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『鬼滅の刃』【第203話】炭治郎を呼び戻す手と背を押す手。炭治郎は皆の想いに応えられるのか!!?|「数多の呼び水」感想

2020年4月27日 - 鬼滅の刃
『鬼滅の刃』【第203話】炭治郎を呼び戻す手と背を押す手。炭治郎は皆の想いに応えられるのか!!?|「数多の呼び水」感想

【鬼滅の刃】第203話「数多の呼び水」感想

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『鬼滅の刃』第203話感想

『鬼滅の刃』第203話「数多の呼び水」の感想です。

〜簡単あらすじ〜

無惨の血と力の全てを注がれ太陽の光をも克服した完全な鬼と化してしまった炭治郎。変わり果てた炭治郎を再び優しい兄に戻し、ともに家へと帰るために、禰豆子は己の身をも顧みず止めに入る。一方、カナヲは残された片目の視力をかけた「彼岸朱眼」を使い、”鬼を人に戻す薬”を炭治郎に注射する。炭治郎は戻ってこれるのか!!

さあ、みんなが炭治郎が戻ってくることを望んでいます。炭治郎は仲間たちのその声に応えることができるのか!!?

『鬼滅の刃』第203話「数多の呼び水」の感想です。

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*レビューリンクは記事終わりにもあります。

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炭治郎の背中を押す数多の腕たち。

炭治郎をみんなの元へと返そうと背中を押す複数の手。優しいけど、悲しいなぁ。

初めに炭治郎の背中を押していたのは、父 炭十郎をはじめとする死んでいった炭治郎の家族たちのものですね。そして次の腕だけ描かれた 7人。柱たちですね。

ああ〜。これが無惨のいうように炭治郎の妄想だとしても…みんなが炭治郎を認めてくれたんだ、とほろり。そして、”こちら側”に腕が描かれたことで改めてその死に際を思い出して、ほろり。さらにこれによって新たに死が確定してしまった人物たちに、ほろり。

『鬼滅の刃』第203話「数多の呼び水」より引用

この7本の腕の主は、おそらく左から順に甘露寺蜜璃、時透無一郎、伊黒小芭内、胡蝶しのぶ、不死川玄弥、悲鳴嶼行冥、そして煉獄杏寿郎ですね。

そうかぁ、やっぱり、伊黒さんと甘露寺さんはあのまま死んでしまったんですね。悲しいなあ。

煉獄さんが、頭を支えているのはなんだか 嬉しいなぁ。

*ちなみに伊黒小芭内と甘露寺蜜璃、2人への追悼の意味を込めた動画を作りました記事下に貼るのでよければどうぞ。あ〜、好きだったんだよなぁ、あの二人。

縋り付く無惨。誰よりも人間臭い最後。

無惨は最後の最後まで人間くさかったですね。禰豆子の腕に引かれ、みんなの元に帰っていく炭治郎になに振り構わず縋り付く無惨。

自分の意志を炭治郎に継がせようとする、この身勝手さはまさしく”人間”ですね。それにしても、鬼舞辻無惨という敵は見事でしたね。

いわゆる少年漫画の王道を行く『鬼滅の刃』の作風にあって、いわゆる王道バトルものの通り一遍なボスキャラとは一線を画する存在感放っていたように思います。

『鬼滅の刃』第203話「数多の呼び水」より引用

しかも、上弦の鬼など数多くの魅力ある敵キャラを出した後に、さらにハードルを上げに上げて…にもかかわらず、期待外れ感がなかった(個人の感想です)。

やっぱり、無惨の芯の部分が非常に人間臭くて、その軸がブレることがなかったということなのでしょうかね。

ただ…結局、無惨の望みってなんだったんでしょうか。単に”死にたくない”という根源的な望みなのかと思っていましたが…。日光の克服も、自分が不滅であるため、死の恐怖を克服したいがゆえ…だったはず。いつから”究極の生命体になる”なんていうチープなもの自体が目的になったんでしたっけ?

そもそも、無惨の望みが”自身の消滅からの忌避”であるのなら、それは誰かに託し引き継げるようなものでもないでしょうし。まあ、それでも、その意志を押し付けようとできるのも無惨様ならではの人間臭さです(笑)

炭治郎帰還…。迎える仲間たち。

炭治郎が無事に戻ってくることができたのは非常に嬉しかったのですが、それ以上に嬉しく安心したのが…。

カナヲの生存!!

ですね。いやぁ、カナヲ生きていてよかった。それにどうやら視力も完全には失われていないようです。

『鬼滅の刃』第203話「数多の呼び水」より引用

それにしてもほんとに安心しました。最近の展開では、主要キャラがほんとに容赦なく死んでいってしまっていたので、カナヲも死んでしまう可能性がかなり高いのではないかと思っていたのですが…

もし死んでしまっていたら、炭治郎は一生自責の念を背負い続けなくてはなりませんからね。それに蝶屋敷の娘たちにどんな顔をして会えばいいのか…ということになってしまうところでしたからね。

そして愈史郎ですよ。みんなの輪からは外れながらも炭治郎の無事を喜ぶ姿がね…。いいやつですよ、やっぱり。ただ..なんかさみしいなぁ。

『鬼滅の刃』第203話「数多の呼び水」より引用

もはや、愈史郎は世界でただ一人の鬼(のはず)ですから、これからの彼の孤独を思うと…。あ、茶々丸はいますけどね。

ただ、今回のこの描写…。賑わう皆と、その輪から離れ日の光からも隠れながらひとりでいる愈史郎。どうしたって今後の愈史郎の孤独な生を慮らずにはいられないですよね。

珠世も失い、愈史郎はこれからどうするのだろうか…。やはり、珠世の作った3本の薬のうち最後の1本は愈史郎のためのものなのかな。

というか、散々書いてきて今更ですが、無惨が死んでも愈史郎は生きていられるんですね。確かに愈史郎は珠世が鬼にした鬼ですが、その源は無惨の血のはずですから、これはちょっと驚き。

あるいは、愈史郎以外のほかの鬼も生きているのだろうか…。世界中の鬼たちが消滅した…みたいな描写はないからはっきりとはわからないですね。あるいは、炭治郎の中でまだ無惨が消滅せずに生き残っているとか…??う〜ん。


とりあえず、大団円といった感じですが、今後どうなるのでしょう。

一応、次号はクライマックスセンターカラーと書かれていますが、このままエピローグに入って素直に完結…という流れですかね。

10月に劇場版”無限列車編”の公開も予定されていますし、もしかするともう少し続くのではないかとも思われますが…。愈史郎が生きているということは他の鬼もまだ生きている可能性がありますし、青い彼岸花の伏線も…未回収でいくのかな…。

ただ、無惨を超える新たな敵が…みたいな展開は避けて欲しいところですね(ないと思うけど)。

とにかく次号。今後の展開がどうなるのかも含め、次号を待ちましょう。

というわけで、『鬼滅の刃』第203話「数多の呼び水」の感想でした。

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