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『MIX』第110話”あとひとつ…だった。立花英介の死!!?”「この時間だったな」あらすじ紹介&レビュー感想!!

2021年12月10日 - MIX
『MIX』第110話”あとひとつ…だった。立花英介の死!!?”「この時間だったな」あらすじ紹介&レビュー感想!!

『MIX』最新刊情報

『MIX』最新第20巻

【あらすじ】
投馬、走一郎、音美。悲しみを胸に季節は秋 夏の高校野球東東京大会、明青学園は決勝に進出! 甲子園まであと1勝に迫る中、投馬の実父が亡くなってしまう。投馬がマウンドに上がることなく、敗れた明青学園。投馬、走一郎、音美それぞれが悲しみを胸に抱え、季節は秋へ―――

第110話「この時間だったな」あらすじ紹介

*『MIX』第110話「この時間だったな」は2021年12月10日発売の『ゲッサン』2022年1月号に掲載されたエピソードです。リンクは記事下部にあります。

第110話「この時間だったな」あらすじ紹介

東東京大会 準決勝第二試合。明青学園は激戦の末に勢南を下し、決勝進出を決める。それから、時間は少し流れ、いつも通り穏やかな立花家。トイレットペーパーが切れたと言う真弓に頼まれ、買い出しに出かける投馬。普段と何も変わらない日常の一コマのはずだが、そんな投馬の様子を気遣わしげに眺める音美の姿があった。そして、トイレットペーパーを買った投馬は原田に遭遇し、記憶が戻らないまでも、自分がどこの誰なのかを知った原田にその生家へと連れていかれるのっだった。時計の針が12時50分を指した頃、原田は投馬に”ちょうどこの時間だったな”と独りごちるように呟く。同じ頃、立花家では音美が買ったばかりのトイレットペーパーの買い置きを見つける。高校2年の夏…あとひとつ…だった。

内容&見どころ

今回のエピソードは勢南との準決勝から少し時間がたった時点から話が始まります。緊迫した決勝戦が描かれるかと思いきや、突然 拍子抜けするほどに普通の日常の一コマが描かれます。その理由は最後に明らかになるのですが、もしかすると『MIX』史上最大の事件となるでしょう。というのも『タッチ』の和也のように“ある人物”が死んでしまうのです。正直、『タッチ』の続編で夏の大会での”忘れ物”と状況が揃った時点である程度予感していましたが…。一方で、西村勇が原田を目撃します(失恋仲間という発言も)。さらに、回想ではあるものの新田明男の姿も描かれるのです。

*『MIX』第110話「この時間だったな」は『ゲッサン』2022年1月号に掲載です。感想を読む前に、本編を読んでおきたいという方はまずは下記リンクから購入できます。

『ゲッサン』2022年1月号



『MIX』立花英介の突然の死!!何話で発覚!?原因と投馬たちの反応は?? 『MIX』立花英介の突然の死!!何話で発覚!?原因と投馬たちの反応は??

『MIX』第110話「この時間だったな」レビュー感想

*ここから先はネタバレを含みます。 

自分が誰なのかを知った原田正平は今…

さて…と、明青が勢南との準決勝に勝利し、決勝進出を決めた前エピソード第109話「あとひとつ」から、やや意表を突かれた突然の場面展開でしたね。健丈との決勝戦までの幕間の日常回かとも思いましたが、どうにも様子がおかしい。その原因は最後にわかることになるのですが…。

とりあえず、まずは自分の正体を知った(記憶を取り戻したわけではない)原田について少し…。しかし、満を辞して原田が自分の正体を知ったのに、今回の件が衝撃的すぎて、すっかりと薄れてしまいましたねぇ。

さて、これまで何度も正体がバレる(?)可能性があったにも関わらず、毎度毎度 都合の良い偶然で自分の正体に気づくことがなかった原田ですが、ついに自分が誰なのかを知り、現在 生家に戻っているようです。そんな原田が、なぜか投馬を自分の家に連れていきます。わざわざ投げ縄で引きずってまで連れて行ったくらいですから、原田はかなり重要な要件があったのかな、なんて思うのですよね。まあ、原田のことですから、単なる気まぐれかもしれませんけど(笑)

とはいえ、こんなタイミングですからね。投馬が普段通りにしているのが、逆に切ないくらいの状況ですから、さすがに原田もねぇ…。少なくとも、原田は投馬に”核心に触れる話”を持ち出していますから、原田なりに投馬のことを気にしていることは確実です。もしかして、準決勝の会場で英介と何か話してたのかな??

