかが何を望んでも海斗は決して裏切らないと誓うんですね。うん、狂ってるな。狂うほどの愛…というやつ…か…な??
ただ気になるのは…。ほのかの独白からすると、彼女は両親に捨てられたとか、厄介者扱いされたとか、愛子が死んだことなどということは知っているみたいなんですよね。
これはどうやって知ったのでしょうか?仮に海斗が教えたのであれば、そこにほのかの人物像を匂わさずに語ることなど不可能でしょうし…。それらのことだけは覚えていた…ということなのかな??
そう考えると、自分がどういう人間かということを覚えていないのは、ほのか自身が思い出すことを拒絶しているということなのかもしれないと…。
“白い女”。世界を蝕むほのかの狂気。
そして、今回の一番の注目はほのかの力が描写されたところですね。直人との戦いの際にもその力の片鱗が描かれていましたが、今回はより具体的に描かれましたね。
ほのかは現実世界とは別の彼女だけの平行世界(?)のようなものを持っているということでいいのでしょうか。その世界に他者を引きずり込むということかな。直人もほのかの世界に引きずり込まれかけた…ということですね。
ただ、”ほのかの世界に引きずり込まれる=死”というわけではないみたいですね。引きずり込まれた人間を殺しているらしき、ほのかの世界に存在する正体不明の怪物がほのかの力の本質なのだろうか…??
単行本第4巻でエレナの前で女生徒を引きずり込んだ際に描かれていた蜘蛛の触手のような影。当時読んだ時はエレナの影かと思い違いしていましたが、あれってよく見るとエレナと正対していた女生徒の”背後側”から伸びてたんですよねぇ。

それにしても、裸で吊り下げられた無数の死体。ほのかの世界は異様で恐ろしい狂気を孕んでいましたね。ほのかは笑みを浮かべていましたし…。この”笑み”が決定的ですね。
ほのかではない恐ろしい”何か”がほのかという中身が失われた虚無の器に入りこんでいるとでもいうのかな。修一達ももはや”人”を相手にしているとは考えてはいけなさそうです。
ところで、ほのかの力について2点ほど気になることがあるんですよね。
- ほのかが力を持っている理由。
- ほのかの世界に山田塾が再現されていること。
まず前者ですが、海斗の力は虫が肉体の損傷・欠損した部位を補うことで蘇らせるだけで力を与えるわけではないはず。そうなると、ほのかの力はほのか自身がメダルから得た力だということでいいのだろうか。
ほのかも海斗同様コイン100枚の”さらなる力”を手に入れているのかなぁ。少なくともその力は直人曰く”海斗なんて問題じゃない”ほどのものですから手に入れていてもおかしくないですよね。
ただ、正直なところ宇宙船の墜落場所にあるコインの枚数は100どころじゃないと思うわけです。あくまで宇宙人は”さらなる力”のために100枚を指定しているだけですから、その”さらに上”があっても不思議ではないわけで…。その辺りはどうなるのかなぁ。
それにしても、山田塾に吊るされた大量の人間の死体を見ると、やはり”首つり”、”絞殺”との関連が嫌が応にも連想されますね。
一方、後者については、記憶を失ったはずのほのかの世界に、なぜ山田塾が存在しているのか…ということですよね。彼女たちの始まりの場所であり、今回の事件とも関連深い場所ですが…。
この場所に、取り込んだ人間たちの死体を吊るしているというのはなんだか暗示的ですよね。
そして、この場所を己の世界に存在させているということは、やはりほのかは記憶を失ったのではなく、ほのか自身の強い望みで記憶が封印されていると考えた方が良さそうな気がしますね。
罪への贖罪。修一とクレアは最後まで…。
一方で、修一とクレアですが、海斗たちとの力の差は歴然ですね。しかし、修一は己の罪を償うためにもクレアとともに最後まで戦い抜くことを決めます。
修一とクレアの絆はどんどんと深くなっていきますね。クレアも修一への好意(依存?)が増しているようですし。
ただねぇ…。
おそらく、本来の修一のパートナーはクレアではなくエレナだと思われるので、二人の絆が深まれば深まるほど、最後に修一がクレアかエレナかどちらかを選択しなくてはならない結末がありありと予想されてしまって…。

なんにせよ、まずは修一とクレアの失った記憶を取り戻さないことにはどうしようもありませんね。
そんなわけで二人はまずは記憶を取り戻すために動き出します。そうなると、まず接触すべきは当然エレナですが、今の所エレナの所在はしれず…。
しかし、クレアにはエレナを誘い出す考えがあるらしく…。とはいえ、ただ誘い出すだけでは、エレナが簡単に口を割るわけがありません。
はたしてクレアの出した策とは…。
クレアの過去には何があったのか…。
それから、もう一つ気になること。海斗との戦いでクレアもまた記憶を失っていたという事実が発覚しましたね。
しかも、その記憶がどうもよろしくなさそうなものでした。海斗からは”お前が全てを壊した”とか言われていますし、さらに修一に締め上げられている描写もありましたし…。
これらのことから考えると、クレアの過去はまさしく開けてはいけないパンドラの箱のような気もしますよね。
これまではエレナの方が悪人のような流れでしたが、ここにきて逆転、つまりクレアこそが罪を犯した張本人だったという展開もありそうな感じになってきましたね。

記憶を取り戻してしまえば、どうやっても今の関係は壊れてしまいそうな…。
ちなみに海斗の”全てを壊した”というセリフからすると、クレアこそがほのかの事件の元凶だと考えるのが妥当な気がしてきますね。
ただ、これまで描かれた”ほのかの死”までの話に、クレアは登場していません。唯一はほのかの成り代わりに苦悩するエレナを案じる場面ですが…。
そうなると、もっと遡らなくてはならないのかな??
ほのかの事件の引き金となったのは、もちろん愛子の死です。そして、この愛子の死はいくつかの描写からどうやらいじめを苦にしての自殺のような感じが仄めかされています。
おそらくクラスのいじめられていた子を庇ったことで、愛子が代わりにターゲットにされたような感じでした。
となると、考えたくはありませんが、クレアがそのいじめグループの主犯格だったとか、そういう話になるのか??
エレナが修一だけでなく、クレアの記憶も消しているというのはそういうことなのかな。でも、当時のクレアにはそんなことをしそうな雰囲気は全くないんですよねぇ。
う〜ん、謎は深まるばかり。とりあえず、エレナと接触して新しい事実が判明するのを期待するしかありませんね。
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