
『グレイプニル』最新刊情報

【あらすじ】忘れちゃいけなかったーー ここまで来た理由をーー エレナの危機に駆けつけた修一は、ほのかという巨大な闇に戦いを挑む。修一はなぜこの刀を選び、なぜこの場所に立っているのか。失われた記憶の中で、かつての修一が見つけた「希望」とは!? 世界の運命は修一とクレアに託された。合体変身バトルは、ついに終着点へ!!

『グレイプニル』第64話「心を一つに」 あらすじ紹介&レビュー感想
『グレイプニル』第64話「心を一つに」 あらすじ紹介
まずは『グレイプニル』第64話「心を一つに」のあらすじを紹介します。
*『グレイプニル』第64話「心を一つに」は2021年4月6日発売の『ヤングマガジンサード』5月号(最終号)に掲載されたエピソードです。
【あらすじ紹介】

“言ったはずだ 俺を殺さなければ 後悔すると”。絶望的な力で学園を蹂躙し、修一たちの”日常”を壊す海斗。全校生徒の見守る中、融合した修一とクレアは再び海斗に対峙する。帰る場所も日常も失ってなお、守りたいもののために戦う修一たち。二段階目の融合による絶大な力をもって、海斗と互角以上の戦いを繰り広げるが…。戦いの最中、海斗は修一に問う。”この世界に守る価値があるのか”…と。そして、海斗の魔の手は三船を襲う…。
さて、ついに来ました。海斗との直接対決。正真正銘、修一とクレアの第二段階の融合の実力が明かされます!!そして海斗の真の力も…。戦いは序盤ですが、海斗の修一への問いかけや融合体の内面での修一とクレアとの対話など、すでに読み応えたっぷり。
セリフ数自体は少ないのに色々と考えさせられる濃密な内容です。というか、セリフなしで物語の緊張感を描き続けられるって改めてものすごい技量だと感服してしまいますねェ。
では、『グレイプニル』第64話「心を一つに」レビュー感想です。感想を読む前に、本編を読んでおきたいという方はまずは下記リンクからどうぞ!
*『グレイプニル』第64話「心を一つに」は『ヤングマガジンサード』2021年vol.5に掲載です。
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『グレイプニル』 第64話「心を一つに」レビュー感想
修一とクレアの融合の実力…。
とりあえずめっちゃかっこいいですね。修一とクレアの二段階融合。刀っていうのがまた良い。海斗は相手を修一として話しかけていますが、動きや戦い方は完全にクレアですよね。どっちが主体なんだろうか…。
今の所、純粋な力としては修一&クレアの二段階融合の方が海斗を圧倒しているようにも見えますが…どうなんでしょう。生徒たちを守っているぶん多少不覚をとった場面もありましたが、海斗の蟲を相手にして容易に切り裂いていましたよね。攻撃を受けたことに関しても、ほとんどダメージも受けていないようでした。

もちろん、まだまだ戦いは序盤ですがね。海斗は海斗でまだまだ本気を出していないようにも見えますし、両者探り合いをしている最中という感じかな。
前回の戦いでは力を使い果たしていた…と言っていたいましたから、まだまだ海斗の力の底は見えません。今回披露された腕の硬質化も初めて見せる力でしたし、海斗の全力の能力がどこまでのものなのかも楽しみです。
…でも、例の巨大な蟲を繰り出しているということは、一応はすでに全力で戦ってはいるということなのだろうか。修一達が強くなったということもあるのかもしれないですが、少なくとも海斗の全てを飲み込むような絶望的な威圧感がまだ出てないんですよね。
私たちは二人で一つよ…
一方で、完全に一つになったことでクレアが修一の過去に、そして感情に触れたようですね。ただ、今回の融合はどういうことなのか、クレアが主体なのかと思っていたら、どうやら修一の意識もあるようです。二人の精神が融合体の内面で対話を行っているように描かれていました。
ちなみに前回、海斗に対して”ただの敵だ”と言い放った修一でしたが、今回クレアがのぞいた彼の感情からすると、やはりまだ海斗のことを憎みきれてはいないようですね。そして対話の中で修一はクレアに自分が海斗を殺さなかったせいでこのような状況になり、さらにクレアを巻き込んでしまったこと謝罪する(おそらく海斗の言葉を受けて)のですが…。
全てを知ったこのタイミングで再びクレアのあのセリフですよ。
“私たちは二人で一つよ”
初めて出会った時から変わらないこの言葉。これは最高に痺れますよね。やっぱり『グレイプニル』は神作品ですよねェ。

