『MIX』第109話「あとひとつ」あらすじ紹介&レビュー感想

第109話「あとひとつ」あらすじ紹介

まずはこれまでのあらすじを踏まえて『MIX』第109話「あとひとつ」のあらすじを紹介します。

＊『MIX』第109話「あとひとつ」は2021年11月12日発売の『ゲッサン』2021年12月号に掲載されたエピソードです。リンクは記事下部にあります。

【あらすじ紹介】

明青学園と勢南高校、ともに東京屈指の超高校級エースを擁する2校による東東京大会 準決勝 第二試合もついに決着!! 稀に見るほどの凄まじい投手戦を制し、明青学園はついに決勝へと駒を進める!! 一方で決勝戦の相手は立花投馬の実力を身をもって体験し、対勢南戦での圧巻の投球を見て、その凄さを嫌というほどわかって尚、全く負ける気がしないと豪語する健丈高校。上杉達也と新田明男の繰り広げたあの伝説の決勝戦から30数年ぶりに再び決勝で激突する明青学園と健丈(須見工)。舞台は整い、役者は揃った。甲子園まであとひとつ!! そんな中、投馬&走一郎&音美の父親の身に…。

＊『MIX』第109話「あとひとつ」は『ゲッサン』2021年12月号に掲載です。感想を読む前に、本編を読んでおきたいという方はまずは下記リンクから購入できます。

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『MIX』第109話「あとひとつ」レビュー感想

東東京大会準決勝 ついに決着!!

ついに明青と勢南の試合に決着がつきました。投馬と拓味の両エースによって圧巻の投手戦が繰り広げられましたが、今回の対決は明青学園に軍配が上がりました。高校野球では当然のことですが、勝者が決まれば同時に敗者も決まります。つまり、勢南の夏はここで終わります。『タッチ』からのファンとしてはどこか西村の率いる勢南にも負けて欲しくない気持ちがあったので、決着がついて欲しいような欲しくないような試合でしたねぇ。

勝利を喜ぶ明青ナインの姿を眺める西村の表情もなんだか感じ入るものがありました。そして、試合終了後の拓味のセリフはなかなかの名言でしたね。負けた側にもドラマがある、それが高校野球の魅力の一つです。来年のために…、そういえば彼らはまだ2年生ですからね。

そうはいっても、ひとまずは立花兄弟の明青学園の東東京大会決勝進出決定に一安心。今回のエピソードからすると、なんだか少し波乱の予感もありますが…。そのことについてはまた後ほど。

決勝は明青学園vs.健丈!!上杉達也と新田明男!!

明青学園の決勝の相手はまたもや因縁の相手、元須見工こと健丈です。こちらもまたまた30数年ぶりの因縁の決勝戦となります。そんなわけで、今回のエピソードでは回想かつシルエットだけではありますが、上杉達也と新田明男の姿が描かれました。これはなかなかのファンサービスでしたね。

伝説の決勝戦の30数年越しの再来に、当事者達はもちろん、両校の関係者含め多くの高校野球ファンが俄に色めき立ちます。実際、上杉達也と新田明男の対決を彷彿とさせる、立花投馬と赤井智仁の対決にはいやがおうにも期待が高まります。今回の勢南戦を経てさらに一皮剥けた投馬ですが、赤井は赤井でその投馬の投球を目の当たりにしてもなお、全く負ける気がしないと言い放つほどです。さらにレベルアップしているのは確実でしょう。なにせ創部以来2人目の”本物の天才”ですからね。

そんな中、健丈の野球部には”須見工のOB”たちから激励のメールやら電話やらが相次いで届く熱狂状態なのだとか…。個人的にはこのOB達の中に『タッチ』に出てきたキャラクター達がいたりなんかしないかな…と期待しているのですがね。新田明男の登場はなかなか難しいんじゃないかな、とは思っているのですが、既に一度登場している大隈の再登場はあっておかしくないよね。

決勝直前にトラブル発生!!?英介の身に何が!!?

勢南に勝利し決勝進出、因縁の健丈との試合を目前に控える、とここまでは全てが順調に進んでいるわけですが…。実はひとつ気になる事態が発生しています。というのも、数話前から張られていた”英介が携帯電話を忘れた”という伏線。

個人的には”準決勝+忘れ物”ということで、何か起こるのではないかと懸念していたのです。そして、その懸念は現実に…。というのも、今回のエピソードでは英介が行方不明になってしまったのです！！

どうしても『タッチ』の悲劇が頭をよぎってしまうのですが、大丈夫かなぁ。

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