【グレイプニル】第56話 レビュー感想

『グレイプニル』第56話「江麗奈の望み」 レビュー感想
Contents
『グレイプニル』第56話「江麗奈の望み」のレビュー感想です。

〜これまでの簡単あらすじ〜
再び吉岡と同化することで、エレナの力で塗りつぶされた自分の記憶を覗く修一。完全ではないものの過去の記憶を俯瞰的に眺めることで徐々に記憶を取り戻していく。過去の修一は江麗奈とともに行くへをくらました海斗を探していたが、別人のようになった海斗と死んだはずのほのかに遭遇する。海斗とほのかの力を目の当たりにした修一たちは再び宇宙人に会いにいくのだった…。
今回の話で第1巻からあったエレナについての大きな違和感がついに解消されました。”一緒になりたい人がいるの”。第1巻では猟奇的(ヤンデレ的)な印象を受けたこのセリフが、まさかこんな意味だったなんて…。
今回はエレナが物語の主軸だったので、次回はクレアのパートな気がするなぁ。クレアも過去と現在でかなりズレがありますのでね。過去に何があったのか明かされそうで、楽しみだ。
では、『グレイプニル』第56話「江麗奈の望み」レビュー感想です。
*この先は多少のネタバレを含みます*
*『グレイプニル』第56話「江麗奈の望み」は『ヤングマガジンサード』2020年vol.9に掲載です。
👉\こちらから読めます!!/👈
単行本第8巻も好評発売中!!
*ebookjapanなら無料試し読みが出来ます!!
👉\無料試し読みはこちらから!!/👈
*U-NEXTならアニメ『グレイプニル』も配信中!!
【最新話レビュー感想もチェック!!】
↓↓ 最新話レビュー↓↓
*レビューリンクは記事終わりにもあります。
命100個分の力。海斗とほのかを止めるには…。
個人的に今まで少し勘違いをしていたのですが、海斗の力は文字通りメダル100枚の力なんですね。あくまで100枚というのは全収集者に提示された第2段階の力を得るための目安なのかと思っていました。つまり、メダル1枚で一つ目の力、メダル100枚で二つ目の力…というお店のスタンプカードみたいな感じだと思っていたのですが、違ったようです。
いつかクレアが言っていた’100倍強い’は文字通り100倍の強さなんですね。海斗の望みである”ほのかを生き返らせる”ことを実現するにはメダル100枚、つまり宇宙人の同胞100の命を使うほどの力が必要だったということなのね。
しかし、改めて命100個分の対価と言われると、海斗が手にした力のとてつもなさがじわじわと思い知らされるようです。しかも、宇宙人さえ海斗の能力がなんなのかわからないとは…。

そしてわかっていたことではありますが、”ほのかを止める”=”海斗を殺す”というショッキングな事実。当然、実力差も絶望的ですが、修一たちにとっては、それ以上に自らの手で友人を殺さなくてはならないというさらなる絶望。宇宙人からすると、修一たちは自分の警告を無視して ほのかを”殺した”わけですから、海斗を殺させることは彼なりの修一たちへの罰でもあるのでしょうかね。
ただ、前話で明らかになった通り、海斗は本人が言っているように”後戻りできない”ところまで行ってしまっていますからね。他の結末はあり得ないかなぁ。
しかし、相変わらずテーマが深いなぁ。
“たとえ肉体が蘇っても記憶や思いがなければ生まれるのは別の何かです”
“確かに私は彼に力を与えましたがそれをどう使ったかはあなたたちの責任だ”
ありふれた問いといえばありふれた問いですが、こういうディープなテーマをいくつも絡めて組み込んでくるあたりは、さすがは武田すん先生。これら以外にもこれまでいくつもこういった類の問いかけがされてますしね。そりゃ、面白いよ。
宇宙人とほのかの約束…。
相変わらず疑問のまま残っているのがね。なぜ宇宙人がほのかとの約束を守り続けているのか…というところですよ。
前々から引っかかっていた部分ではありますが、せっかく集めてもらったところで収集者に能力を授ける際にメダルを消費してしまっているとなると、そもそもの収集目的もよくわかりません。。
これまでの話なら、自販機にはメダル(同胞)は溜まっていって、代わりに宇宙人の力か技術かで能力を与えているのだとも考えられたのですが…
今回の話で宇宙人が海斗の能力について語る際に、自らの口でメダル100個のことをはっきりと(多分初めて?)“我々の命100個”と言及しています。つまり、収集者に能力を授けるために、同胞の命を使っていることは確定なわけです。

