『この音とまれ!』著:アミュー
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『この音とまれ!』#82 「ブルーモーメント」感想
『この音とまれ!』#82「ブルーモーメント」感想です。
前話にて、チカたちの協力でなんとか解決したかに見えたみっつの家庭問題でしたが…
どうやらまだ問題が残っているようです。
さらに、箏曲部でも名都の退部という新たな問題が生じます。
ようやく希望が見え始めたかに見えましたが、果たして箏曲部の運命はいかに!!?
それはそうと、今回も妃呂ちゃん先輩は最高だった。。
では、ここからは#82「ブルーモーメント」のネタバレ感想です。
未読の方はお気をつけください。
“昨日の話”。みんなに伝えなくてはならないこと。
出がけのみっつに杏から…

前日に、チカたちの話を聞いて何かを決心した様子の杏。
話とはなんだったのでしょうね??
みっつの浮かない表情からすると、いい話ではなさそうです。
みんなに伝えるように言われていたのにもかかわらず、ついつい言えずに濁してしまったり…

考えられることとしては、杏が進学校の受験を諦めるということとかでしょうか。それで、家の世話は杏が引き受けるから、チカたちは来なくても良いとか、そういう話をしたのかな。
お世辞にもみっつの家は裕福には見えませんし、子供も多いですから、金銭的余裕があるとは思えません。
実際、一ヶ月近い入院ともなると入院費は数十万程度はかかることが予想されますし、そんな状況で杏の塾の費用を捻出するのは至難なのかもしれません。
杏の話をチカたちに切り出せなかった際にみっつがチカたちに言われた「俺ら全員で背負えば余裕っしょ!!」という言葉を思い出していましたし…。
これって、協力してもらってもどうしようもないことだから…なんじゃ。
名都の突然の退部。
一方で、名都が退部届を提出したことを知った武蔵と妃呂は…。
武蔵はみっつの件を名都を含めて話していなかったことが原因なのではないかと動揺します。
その時、妃呂が…

突然の名都の退部にカッとなった自分を抑えて冷静になるためにほっぺたバチンするんですね。
正直、名都のことは好きでもないけれど、やると言ったことはちゃんとやってくれていたと。その上で、自分たちがみっつのことは考えていたけれど名都のことはちゃんと見ていなかったと反省します。
そんな妃呂の言葉を聞いて、武蔵も考えが足りなかったことを反省し、一旦桃屋の退部届を預かって今自分のすべきことを考えます。
“焦るな 落ち込むな 今 僕がすべきことは”
妃呂ちゃん先輩、どんどんいい女になってくなぁ。
武蔵も人間として随分成長しましたよね。
ちゃんと向き合う前に僕たちのこと切り捨てないでほしい
武蔵がとった行動は一度ちゃんと名都と話をするということでした。
退部の本当の理由を聞いても、いつも通りの真意を掴ませないような”笑顔”でかわす名都に武蔵は話し始めます。
自覚はないかもしれないけれど、みっつの話の時に名都が初めて自分からちゃんと関わろうとしてくれたこと。
名都が入部当初からすごく変わったこと。
自分がしっかりしていたら、名都にあんな風な言い方をさせなくてよかったと悪かったと思っていること。
そして…
意見が違ったりぶつかったりしてもそれは=拒絶ではない。ただどうしてそう思ったのかどう感じているのかがわからないだけなんだということ。
その上で、一度ちゃんと話をしてほしい、と話します。

武蔵の言葉に名都はハッとさせられるんですね。
一度退部届を名都に返し、
少しでも部活に来たい気持ちがあるならいつでも来てくれるのを待っている
そう言いおいて、武蔵はその場を去ります。
みっつと名都。ちゃんと話を…。
名都は昼休みに武蔵を話して以降、教室にも戻らずにいたそうですが…。
少し遅れて、部活に顔を出します。
“…すみません 遅れました”
その言葉を聞いて、武蔵と妃呂は安堵します。
そして、話題は練習の部屋割りに映るのですが、昨日の今日で名都と同室は気まずいと、名都を避けて和室を選ぶみっつでしたが…

どうやら武蔵の言葉、そして気持ちがちゃんと伝わったようです。
名都から一歩、歩み寄ります。みっつと分かり合おうとするのです。
これは大きな一歩ですね。
みっつは家庭問題もまだ解決していないようですが、とりあえずまずは名都と和解できると良いですね。
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