『MIX』最新刊情報
『MIX』最新第20巻
【あらすじ】
投馬、走一郎、音美。悲しみを胸に季節は秋 夏の高校野球東東京大会、明青学園は決勝に進出! 甲子園まであと1勝に迫る中、投馬の実父が亡くなってしまう。投馬がマウンドに上がることなく、敗れた明青学園。投馬、走一郎、音美それぞれが悲しみを胸に抱え、季節は秋へ―――
『MIX』第100話「好きだよな?」あらすじ紹介&レビュー感想
【『MIX』最新話情報&あらすじ紹介!!】
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第100話「好きだよな?」あらすじ紹介
まずは第100話「好きだよな?」のあらすじをざっくり説明しましょう。感想などは後ほど…。
【簡単あらすじ解説】
順当に準決勝進出を決めた明青野球部。その他のベスト4進出校も続々と決まり、 明青の準決勝の相手は西村Jr.率いる勢南!! その頃立花家では父 英介が明青ベスト4進出に上機嫌の様子。そんな英介が庭木の枝切りの準備をしていると、投馬の亡き母 尚子が使っていたソフトボール用のバットが出てきて…。一方、準決勝に向けて調整を行う明青野球部では、西村の指導を受け”ほぼ西村”となった夏野の投球に明青打線は手も足もでず…どうやら準決勝は大苦戦の予感??そして、投馬は東秀に敗れた前年の準決勝を思い出していて…。
さてさてついにベスト4。まあ、ベスト4決定はあっけなかったですが(笑)コロナによる長期休載が入ったこともあり、準決勝は待ちわびましたね。しかも、相手は西村率いる勢南。個人的には『タッチ』から西村父が好きだったので、西村Jr.と立花兄弟との対戦は本当に楽しみな一戦でした。はたして明青打線はどのように西村を攻略するのか!!?
*『MIX』第100話「好きだよな?」は『ゲッサン』2021年2月号に掲載です。感想を読む前に、本編を読んでおきたいという方はまずは下記リンクからどうぞ!
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『ゲッサン』2021年2月号
第100話「好きだよな?」レビュー感想
あいつとの違いはそれだけだよ
さて、今回は珍しく(?)ちょっとだけ投馬の生母である尚子にも焦点が当たったエピソードでしたね。というのも尚子が学生時代に使っていたソフトボール用バットが立花家の倉庫から出てくるんですね。大切な遺品をそんなところにしまってるなよとか、ちょっと思っちゃいましたけど(笑)
で、少しだけ尚子と投馬との短い母子時代が語られるわけです。”たった3年の母子だったけど どんなに愛された3年だったか…”という英介のセリフは胸を打ちましたね。
実は高校時代にソフトボール部のエースで全国大会の準優勝も経験している尚子は、女の子が生まれたら絶対にソフトボールをやらせると言い張っていたのだそうです(英介に対抗してとのことですが)。似た者夫婦というやつですね。
ただ、生まれた当時の投馬はやることなすこと英介にそっくりで、英介はあまり過度の期待はしないようにしていたらしい。ただ、英介曰く自分と投馬には一つだけ違いがあると…。
あだち充作品それなりに読んでいる人には共感してもらえるのではないかと思いますが、『MIX』という作品は本当に”あだち充作品らしさ”が全て集約されている作品という感じがしますよね。語るだけ野暮なので多くは語りませんが…共感してくれる人いるかなぁ。
“おれには可愛い妹がいなかった あいつとの違いはそれだけだよ”
あたりの一連の流れには、すごい”らしさ”を感じて個人的にはとても好きなんですよね。
ちなみに、この時の音美の”好き”はどういう意味の”好き”なんだろうか。その後の尚子の遺影に語りかけた”投ちゃんを 産んでくれてありがとうございます”とか、まるで結婚相手の親に言うようなセリフじゃないか…。
さて、恋愛要素はその辺にしておいて…
ほぼ西村です。
さて、ベスト4進出を決め、いよいよ準決勝を目前に控えた明青野球部。準決勝の相手は因縁の(?)西村率いる勢南です。
と言うわけで、対勢南戦のための調整を行うわけですが、ここで活躍するのが、フォームも球質も西村そっくりと言われる1年生投手 夏野一番。ここにきて急成長中の一番が仮想西村として明青打線に対峙するわけですが…。
これが、打てない、打てない、カスリもしない。明青の4番 今川正を始めレギュラー陣が誰一人(投馬、走一郎は打席に立っていませんが)当てることもできないのですよ、これが。当然、本家の西村は一番よりもさらに上の力を持っていますから、果たして明青は西村を攻略することができるのだろうか…。
超高校級のエースを擁する両校の戦いですからね、準決勝は1点を競り合う大投手戦になりそうな予感ですね。
それにしても、ここにきて超急成長株の夏野一番。走一郎の指示で一歩前に出て投げているとはいえ、明青打線のバットにかすらせもせず、さらには走一郎をして”ほぼ西村”と言わしめるほど!! これは本気で投馬たちが卒業した後、”夏の1番”になり得る逸材なのではないか!!?
とはいえ、この”一歩”が大きいんですよね。一番が実際に西村クラスの投手に成長することができるのか、どうか。
そういえば、あだち作品で主人公チームの二番手投手が一流になりうる素質を見せている作品ってなかったような…。
『MIX』第100話「好きだよな?」の感想でした!!次号はおそらく準決勝開始!!楽しみですね!!
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