【鬼滅の刃】第177話「弟」レビュー感想
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『鬼滅の刃』著:吾峠呼世晴
『鬼滅の刃』レビューリンク
第177話「弟」感想
『鬼滅の刃』第177話「弟」感想です。
予想外でしたね。個人的にはいい意味で予想外でした。
これまでは敵も味方も死ぬ前に各人のエピソードが掘り下げられて、死んでしまったら、あとはあっさり…という感じだったのでね。
黒死牟が前話「侍」の最後でついに消滅してしまったし、それなり過去エピソードも描かれていたので、彼の話もあっさりと終わってしまうのかと思っていましたが…。
なんと驚くことに、今回は一話まるまま黒死牟と縁壱の過去編でした。よかった、よかった。さすがにもったいないですもんね、あんな良いキャラ。
巌勝と縁壱
それにしても、まさかの事実でした。
巌勝と縁壱はそれぞれ”月の呼吸”と”日の呼吸”を継いでいますし、巌勝の縁壱への嫉妬から、少なくとも縁壱は嫡子である巌勝と同等あるいは以上の扱いを受けて育っていたものだと思っていました。
まあ、双子が忌避される風潮は至るところにあるので…。
それにしても、鬼殺隊の歴史や痣持ちの剣士が複数存在したことなどなどから、勝手に”日の呼吸”も継承されたものかと思っていましたが、今回の話からすると”日の呼吸”は縁壱が創始した呼吸の可能性が出てきましたね。詳しくは後ほど書きますね。
巌勝の縁壱、二人の才能にそこまでの差があったとは…。もちろん縁壱が圧倒的に才に恵まれていたことはわかっていましたが、巌勝も巌勝で相当な才能の持ち主だと…最低でも巌勝も生まれながらに痣持ちだと思っていたのですが…。
ただ…そもそも、巌勝の述懐からすると痣持ちの剣士は縁壱が史上初であるかのようにもとれましたね…。少なくとも当時の縁壱は、今の世代の炭治郎のような存在で、痣持ちの剣士たちの出現に影響を与えたであろうことはたしかでしょう。
それにしても病の母親を支えたり、純粋に兄を慕ったり、人を撃つ感触が嫌で剣を厭うなど、当時の縁壱は炭治郎に勝るとも劣らない優しい気質の持ち主だったんですね。後々の厳しそうな縁壱からは想像できないですね(笑)
縁壱の圧倒的才覚
しかし…生まれながらに痣を持ち、さらに「透き通る世界」まで見ることができるほどの才…となると、縁壱の全盛期の剣技はまさに黒死牟のいう通り”神の御技”とも言えるほどのものだったんでしょうね。
やはり、縁壱を越える剣士は生まれ得ないんじゃ…(笑)
縁壱の才にもっとも近い才覚の持ち主は、刀を持ってわずか2ヶ月で柱となった霞柱・時透無一郎ですが…。その無一郎ですら柱になるのに2ヶ月、「透き通った世界」は黒死牟との戦いの終盤でようやく垣間見た程度のものです。
縁壱がどれだけ規格外の存在なのかがよくわかりますね。
そして、一概に比較することは難しいですが、過去の話を読むと元々の才能自体は黒死牟(巌勝)よりも無一郎の方が高そうですね。
そういえば、炭治郎の父親は生まれながらに痣もあり、鬼殺隊隊士のように戦いの中に身を置いてなかったにもかかわらず、「透き通る世界」に足を踏み入れていた人物でしたね。もしかして、今の時代で最も才長けた人物は炭治郎のお父さんだったのでは…。
縁壱の耳飾りと”日の呼吸”
上でも少し書きましたが…。
“日の呼吸”は縁壱が編み出した呼吸なのではないかという可能性が出てきました。
そもそも母の死を機に家を出た縁壱がなぜ再び剣を握ろうと思ったのかが気になります。その辺りはおいおい描かれるのかな?
とにかく、家を出た以上は縁壱が誰かから剣術を習う可能性は極めて低いように思うのです。となると、誰かから”日の呼吸”を継承されたという可能性もかなり低いような…。
そう考えると、第176話「侍」での黒死牟の”それぞれの呼吸の…”という発言も、それぞれが編み出した呼吸という意味合いに取れます。そもそも”日の呼吸”に対応するような名称の”月の呼吸”ですからね。
ただ、そうなると鬼殺隊のルーツである1000年以上前から400余年前まで”全集中の呼吸”が存在していなかったことにもなりますが…。
そして、「日輪の耳飾り」ですね。
これがそもそも”日の呼吸”の継承の証かと思っていたのですが、木剣すら握ったことのない頃からコレを縁壱が耳につけているんですよね。つまりこの耳飾りは縁壱の私物であり、縁壱こそが”日の呼吸”の創始者である証拠ともいえルわけですが…。
そうなると、この耳飾りは一体どういった由来があるのでしょうか。幼少期の縁壱と関わりがある人間となると巌勝の縁壱の母親くらいでしょうが…。
そういえば側仕えの”いと”というのは誰でしょう。それらしき人物は今まで出てきていましたっけ??どうやら次号も引き続き過去編のようなので、そこで登場する人物なのかな。
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『鬼滅の刃』レビュー記事
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