『グレイプニル』第69話”クレアの選択。誰を消せばいい?”「姉の願い」あらすじ紹介&レビュー紹介&考察

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『グレイプニル』第69話「姉の願い」 あらすじ紹介&レビュー感想

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『グレイプニル』第69話「姉の願い」 あらすじ紹介

まずはこれまでのあらすじを踏まえて『グレイプニル』第69話「姉の願い」 のあらすじを紹介します。

*『グレイプニル』第69話「姉の願い」は2021年9月20日発売の『月刊ヤングマガジン』2021年No.10に掲載されたエピソードです。

【第69話「姉の願い」 簡単あらすじ解説】

“全部…私が悪いの 私があのときクレアに…あんなことを言わなければ…”。立ち昇り拡がりゆく負の瘴気を眺めてエレナは独白する。海斗との戦いを制し、修一とクレアは世界の崩壊を防いだはずだったが…。エレナの後悔の言葉と共に回想が始まる。… 一度目の海斗とほのかとの戦いの後、尚も 諦めない修一の姿に、エレナは修一を失なうかもしれない恐ろしさとほのかを止めなくてはならない義務感の狭間でどうすれば良いかわからなくなっていた。そんな姉の姿を心配し、事情を聞きだしたクレアはほのかに接触を図る。自らを知る人間を全て消すと言うほのかに対し、クレアは何よりも大切な姉 エレナを守るためにある提案をするのだった…。その提案が”全てを壊す”ことになるとは知らずに…。

前回の第68話「これからどうする?」は まるで最終回かと思わされるような爽やかなエピソードでしたが、もちろんそのままお終い…なんてことはありません。まだまだ多く伏線が残される『グレイプニル』。今回のエピソードではその中でも特大の伏線であるクレアの過去が明かされました。修一に”悪魔”と言わしめ、海斗にも”お前が…全てを壊したんだ”と言わせたクレアの過去の行動とは!!?クレアはほのかに何をしたのか!!?

それでは第69話「姉の願い」の感想です!!

『グレイプニル』第69話「姉の願い」は『月刊ヤングマガジン』2021年No.10に掲載されています。感想を読む前に、本編を読んでおきたいという方はまずは下記リンクから購入できます。

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『月刊ヤングマガジン』2021年vol.10

『グレイプニル』第69話「姉の願い」レビュー感想

ほのかの願い…。存在したという事実すら消せば…。

とりあえず、話の流れは前後しますが、まず初めにほのかについて少し書きたいと思います。正直、海斗と共に消滅してしまったかのような描写があり(ほのか消滅の真偽はまだ不明です*後ほどこれにも少し触れます)、あれはあれで綺麗な終わり方だなぁ、なんてこと思いつつも、同時に えっ、これでほのかも消えちゃうの?と言う、多分な不完全燃焼感があ利ました。なので、今回の回想で ほのかの内面的な部分も深く掘り下げられたのは個人的には非常によかったですね。

ただ、知れば知るほど ほのかが悲しすぎる存在であることがより一層に浮き彫りになっていくのがちょっと辛い…。そもそも彼女が人間を消していたのには、ある理由があったのです。もちろんこれまでもその辺りに関しては触れられていましたが、その大元には”さみしさ”と、”消えたい”と言う願いがあったと言うのは、なんとなくわかってはいましたが、改めて明示的に描かれると、結構くるものがありますね。

これまでひたすらに理不尽(いや、理由を知っても理不尽は理不尽ですけどね)に見えていたほのかの行動ですが、ほのかは自分を知る全ての存在を消すことで、”ほのかが存在していたという事実すら”も消し、自らを縛る鎖をなくすことで”自分自身をも消す”ことを望んでいたわけです。やっぱりほのかと海斗、この二人の存在と行動は切なくて辛くて、どこか美しいんですよね。どちらのしたことも絶対に許されないことなのにね…。

さらに、ほのかは多くの人々を取り込んだことで、さまざまな負の感情の掃き溜めのようになっていってしまったんですね。どれほどの悲しさ、苦しさ、そして”孤独”が彼女と共にあったかと考えると、少しでもいいから彼女にも救いがあればと思ってしまいます。ほのかにとっては自らを生み出した海斗こそが、その孤独の元凶であるわけですし、生み出したくせに何一つ自分に望まない海斗は勝手以外のなんでもなかったのでしょうが、ほのかが何者であったとしても”ただ生きていてほしい”と言う海斗の言葉は、実際はほのかにとって何よりも欲しかった言葉だったのかもしれない…。

ほのかが初対面のクレアに本心を語ったのは、クレアが感じたようにほのかもまたクレアに自分と似た”孤独”を感じ取ったからなのかな。個人的には、二人の孤独は真逆のものの気もするのですけどね。クレアは自分と言う存在を周り(特に母親)が認めてもらえない(居場所がない)ことへの孤独で、ほのかは(強制的に)与えられた居場所が本来の自分のための居場所ではないことから来る孤独ですよね。つまり、前者は””自分”があるのに場所がない”で後者は””自分”がないのに居場所がある”みたいな…。まあ、このブログはあくまで感想であり、書評ではないので難しいことは置いておきましょう(笑)

エレナの涙とクレアの決意!!

