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【鬼滅の刃】第178話「手を伸ばしても手を伸ばしても」感想
『鬼滅の刃』著:吾峠呼世晴

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『鬼滅の刃』第178話 感想
『鬼滅の刃』第178話「手を伸ばしても手を伸ばしても」の感想です。
いや、正直今回は泣くしかないでしょう。ここまで王道で直球で泣かせにこられたら抗うも詮なしというやつですよ。
それから、黒死牟がいかにして鬼になったかの経緯、そして呼吸法の成立に関しても明かされました。
黒死牟と縁壱。兄弟の絆が泣ける。
もともと黒死牟は好きなキャラクターでしたが、この散り方はズルすぎますね。
400年前の戦いで最後の一撃を放つ前に寿命で立ったまま死んだ縁壱の遺体をを、黒死牟が憎しみとともに斬り裂く場面が描かれましたが、その際に縁壱の懐から”歪んだ笛”が溢れ落ちる描写はもういけませんよ。
一切の悪意もなくただただ純粋に兄を慕い救おうとしていた縁壱の想いにも、その想いがわかってしまった黒死牟が”もうやめろ 私はお前が嫌いだ”という言葉と、それとともに流した涙も…もう切なすぎるでしょう。

しかも黒死牟の体が崩れ去った後に残ったのが、あの”笛”だったという…。
嫉妬し憎み続け最も忘れたかったはずの存在だったのに、400年経った今でもまだ、そのよすがである”歪んだ笛”を捨てることができなかったという…。
妻、子、子孫、侍であること、人であること、その全てを捨てても尚捨てることのできなかった弟との絆…か。

黒死牟は結局、最後までどうしても縁壱を憎みきることはできなかったんですね。兄と弟のこう言った話は王道中の王道ですが、どうしても泣かされてしまいますねぇ。
そして最期の最期まで、己の存在意義を問い続けながら散っていく…と、なぜこんなに切ない終わり方なんだ。自業自得とはいえ黒死牟さんには救いがありませんでしたね。
呼吸法の確立と痣ものの早世
では少々考察を…。
とりあえず、呼吸法が縁壱によって生み出されたものだったとは少々驚きました。鬼殺隊のルーツは平安時代に遡るということだったので呼吸法自体も相応に歴史の長いものだと思っていたのですけど…。
そうすると、縁壱が呼吸法が確立させるまでの800年ほどの間、人間はどうやって鬼の手から身を守っていたのだろうか…。当時はまだ十二鬼月などの強力な鬼はいなかったのでしょうがね。
しかも「日の呼吸」の使い手は縁壱ただ一人だったというわけですよね。柱合会議の際に”はじまりの呼吸の使い手たち”という表現がされていたこともあって「日の呼吸」にも歴史があるものと思っていましたが…。

それから、痣を持っている人間も縁壱がはじめとなると、黒死牟の”痣ものは皆25までに死ぬ”という発言も少々取りようが変わってきますね。
痣を表出させた面々と元々痣を持って生まれた縁壱とは違うものであると考える必要があります。前者は縁壱に影響されたことによって痣を表出させたわけです。つまり、彼らは縁壱という突出した才能にあてられたことで、太陽に灼かれるごとく、その寿命を削り力を引き出していたのだと考えられます(言い方には語弊がありますが…)。
そうだとすれば、縁壱だけが25歳を過ぎても生きていたことも不思議ではありませんね。
これを今の柱たちに置き換えると…。少なくとも炭治郎だけは25歳を過ぎても生き続けることができることになるわけですが…。
そうなると、やはり悲鳴嶼さんはこの夜が開ける前に死んでしまうことになるのか…。
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