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『もののがたり』第13巻”ぼたん救出にいざ常世へ!唐傘との最終決戦開始!!”あらすじ&見どころ紹介。

2021年11月24日 - もののがたり
『もののがたり』第13巻”ぼたん救出にいざ常世へ!唐傘との最終決戦開始!!”あらすじ&見どころ紹介。

『もののがたり』最新刊情報

『もののがたり』第15巻

**2023年1月19日発売**
【あらすじ】常世と現世を繋ぐもの――“付喪神”。付喪神に奪われた青年・兵馬と付喪神を愛する少女・ぼたん。絆を深める二人の縁を引き裂くのは常世の奥底に生まれし存在“藁座廻”。門守の符術“鬼来迎”により召喚された、雅楽寮と八衢黒檀、そして挂の活躍により唐傘勢力を撃破していく塞眼たち。そして、婚礼調度は因縁の敵・時雨との最後の戦いを開始する――!! 絆と恋の付喪ノ語り、激闘必至の第十五巻。


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唐傘との最終決戦編突入!!『もののがたり』第13巻 あらすじ&見どころ紹介!!

『もののがたり』第13巻の内容を紹介!!

【第13巻 あらすじ紹介】

連れ去られた ぼたん は”黄泉平坂”で目を覚ます。目覚めた ぼたん を”憑座”に藁座廻たちは現人神を喚び起こすために”反魂の儀”を執り行うが、精神を徐々に削ぎ落とされていく苦痛に耐えながら ぼたんは兵馬のことを信じ続けるのだった。一方、唐傘の急襲によって甚大な被害を受けた塞眼陣営は、ぼたん奪還に向けて 新たな討伐隊を編成し唐傘への対策を練りあげる。塞眼御三家の力で”新たな扉”を開け黄泉平坂へと乗り込んだ兵馬を筆頭とする討伐隊は、迎え撃つ藁座廻と唐傘に取り込まれた死体の軍勢と正面からぶつかり合う!!持てる限りの力を尽くし前へと進むために戦う兵馬達だったが、”悪天を纏う”藁座廻達は”天恵”を得てさらに”神さびる”のだった…。兵馬はぼたんの精神が消えてしまう前に彼女の元へ辿り着くことができるのか!!? 塞眼と唐傘の最終決戦がついに始まる!!

*『もののがたり』第13巻は七十五話「常夜 トコヨ」七十六話「進攻 シンコウ」七十七話「勇往 ユウオウ」七十八話「風花 カザハナ」七十九話「射光 シャコウ」八十話「神立 カンダチ」の6エピソードが収録されています。

内容&見どころ

✅ついに物語は兵馬達と唐傘との最終決戦へと突入します!!特に第13巻では藁座廻達がぼたんを憑座に”反魂の儀式”を始たことで事態が切迫していきます。少しずつ現世を侵食していく常世の瘴気、藁座廻たちが手に入れた”天恵”、儀式の進行を思わせる重々しく緊迫した空気感…。圧倒的な画力で表現される禍々しさとスタイリッシュさを備えた常世の世界観がそれらをさらに際立たせます!!

✅ぼたん救出のために兵馬を中心に編成された新たな討伐隊のオールスター感には興奮必至!!彼らの覚悟、言動には心が震えます。特に第13巻では兵馬をはじめ、若き御三家次期当主たちの”決意”と”決断”、そして”決別”のエピソードが描かれています。なかでも白百合の”覚悟”には深く胸を打たれること間違いなし!!

✅激化する戦いの中で、唐傘についても掘り下げられ、彼らがどういう存在なのか、何を欲しているのかなども明らかになっていきます。”悪天を纏う” 唐傘たち、そして”天恵”を得てさらに”神さびる”彼らの姿は、敵ながら かっこいい以外の言葉が見つからない!!ぼたんという存在の表と裏をそれぞれ主と定める婚礼調度と唐傘(特に時雨)の因縁からも目が離せません。

✅戦いの組み合わせにも注目!!前述の婚礼調度と時雨の戦いに加え、長月家では決着が先延ばしとなった兵馬と造兵の戦い、そして吹雪(黒檀との因縁がありそう)を相手取っての八衢母娘の共闘も胸熱すぎる!!ちなみに兵馬は単独で”鬼瓦”を倒した”奥の手”(回想でスーさんも登場!!)を披露し、菫の”右目の秘密”も明らかになります。

それではここからは『もののがたり』第13巻の見所をいくつかピックアップして、もう少し内容に踏み込んで紹介していきます!!*この先はそれなりのネタバレを含みます。

『もののがたり』第13巻2021年11月19日に発売です。

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『もののがたり』第13巻

さらに具体的に見どころ紹介(感想&ネタバレを含む)!!