そもそも、彼は同胞たちのことを好いてはいないようではありましたが、だからと言って勝手にその命を奪うほど嫌っていたわけでもないはず…。もしかすると、全てが終わったら、あるいは収集者が死んだら(?)能力が再び同胞の形に戻るのだろうか?まあ、命をデータ化できるほどの宇宙人ですから、そういう可能性もなきにしもあらずかな。
それにしても、宇宙人はよほどほのかのことが好き(そういう感情があるかはわからないけど)だったようですね。自分でも今のほのかが”別物”だと言っていましたけど、海斗の力で姿形だけでも蘇ってしまっているだけに、もしかするとをどこかで期待してしまっているのかも。もしかして、それで ほのかとの約束を守り続けていたりするのかねェ。
とにかく、宇宙人の行動原理は未だ謎のまま…と。
江麗奈の望み”一緒になりたい人がいるの”
今回の核心ですね。サブタイトルにもなっている通り”江麗奈の望み”についてです。修一の記憶の中の江麗奈、現在の江麗奈、そしてクレアの語る過去の江麗奈、と江麗奈は全くの別人かと思うほどの異なる3つの顔が作中で描かれてきました。
そして、第1巻の最後で描かれた半年前の、エレナと宇宙人の対面とその時にエレナが口にしたセリフ。
“一緒になりたい人がいるの”
その後に描かれた、クレアの回想のエレナや、修一の中に別の女(クレア)が入っていることに気づいた際の江麗奈の行動から、完全にミスリードされ、当初は修一のことを偏執的に慕う相当やばいヤンデレ女かと思わされたものです。

さらに、そのすぐ後の第3巻で描かれた現在のエレナの人の変わったような物静かで冷たく大人びた佇まい。もはや、二重人格を疑うほどで、困惑しましたよね。そしてトドメは修一の記憶に登場する少し引っ込み思案なものの優しいエレナ。誰もがどれが本当のエレナなの!!?と翻弄されたはず…。
そんなエレナの真実が、今回明らかになりましたね。エレナと修一、過去の二人に何があったのか、修一は何故あの姿になったのか、そして二人の初めての”合体”…。欠けていたパーツがそろい、パズルのように全てが繋がりました。