わざわざ原田の家に投馬を連れていくとなると、もしかすると上杉達也に関連した何かかな、と期待もしてしまうのですが…。原田の性格的に達也との思い出の何かを持っているということはないかなぁ…。やはり投馬を家に連れて行ったこと自体には意味はないのかな。そもそも達也と投馬の間に特別な繋がりがあるわけでもないし、仮に何かあってもこのタイミングで投馬に話すことではなさそうだもんねぇ。

あのやんちゃな原田の姪っ子が存在感を発揮していますが、彼女が何かしでかすのかもしれないな。

ちなみに、今回のエピソードでは西村勇が原田のことを見かけます。まだ直接的な絡みはありませんでしたが、西村が原田のことを”失恋仲間…だよ”と語るシーンは良かったですね。しかも、回想とはいえあの新田明男の姿も…!!

立花英介の死…。『MIX』史上最大の衝撃!!?

さて、では避けては通れない内容ですね。『タッチ』の上杉和也の死と同等レベル(?)の衝撃の展開です。まあ、物語的には『タッチ』の前半のもう一人の主人公であった和也の死ほどの衝撃とは言い難いのですが…。

なんと投馬の実父 立花英介が命を落としました。

今回の扉絵に英介の忘れていった携帯電話とともに書かれた”あの夏の熱気は、この中に閉じ込められたまま。”のフレーズには思わず目頭を抑えてしまいました。第107話「え?」で、投馬に起きた異変(拓味にホームランを打たれた時)、あの時はなんのことなのか全く分かりませんでしたが…。まさかそういうことだったとはねぇ。”虫の知らせ”のようなことだったのかぁ。

正直、第101話「あと二つだ で英介が”忘れ物”をし、それを後から会場に行く音美が届けるというまるで『タッチ』の和也の死亡エピソードをオマージュするかのような展開が描かれてから、このブログでも英介の死の可能性については戦々恐々としながら見守っていたのですが…。

>>立花英介の死について詳しくはこちら。死因と投馬たちの反応は??

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今から考えると、準決勝開始直前のエピソードで、英介が音美に対して投馬の実母の話をしたり、投馬のことが好きだよな、と確認したりしていたのも、伏線だったのかな…なんて思ったり。

もちろん投馬には、まだ走一郎、音美、真弓の3人の家族がいますし、彼らとは本当の家族以上に家族ではありますが、実際に血の繋がった家族は英介だけでした。本当の意味で今の投馬と気持ちを共有できる人間は誰もいないのですよね。何事なかったかのように普段通りに飄々と振る舞っている投馬の姿が切ないですね。人前では強がって悲しみを見せないというあだち作品の主人公に多いタイプですよね。こういう部分も投馬と達也は似ているんですね。

やっぱり『MIX』は色々と『タッチ』(だけではないけれど)をオマージュするんだなぁ。やはり2年目の夏としては順調すぎたのか…。

真弓も英介の死がだいぶ堪えているようですね。彼女としては2人も夫を見送ったことになりますからね。音美も走一郎も気遣わしげな雰囲気も痛々しい。やはり人間一人の死が与える影響は計り知れません。英介は物語としては主人公格のキャラクターではなかったとはいえ、立花兄弟(特に投馬)にとって特別な人間ですからね。彼の死を投馬、そして立花家の全員がどう乗り越え、先へ進むのか…。

ちなみに、当然ではありますが、投馬達の夏は終わりました。



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