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『もののがたり』八十四話”最強の付喪神の本気!!付喪神の規格を越えた激戦!!”「踏破|トウハ」あらすじ&レビュー感想!!

2021年12月19日 - もののがたり
『もののがたり』八十四話”最強の付喪神の本気!!付喪神の規格を越えた激戦!!”「踏破|トウハ」あらすじ&レビュー感想!!

『もののがたり』最新刊情報

『もののがたり』第15巻

**2023年1月19日発売**
【あらすじ】常世と現世を繋ぐもの――“付喪神”。付喪神に奪われた青年・兵馬と付喪神を愛する少女・ぼたん。絆を深める二人の縁を引き裂くのは常世の奥底に生まれし存在“藁座廻”。門守の符術“鬼来迎”により召喚された、雅楽寮と八衢黒檀、そして挂の活躍により唐傘勢力を撃破していく塞眼たち。そして、婚礼調度は因縁の敵・時雨との最後の戦いを開始する――!! 絆と恋の付喪ノ語り、激闘必至の第十五巻。


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『もののがたり』八十四話「踏破|トウハ」あらすじ&レビュー感想

『もののがたり』八十四話「踏破|トウハ」あらすじ紹介

*『もののがたり』八十四話「踏破|トウハ」は2021年12月19日発売の『ウルトラジャンプ』2022年1月特大号に掲載されたエピソードです。

八十四話「踏破|トウハ」あらすじ紹介

唐傘に喰われた師範たちを相手どり、戦場を引き受けた雅楽寮。兵馬は紅緋から教わった”久延毘古”の情報を伝え、後を彼らに任せて、ぼたんの元を目指し一人先へと進む!! その頃 現世では、大具足 挂と藁座廻 凩が激戦を繰り広げており…。ついに最強の付喪神 挂の本気がヴェールを脱ぐ!! 無数の巨兵を具現化させ、凩を追い込んでいく挂。しかし、凩もまた”天災”の如き”風の刃を纏った巨大な竜巻”を顕現させ挂の兵を切り刻むのだった…。 

・内容&見どころ

さてさてさてさて!! ついに挂の本気が明らかになりましたよ!!予想をさらに越えたその圧倒的な能力、最強の名に相応しい圧巻の強さ、そして変わらぬ不敵な態度、どれをとってもカッコよすぎ、一人だけまさしく別格のキャラクターですね。そしてやはり何より、斎との関係性が最高なんですよね。一方で、凩ですが、どうやら彼(?)も”悪天を纏う”ようですね。挂とすら渡り合うその強大な力も必見。付喪神の規格をはるかに超えた規模で繰り広げられる二人の戦いは、迫力がとんでもない!! ちなみに、凩のゲスっぷりは相変わらず、あそこまで突き抜けたらもはや清々しいですね。

それでは八十四話「踏破|トウハ」の感想です!!

>>京都三大付喪神”佐野の大具足”。最強の一角にして格式高き異例の付喪神。<<

『もののがたり』八十四話「踏破|トウハ」は『ウルトラジャンプ』2022年1月特大号に掲載されています。

『ウルトラジャンプ』

八十四話「踏破|トウハ」レビュー感想

*これ以降はネタバレを含みます。

兵馬と雅楽寮

さて、今回のメインは 挂と凩の戦いに持っていかれてしまいましたが、雅楽寮もババを先頭にロックなクールさを発揮しています!!彼らも元は三大付喪神の一角で、その実力に疑いはありませんが、相手どるのは唐傘に喰われた師範クラス複数名。決して簡単な相手ではありません。

さらにどうやら彼らが使っている久延毘古という巫術は結構に厄介な術らしい。今回の兵馬の足早な説明だけからでは術の本質はいまいちわからなかったのですが、とりあえず術者たちに向けて放たれた攻撃は全て、後ろに控える久延毘古が代わりに受け、最終的に蓄積したダメージがカウンターパンチのような感じで放出される…的な感じの理解でいいのかな??

少なくとも吹笛らの遠距離放出系の攻撃は、術者をすり抜け久延毘古の方へと誘導されたようですが、直接的な打撃とかはどうなるのだろうか…。術者本人を直接殴る蹴るする場合はそのダメージはどうやって久延毘古に誘導(?)されるのでしょうね。そもそも強力なデコイということは囮ということですよね。つまり、放った攻撃が術者からそれていくのではなく、錯覚か何かでそもそも久延毘古を目掛けて攻撃してしまっている、という感じなのかな。

とにかく、敵が強いほど雅楽寮の戦い、ロックはかっこよくなるはず。最終的には、その魂のありようゆえに敵対することになりましたけど、雅楽寮と兵馬の関係性はやはり良いものですからね。登場後間もない離反と現人神の出現で、雅楽寮3人のロックがあまり轟かないまま退場してしまったのを残念に思っていたので、今回の味方としての雅楽寮ロックは楽しみでなりませんね。

最強の付喪神の真の力…。まさしく圧倒的!!

さて、一方で最強の付喪神 大具足 挂の真の意味で初めての本気の戦いが描かれます。というのも、これまで兵馬や婚礼調度と戦うこともありましたが、挂は塞眼陣営は話し相手として気に入っているので、本気で殺しにかかることはありませんので、かなり手心を加えていました。さらに、前回の辻家強襲の際は斎を人質に取られ、戦いも水を濁された形になりました。

敵と見定めた上で、なんの邪魔も躊躇もなく本気で殺し(壊し)に行っているのは今回が初めてといえます。

そんな挂の本気ですが、とりあえず その能力の高さ汎用性は他の追随を許しません。結界内で兵馬を相手にした時の無数の武具生成ですら、その能力の一部でしかなかったとは…。さすが作中屈指のジョーカーキャラです。武具どころか、その武具を扱う巨大な兵さえも無数に生成し、統率できる能力は並の付喪神とは一線を画します。

正直、巨兵は敵のサイズからして”的”的にも、”間合い”的にもどうなのかな、とは思う部分もありますが、巨大でありながら速度も俊敏性も相当なもののようです。個人的にえげつなく感じたのは、陣地内であれば敵の体内にさえ武具を生成できるというチートっぷり。振る舞いの大物感もさすがですね。

ただ、有事のために神域で力を蓄え続けていた…的な豊穣の説明は個人的には欲しくなかったかなぁ。少し、大物感が薄れちゃいますよね(笑)。ただただ格式の高い付喪神であり、条件なしで強いってことでいいじゃない。まあ、凩の強さを強調するのには必要な描写だったんでしょうけどね。

そんな凩ですが、彼(?)もまた悪天を纏いました。風の刃の纏った巨大な竜巻、まさしく名前の通りの”木を吹き枯らすもの”凩ですね。その威容は思わず”天災”と嘆息してしまうほど。ただ、凩には”天恵”は与えられていないのかな…。それとも、現世にいたからなのだろうか(おそらく現人神の力はまだ現世へは滲み出せないはずですし…)。

最後に見せた挂の奥の手はとんでもなく、圧倒的な格の違いを見せましたが、藁座廻の名持ちの一角である凩もこのまま終わるとも思えませんよね。それにしても結局のところ、挂はどこまでが本気で、どこからがブラフ(笑)だったのだろうか…。



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