*ここからは相応のネタバレを含みます。

ここからは『もののがたり』第13巻を読んで個人的に特に面白い(感動した)と思った点について紹介(感想含む)します。もちろん他にもたくさん見どころありますが、今回紹介するのは以下の3点について書いていきます。

では、どうぞお付き合いください。

兵馬と造兵。覚悟と決別の再戦。

まず『もののがたり』第13巻の内容を語る上で、絶対に外すことができないのが 兵馬と造兵の戦いですね。唐傘襲撃時には天日達の到着で結局 決着のつかないままとなっていましたが、黄泉平坂で再び二人は戦うことになります。その舞台は黄泉平坂が兵馬の意識を読み取り再現した”あの鳥居”の下。もうね、舞台作りが完璧すぎ…。

前回の戦いでは突然の事態に少なからず動揺していましたが、すでに覚悟を決めた兵馬は自分の全てをかけて造兵を越えるべく正面から向かっていくんですよね。造兵にむけて静かに語りかけながら石段を登り、正対して自らを”岐家次期当主”と名乗った姿が非常に印象的です。この戦いはいわば、岐家の当首の引き継ぎであり、そして同時に造兵への弔いでもあるんですよね。それを、”二人にとって”縁深いこの場所で行うというの演出がまたね…。真っ直ぐすぎるほどになっすぐな兵馬が相変わらず最高です。

さらに、ここではこれまであまり描かれていなかった造兵の本当の実力も描かれます。造兵は岐の当主として歴代最長期間 前線に立ち続けた人物です。これまではあまりその戦う姿は描かれませんでしたが、さすがにその実力は本物でした。そして兵馬も知らない造兵の 新手”外式 生太刀 八十遣”の その”執拗に殺しつくす”かのような術の性質から、兵馬は今まで気づかなかった造兵の唐傘への憎悪を知ります。そして同時に、それほどの憎悪を抱えていたにもかかわらず、造兵が兵馬の前では常に穏やかに優しい祖父であったことに思い至り…その先の展開はここでは伏せますが、もうこの二人の戦いはいろんな想いが溢れますよね。

決着の後の造兵との対話のどこまでが現実でどこまでが兵馬の想像だったのかはわかりませんが、兵馬の思いが造兵に届いているといいなぁ。それにしても、結局 造兵はどこから唐傘だったんだろうなぁ?長月で共闘した時(目が唐傘化する前まで)は本人の意識だったのだろうか??

ちなみに、個人的には兵馬の繰り出した”奥の手”がスーさんの”あの技”を我流で再現した技だったということも堪らないものがありました。この”奥の手”は兵馬が近江の”鬼瓦”を単独撃破した技でもあります。第1話から言及だけはされていたもののその実情はほとんど伏せられたままだった鬼瓦討伐ですが、そこで兵馬が使った”奥の手”をこのタイミングで出すというのも演出がかみがかってる!!

若き次期当主達の決意。菫と白百合。

さて第13巻では、兵馬だけでなく、残りの二人の御三家次期当主 八衢菫と辻白百合も 覚悟と決断とを迫られます。この二人はかっこ良いだけでなく、ほんとに健気なんですよね。彼女達の覚悟には胸を打たれること請け合いです。

自らの意思と正義に従って決別したとはいえ、 黒檀の一件はいまだ菫の中にわだかまりを残しているはず(UJの雑誌連載を追いかけている読者は周知のことですが、このあたりに関しては後ほど想像を超える展開が待っています)。そんな彼女が八衢の当主として”今度こそ私は正義の味方になる”と真っ直ぐ直向きに自分の正義を貫く姿はほんと良い!!母 紅緋と共闘しているのもなんだか嬉しいです。そして、今回収録されているエピソードではなんとこれまで触れられていなかったスミレちゃんの右目に秘められた秘密が明かされますので、そちらも大注目!!覚醒(?)したスミレちゃんはとにかくかっこいいです。