さて、クレアの過去、そして作中でエレナがたびたび発言していた”自分が悪い”という趣旨のセリフ。その真実がついに明かされました。クレアの行動については次の項で書くとして、まずはエレナの発言ですね。

過去の回想中で、たびたび泣きながら自分が悪いのだと、クレアを庇う姿が描かれてきたエレナですが、個人的には姉として盲目的に妹のクレアを庇っているのかと思っていました。以前のエピソードで、エレナとクレアが姉妹になる前にクレアが辛い生活を強いられてきたことや、その上でクレアのことを絶対に守り抜く、とエレナが決心していることが描かれていましたし。それになにより、回想シーンで修一に責められるクレアの開き直りっぷりがあまりにも見事でしたのでね(笑)

ただ、今回のエピソードで、確かにエレナの言っていることがある点では真実だったことが判明しました。つまり、クレアが”しでかした行為”の原因はエレナにあるのです。とはいえ、それが”エレナが悪い”とは必ずしも言い切れないのがまたね…。さらに、クレアもまた絶対的に悪いわけでもない…と言うのがさ。

そこにあったのは、ただお互いを思い合う”姉妹”の美しい愛の形でした…と言うのが切ないんですよね。つまり、全ての元凶となってしまったクレアの取った行動もまた全て姉であるエレナを救うためだったんですよね。クレアにとってエレナは本当の意味での”たった一人の家族”ですから、何を犠牲にしても守りたかったんですねぇ。しかし、エレナがどれほど修一のことを大切に思っているのかをクレアが知っているとすれば、今後それを思い出した時、どうなってしまうんだろうか…。

ちなみに、この時にエレナは 修一が”まだ手がある”と言っていたと話しているのですが、この修一の言っていた手段と言うのはなんだったんでしょうか。後ほど少し描きますが、どうもまだまだ悲劇は続きそうな感じですね。

全てを壊すクレアの悪魔の囁き!!?避けられない命の選択!!

と言うわけで今回のエピソードでは、単行本第一巻の第一話1ページ目から、貼り続けられた作中最大の伏線、”クレアの過去に何があったのか”が明かされました。その後も何度か(?)回想シーンとして登場しましたが、修一がクレアの首を締め上げ、”殺すぞ!!悪魔め!!”と罵る姿は非常に印象的なものでした。なにせその後、展開されていく物語における二人の関係性からは全く結びつかない場面なのですから。

今回のエピソードでもクレアとほのかとが交錯した過去に何が行われたのか、その全てが描き切られたわけではありませんが、クレアがとった行動がどのようにあの最初の場面へと繋がっていくのか、それが 想像ができるだけのものは描かれていました。正直、ここまで書いてきた内容も含めて、今回のエピソードはめちゃめちゃ重量感がありますのですよ。前回の、爽やか展開からのギャップという意味でもそれなりの衝撃がありますし。

先に書いたように、もともとほのかは”ほのかを知る人々”を消していました。ただ、それだと ほのかの幼馴染の一人であるエレナは絶対に消されてしまう存在になります。むしろ、なぜほのかが山田塾のメンバーから消していかなかったのかは謎ですがね。海斗はもちろん、能力者である修一とエレナも後回しにするのはわかりますが、当時ほぼ一般人だった直人は消そうとしていてもおかしくなかったんじゃないかと思うんですが…。

とにかく、ほのかとの会話の中で、そのことに気づいたクレアはエレナを救うために、ほのかの説得にかかります。というか、挑発して誘導する感じですけど。つまり、ほのかは本物の”ほのか”ではないので、”ほのかを知る人物”を消す意味はない…という理屈を弄して、エレナ(と修一)を標的から外そうとするわけです。

ただ、途中まではうまくいったわけですが…。ここでのクレアの敗因はあくまでほのかのことを話の通じる”人”として駆け引きをしてしまったことですね。人でない”化け物”である ほのかには人としての説得は届きません。気づいた頃にはもう手遅れ、クレアはほのかから避けることの出来ない究極の選択を強いられます。

個人的に気になっているのは、そもそもなぜクレアが意図的にほのかに接触することができたかと言うことですね。自分を探すクレアの存在を知って、興味本位でほのかが近づいたのかな?それから、なぜこの記憶が融合時に修一には見ることができなかったのか…、とまだまだ謎は残ったままですね。考えられるのは修一とクレアの二人ともが同じ記憶をエレナによって消されていたから…と言うことですかね。確か、吉岡が修一の記憶を見た時も、彼女が”修復”したみたいな話だったはずだから、両者ともに失っている記憶は戻りようがなかった、とかかな。あるいは、クレアが”選択”する代わりに、ほのかに何か特別な要求をしたとかかな??

世界はまだ救われない!!?ほのかは消滅していない??

そんなわけで、今回はほぼ回想エピソードで、内容の詰まったなかなかに重厚な回でしたが…。一番気になっているのが、この回想突入直前の場面なんですよね。エレナが独白している場面ですが、これは一体いつのことなんでしょう??

回想パートに入る前なので、当然ながら現在付近(場面転換があるので多少の前後はあるかもしれませんが)ではあるとは思われますが、仮にこれが修一とクレアが海斗を倒した後だとすると、この空に立ち登るどす黒い瘴気は一体なんなのでしょう?

海斗を殺しても、ほのかは滅ばなかった…のか?? 先程書きましたが、回想シーンの中で、”修一がほのかを倒す手段を持っている”ことをエレナが話す場面があります。このタイミングでそんな話が描かれると言うことは、ほのかとの決着はまだついていないと考えた方が自然な気もしますよね…。

ただ、海斗は確実に死にましたし、ほのかもまた海斗の死に伴って、その体が消滅していく様子が描かれていました。仮にほのかが消滅していないのだとすれば、ほのかの消滅を阻んだ要因があるのか、あるいは彼女を消滅させなかった何者かが存在するのか…。あの大量のメダルを持つ”クソ野郎”が関わってたりするのかな??

ただ、仮にほのかがまだ存在を保持していたとしても、海斗が死んだことで、もはや彼女は あのほのかでもないのでしょうね。と、今自分で書いていて、2度自分を無くす、と言うのは設定としては面白そう、と思っていましましたが…。それではあまりにほのかに救いがなさすぎますね。果たして、どう言った展開が待ち受けているのか…。



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Author: mangameshi

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