そうか…。第1巻で、上記のセリフをあの黒く塗りつぶされていた笑い顔は、本当は二人ともの優しさゆえの泣き笑いだったのか…。
もちろん、今 改めて第1巻を読むと多少の齟齬(宇宙人の態度とか)はありますし、違和感も残っていないというと嘘になりますが、なんとなくスッと腑に落ちた感じ。
それにしても、同じ行動描写のはずなのに、背景、エレナの人間性、表情が入れられるだけ(だけ?)で、こうも真逆に描き出すとは…。これを第1巻当初から計算して演出しているというのに脱帽です。回想のエレナを物語中に断片的に散りばめていたのも、このためだったんですね。
ただ、まあ違和感といえば、修一の中に自分以外の女が入っていることを知った際に、感情的になって修一の首を引きちぎったヒステリックさですね。あのあたりのエレナの性格だけは、やはり未だに全エレナ中で浮いていますね。
でも、修一の”着ぐるみ”となった経緯を考えれば(“着ぐるみ”はいわば可視化された二人の絆そのもののようなもの)、自分以外の女がそれを着ることは…ありえない反応ではないのかなぁ、とも思える…かな。
それにしても、半年前の時点では今と違って収集者もまだ少なかっただろうに、メダルが1枚しか見つからないなんてことあるんだね。
何にしても、今回はある意味物語全体の核心に迫るエピソードでした。始まりのふたり。次はこの二人が如何にして道を違え、今に至るのか…ですね。これまでに描かれた過去の断片から、それにはほぼ確実にクレアが深く関わっているであろうことが推測されます。一体、彼女たちの過去に何があったのか、楽しみですね。
『グレイプニル』第56話「江麗奈の望み」は『ヤングマガジンサード』2020年vol.4で読めます!!
👉\こちらから読めます!!?/👈
『グレイプニル』最新単行本第8巻好評発売中です!!
ebookjapanなら無料試し読みが出来ますので、是非試してみて!!
👉\無料試し読みはこちらから!!/👈
*漫画だけでなくアニメ、ドラマ、映画などの動画コンテンツも楽しみたい人にはU-NEXTがおすすめ(詳しくは後述)。U-NEXTならアニメ『グレイプニル』も配信中!!
【最新話レビュー感想もチェック!!】
『グレイプニル』を読むなら電子書籍!! 自分のスタイルに合わせてebookjapanかU-NEXTがおすすめ!!
電子書籍なら『グレイプニル』全巻冒頭試し読みができます!!
電子書籍の最大の利点は、その場即座に手軽に高画質で作品を楽しむことができる点です。さらに、紙媒体の書籍とは異なり見開きページなども綺麗な一枚絵としてストレスなく鑑賞できます。
最近では電子書籍の需要も増大し、様々な電子書籍提供サイトが立ち上がっています。ここでは個人的にオススメな2つの電子書籍配信サイト『ebook japan』と『U-NEXT』について簡単にご紹介します。
電子書籍最大手『ebookjapan』
世界最大級の電子書籍/コミックの品揃え(約50万冊)を誇る老舗の電子書籍ストア。
売りことばの通り、他の電子書籍ストアとは一線を画する品揃えで、最近の流行りはもちろんここでしか手に入らないような過去の名作漫画なども幅広く豊富に取り揃えているのが魅力。
無料漫画の数も非常に多く(約9000作品)、連載中の人気漫画も一冊丸々無料で読めたり、サイト内での無料連載漫画なども充実しています。(>>本日の無料漫画一覧はこちら)
週末クーポン(土日に電子書籍を全作品15%off)をはじめとして、随時様々なクーポンが配布されており非常にお得。さらにPayPayとも連携しており、様々お得な特典が。特にsoftbankユーザーは金曜日に最大50%戻ってくる特典も!!
さらに電子書籍を「背表紙表示」で管理できるのもここだけ。

*2019年に新サイト、新体制に移行して色々と不具合が報告されましたが、現在では少なくとも不具合は感じません。もちろんMacでも。
購入作品の続刊通知(及びマイページに一覧表示)も地味に便利な機能。
ひたすらに漫画を楽しみたい人、いろんな漫画作品に出会いたい人は『ebookjapan』が一推し!!
👉>>『ebookjapan』で『グレイプニル』最新刊を読む<<👈
動画コンテンツも充実の『U-NEXT』
漫画だけでなく、アニメ、ドラマ、映画なども楽しみたい人におすすめなのが『U-NEXT』。
人気の漫画作品が続々とアニメ化、実写化されている昨今。漫画もアニメもどちらもそれぞれに良さを堪能したいという人にはこちらが最適です。
もちろんアニメ版『グレイプニル』も好評配信中です!!
もともと動画メインのストアなので、『ebookjapan』などの大手に比べると、電子書籍の蔵書数は少ないですが、人気どころは押さえている印象。さらに漫画だけでなく、アニメも最新のラインナップが揃っています。
もちろん電子書籍も動画作品も一つのアプリで管理可能。また毎月1200ポイント(1P=1円)がもらえるので、漫画だけに使うのならば2~3冊分無料になります。
31日間無料トライアルが(31日以内に解約した場合、月額料金は発生しません)利用できるので、まずはお試しを。
👉>>U-NEXT 31日間無料トライアルを試す<<👈
コメントを残す