一方、白百合についてですが、彼女はぼたん奪還のための作戦において要となる”ある重要な役割”を担います。どんな役割かはここでは伏せておきますが、もしかすると今回の一連でもっとも大変で過酷な役割と言えるかもしれないもので、その負担は計り知れません。にもかかわらず、その役目を迷いなく受け入れるユリちゃん…。”囚われの姫=ぼたん”を救い出し幸せにする”物語”のために…。”その為なら私、いくらだって頑張れる”と笑顔で語るシーンは第13巻中屈指の名シーンと言っても過言ではないでしょう。健気(?)すぎて胸が苦しい…。そこから”今よりここは私の戦場です”のシーンも捨てがたいな。あのシーンはあのシーンでめちゃめちゃかっこいいんですよね…。ともかく、今回 白百合は最高すぎます!

ただ白百合の元にはあの最悪の敵が訪れます。果たして”身動きも抵抗もできない”白百合はどうなってしまうのか…。

“悪天を纏う”常世の”モノノ怪”。

一方で、13巻では敵側である唐傘についても深く掘り下げられました。常世に堆積した罪ー魂の穢れ その中に生まれた”モノノ怪”。やや漠然とした説明ではありますが、彼らの特異性を説明するには十分すぎますね。もちろんこれらは唐傘自身が語ったことなので、実際のところ通常の付喪神とどれほど違うのかは不明ですが….。

ただ唐傘が付喪神の域を越えた力を持っているのも事実です。ここまで描かれている通り、そもそも単体の強さがすでに三大付喪神クラスであることはもちろんのこと、相手を取り込むという反則的な力を持つ彼らですが、第13巻では更なる特異な力についても明らかになりました。それが”悪天を纏う”ということ。実はこの力はこれまでの戦いの中でも使われていた力なのですが、今回初めて言及されました。…”悪天を纏う”という表現がオシャレすぎる…。

本来、付喪神は自らの元となった物(器)の特性を反映した能力を持ち、基本的には形態変化により それらの特性を具現化します。中にはその器の特性から派生した特殊な能力(例えば婚礼調度の匣の結界能力など)を持つ付喪神もいますが、唐傘はそれすらも上回るまさしく”器の範疇を越えた”能力を持っています。

“影を作る道具”という”唐傘”の本性から、彼らは”影を支配圏とする”ところまで能力が拡張されています。ここまでならそこまで驚くことでもないのですが、藁座廻の中でも時雨と吹雪は形態変化、影の利用に止まらず、”器で防ぐもの”をその能力に転化させているのです。それが”悪天を纏う”、つまり時雨は”雨”、吹雪は”雪”を自在に操るのです(天日と凩については現在のところ不明)。この辺りの能力の描写もとんでもなくかっこいいんですよね。毎度毎度、オニグンソウ先生の画力の高さには圧倒されますねぇ。

そして、なんと第13巻では、これをさらに越える超絶展開が待っています。時雨と吹雪がそれぞれ婚礼調度と八衢母娘の戦いの中で、新たに手にした”天恵”という力。この力が、またエゲツなく圧倒的なのです!!しかも、能力の覚醒のタイミングがまた最高で…。ほんとにバトルの展開のさせ方が上手すぎる。

『もののがたり』第13巻 見どころ紹介まとめ

というわけで、『もののがたり』第13巻の個人的な見どころを感想と共に紹介しました。ぼたん救出をかけて唐傘との最終決戦が開始する第13巻、舞台は常世へとつながる”黄泉平坂”へと移り、物語はますます盛り上がり見せます。もちろん本記事ではストーリーの核心部や重要部はできる限り伏せて紹介していますので、本編ではここで書いた以上にたくさんの見どころ、超絶展開が待っています!!なにより、文章では表現することのできない、圧倒的迫力とかっこ良すぎるバトル描写は必見です!!

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