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『鬼滅の刃』著:吾峠呼世晴

『鬼滅の刃』レビューリンク
第173話「匪石ノ心が開く道」感想
『鬼滅の刃』第173話「匪石ノ心が開く道」感想です。
“匪石ノ心”というのは己の信念を堅く守り揺るぎない心という意味ですね。
正直、この言葉で行冥さんのことを暗示しているのかと思ってハラハラしていたのですが…。つまり行冥が犠牲になって、後進の道を切り開くのかと…。
とりあえず、文字通りの意味でよかった!!
それにしても、黒死牟戦クライマックスですね。
しかし無一郎は死んでしまうのか…。。
では『鬼滅の刃』第173話「匪石ノ心が開く道」ネタばれ感想です。
未読の方はご注意ください。
圧倒的強さを誇る上弦の壱”黒死牟”。
柱3人を擁する鬼殺隊の面々を相手に上弦の壱・黒死牟は尚圧倒的な力を誇ります。
刀を変形させてから、さらに一層の恐ろしさを見せます。
今や、行冥ですら技を繰り出す瞬間に技を読まれ、下手をすれば攻撃動作に入る前から動きを押さえ込まれてしまいます。
その信じられないほどの速度に行冥は違和感を覚え始め、その思考は”黒死牟の見ている世界”へと移っていきます。
黒死牟の強さはその速度のみならず、使う「月の呼吸」の多彩な型にあります。

一人300年以上も研鑽を続けてきたためか、その型の数はおびただしく、他の呼吸には及びつかないほどに多彩な技を持ちます。
たしかに、他を圧倒するほどの才能を持つ突出した個というものは存在しますし…
そう言った存在が肉体や時間の制約を受けることなくひとつのことを突き詰めていけば、あるいは、人から人へと伝えていくよりも無駄なく深めていけるのかもしれませんね。
一方でもちろん、人から人へと伝えるということは、人の目や時間によって客観的に磨かれていくというわけですから、どちらが良いということは一概には言えません。
…言えませんが…。黒死牟が圧倒的であるというのは紛れもない現実です。
そもそも以前考察したように黒死牟は「日の呼吸」の使い手と対をなす存在であると思われますから、通常の時点でも他の追随を許さないほどの剣士であったとはずです。
ただ、そうなると柱3人がかりとはいえ、なんとか戦えてしまっている現状は少々…。
なにせ対となる「始まりの呼吸」の剣士は、かつての炎柱の自信を喪失させるほどの使い手であったわけですからね…。
「始まりの呼吸」の剣士があまりに強すぎたということかな。その才能に嫉妬して、黒死牟は鬼になったとか…。
鬼にできることは人間にもできる
ところが、黒死牟を相手取るのも当代随一の剣士である柱たちです。
特に行冥は、自分の技の発動すらも止められる黒死牟のあまりの速度に違和感を感じ、”黒死牟の見ている世界”に気がつきます。
そこで、この辺りがさすがは行冥さんというしかないのですが…
“鬼とは人間の形が変貌したもの”
“鬼にできることは人間にもできる”

最早この考え方が人間離れしています(笑)
呼吸によって文字通り鬼の如く強くなった肉体と、本質を見抜く盲目の目で黒死牟が”何を見ているのか”を極限まで刮目します。
そして…
黒死牟の見ている世界
ついに行冥の中で、はっきりと像を結びます!!
行冥もまた”透き通る世界”へと到達しました。
少々あっさりしているようにも思いましたが、これはもしかして、黒死牟の動きから行冥が見取り稽古をしたということなのかもしれません。
炭治郎が”透き通る世界”に入った父の戦いを見取ったように、行冥もまた黒死牟の動きを刮目することで”透き通った世界”に触れたのかもしれません。

もともと行冥の練度は炭治郎よりも上なので、その”気づき”を得たことで比較的早い段階でその境地に達したということかな。
これによって、ついに黒死牟と同じ舞台に立ちます。
遂に!!一撃!!
一方で、片腕を失い、さらに失血も重なって残された時間もわずかな無一郎は、まだ動けるうちにと…。
ほんの一瞬でも黒死牟の動きを止められれば、行冥か実弥が頸を切ってくれると信じて、黒死牟に正面から向かっていきます。
その意図を汲んだ行冥と実弥も無一郎の動きに合わせ、柱3人が同時に黒死牟へと向かって行きます!!
対する黒死牟は広範囲技”拾肆ノ型”を用いて3人を迎え撃ちます!!
そして…遂に行冥の技が黒死牟の”視界”を掻い潜り…

これによって黒死牟は行冥が”透き通る世界”を感知していることを察します。
黒死牟曰く、行冥は戦いの中で”透き通る世界”を感知し始めただけでなく、さらに”己の血の巡りを操作し攻撃を撹乱した”のだそうです。
行冥さん、さすがすぎですよ。
無一郎の太刀が黒死牟を貫く!!
そして、行冥の一撃によって生じた隙をついて…
無一郎の太刀が黒死牟の体を貫きます!!
満身創痍の子供の体躯で黒死牟の無数の太刀筋を全て掻い潜り遂には黒死牟の懐へと潜り込み、その太刀は黒死牟の肉体に深々と突き立てます。

なんと、無一郎もまた”透き通る世界”をみているのだと!!
やはり天才か、無一郎!!
ただなぁ、無一郎…。左腕に続いて今度は右足を切り落とされて…。
本当にここで無一郎は死んでしまうのではないだろうか…。
しかし、ここまでしても尚誰の刀も黒死牟の首には届きません。
それでも、無一郎は諦めません。体がバラバラにされても絶対に黒死牟を離さない覚悟で足掻く無一郎が信じていたものは…
“玄弥 撃っていいから 構わなくていいから”
遂に届くか!!?玄弥の一撃!!
戦闘へと戻って行く直前、玄弥は無一郎から黒死牟の動きを止められたら自分もろとも撃っていいと後を託されます。
玄弥としても無一郎を撃つのは辛いでしょうが、ここで躊躇うのは無一郎の覚悟を無にする行為です。
玄弥は躊躇うことなく、引き金を引きます!!

黒死牟の刀を食べた玄弥の体はだいぶ黒死牟の力を取り込んでいるようですね。銃にも黒死牟の眼が月、玄弥本人には痣まで浮き出ています。
彼の銃撃も月の呼吸のように複数の刃(?)を伴うのでしょうか??
果たして玄弥の銃撃は黒死牟に届くのだろうか??
…。
それにしても、そもそも黒死牟は頸を落としただけで倒せるのでしょうか。上弦の参・猗窩座が新たな境地に昇りそうになった際も特に驚いていなかったようですし…。
黒死牟がすでに頸の弱点を克服していたとしてもおかしくありません。
無一郎、大丈夫かな〜。片手片足を失うとは、生きている鬼殺隊員の中では段違いの重症です。死なないとはしても、今回で戦線離脱は免れませんよね。
さてさて、どうなっていくのか。。
ということで、『鬼滅の刃』第173話「匪石ノ心が開く道」のネタバレ感想でした。
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