さて、少し話は前後しますが、今回の融合で二人ともの意識があるということは一体何を意味するのでしょうか。少なくとも前回、初めて二段階目が成功した際はクレアは記憶を持っていなかったはずですし…。
それとも、融合中だけは二人ともの意識がある…の??記憶は分かれた後になくなる?? ん?あれ?吉岡と融合して修一が自分の記憶を見てた時ってどうだったっけ??
とりあえず、その辺りは読み返しておくとして…。二人の絆と覚悟がさらに固まったことは確かですね。しかし、絆の強を言うのなら、修一とエレナだって相当のものだったはずですが、その二人でも海斗とほのかには勝てなかったのです。
今の状態は、当時の修一とエレナの融合に並んだだけです。もちろんクレアの戦闘力分だけエレナとの融合よりは戦闘に特化しているとは思われますが…。まだ何かこの先に二人だけの未知の力があるのだろうか…。
二段階目も、そしてクレアの過去もまだまだ謎に包まれていますから、ここからどうなるのか楽しみです。実はクレアも能力者だった…とかという展開も面白いですね。
海斗は週一に何を求めている??
それにしても海斗は本当はどうしたいんでしょうね。”言ったはずだ 俺を殺さなければ 後悔すると”や”これはお前が招いた結果だ”、そして最後には”お前には誰も救えない”とどんどんと修一を追い込んでいきます。
一方で、”両親も消され戻るべき日常すら失った気分は?”や”この世界に守る価値があると言うのか?”などあくまで修一に問いかけ続けているような感じも…。もちろん、取り方からすればこれらの問いかけも、同じく修一を追い込んでいるだけとも思えますが…。

第61話「願い、苦しむ。」での海斗の独白を読んだ後だと、やはりどうしても修一を追い込んで追い込んで、追い込んだその果てに自分では逃れられないし、否定もできない今の自分をただ一人の友である修一に否定してもらいたいという気持ちがあるのではないかと思ってしまうんですよね。あるいは100%の憎しみ(修一はまだ海斗を憎みきれていない)で殺してほしいと望んでいるとか…??
そして日常を蹂躙され、帰る場所をなくして尚、心折れず向かって立ち上がる修一とクレアに海斗は、追い討ちをかけるように蟲を三船さんに仕向けるわけです…。
前の感想記事でも書きましたが、三船さんは修一にとって日常の象徴のような存在ですからね。まるで海斗もそのことを理解しているような感じのタイミングですよね。それとも、三船さんだけを狙ったわけではなく、全生徒を一気に殺そうとしたということだろうか。

とにかく、海斗はひたすらに修一を追い詰めていきますね、精神的に。日常や、帰る場所を奪ったその次は、”守りたいもの”まで奪おうとするわけですね…。修一を殺すことだけに注力せず、あえて周りから…というあたりに、やはり(上記しましたが)海斗が修一になにがしかの”答え”を求めているように思えて仕方ありませんね。
もちろん三船さんがここで殺されてしまったということはないと思いますが…。いや『グレイプニル』ならやりかねないか…。とりあえず彼女はある意味”鍵”となるキャラクターでしょうから、何か大きな展開はありそうですね。例えば、修一たちがさらなる力を発揮するとか、逆に彼女を助けて傷を負うとか、あるいは仲間たちが登場するとか…。なんにせよ続きが楽しみですね。
鍵を握るのはクレア??
先ほども書きましたが、あくまで海斗が目を向けているのは修一だけのようです。クレアの存在については一体どのように考えているんでしょうね。もちろん、海斗にとっては修一とクレアの存在を比較すれば、修一に目がいくのでしょうが、クレアもまたこの一連の悲劇に深く関わっている人物である可能性が示唆されています。それも海斗本人の口から…。
海斗がクレアに向けた”お前が全てを壊したんだ”というセリフの伏線もまだ回収されていませんし、その辺りが今後どうつながってくるのか、これが気になって気になって…。

クレアの記憶については、その消された理由も依然として不明ですし、彼女の記憶に触れた修一も特に気になることがなかった(そもそもこれがおかしい)ということでその内容も明かされていません。
少なくともこのクレアの消された過去が鍵を握るのは確定でしょう。クレアがどのタイミングで記憶を取り戻すのかも楽しみなところです。
それに、まだまだ海斗との戦いは始まったばかりです。クレアの過去もそうですが、ほのか、エレナたち、小柳たち能力者の仲間、彼らが最終決戦にどう絡んでくるかも期待が高まりますね。
ただ小柳たちは準備があるということで1日要求していたわけですから、すぐに駆けつけるのはなかなか厳しいものがあるでしょうね。三部は大丈夫かな。ただ、そもそも修一たちの身に起きていることに気付く方法もない…いや、海斗の蟲で気付くか…。
エレナたちもそろそろ表立って出てきても良い頃合いですよね。彼女たちが海斗を倒すためにどのような対策を立てていたのか…。そもそもエレナの怪我は治っているのか??
あとは池内ね。忘れている人も多そうですが、現状おそらく海斗に次ぐ量のコインを持っている男です。死に際の円からコインを受け継いだあの男がどう動くのか、そしてどのような役割を果たすことになるのか…。ああ、気になる〜。
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