『もののがたり』八十八話「時雨|シグレ」”時雨の壮絶な最期!!遂に因縁に決着!!”あらすじ&レビュー感想

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『もののがたり』八十八話「時雨|シグレ」あらすじ&レビュー感想

『もののがたり』八十八話「時雨|シグレ」あらすじ&見どころ紹介

*『もののがたり』八十八話「時雨|シグレ」は2022年5月19日発売の『ウルトラジャンプ』2022年6月号に掲載されたエピソードです。

八十八話「時雨|シグレ」あらすじ紹介

穢れに対する耐性を獲得し”神懸かる”婚礼調度。自分たちだけに与えられたはずの神の力”天恵”に並ぶ力を、”こともなく”手に入れた婚礼調度を前にして時雨の心の渇きは膨れ上がる!!”沈みゆく世界を見れなくても現人神の傍に立てなくてもいい 私は私のために…”  婚礼調度を否定し殺すために、持ちうる力を極限まで高め決着の一撃を放つ時雨。一方、自分たちが付喪神として余りに恵まれていることを理解している婚礼調度だが…。何に由来するでもなく己の中に芽生えた”ぼたんを守らなければ”という真心ゆえに、誰に恨まれ何が立ちはだかろうともその歩みを止めないことを決めた その覚悟のままに時雨の最後の攻撃を迎え撃つ。時雨の憎悪と婚礼調度の覚悟、両者の強い想いがぶつかりあう!! 遂に因縁の戦いに決着!!

・内容&見どころ

今回のエピソードでは遂に長らく続いた婚礼調度と時雨との因縁に決着が訪れます。とりあえず、両者の想いの強さは凄まじく、胸が暑くなります。そして、何より個人的に気になっていたのは、ここまで唐傘の中でも特異な存在感を見せていた時雨がどのような最期を飾るのか、という点ですが…。これが予想を大きく上回る展開、それこそこれ以上の展開は考えられないのではないかと思わされるほどのものでした!! 何というかもう細かい描写まで含めて全ての展開がカチカチっとはまる物語の完成度の高さが素晴らしすぎます!!

それでは八十八話「時雨|シグレ」の感想です!!

『もののがたり』八十八話「時雨|シグレ」は『ウルトラジャンプ』2022年6月号に掲載されています。感想を読む前に、本編を読んでおきたいという方はまずは下記リンクから購入できます。

『ウルトラジャンプ』

八十八話「時雨|シグレ」レビュー感想

*これ以降はネタバレを含みます。全て個人の感想です。

私は私のために…

さて、婚礼調度と時雨の因縁の戦いが遂に佳境を迎えました。唐傘の中でも一番初めに登場し、常に物語の影にその異質な存在感を漂わせ続けてきた時雨。ここにきて婚礼調度に対する圧倒的な負の対抗意識でさらにその異質感を増しています。

時雨は常に”持たない者”、”求める者”だったんですね。彼女からすると婚礼調度は”持っている者”で、だからこそ時雨は彼らが憎くて仕方ない…という感じなのかな。ここ数話で時雨がなぜこうも婚礼調度を目の敵にして彼らに執着していたのかが明らかになってきましたが、もうなんというか飲み込まれそうなほどの深い狂気(というと語弊があるが…)が圧巻な描写で…。とんでもない迫力に言葉が出てこないですね。

“天恵”に並ぶ力まで得た婚礼調度にその激情を抑えることもない時雨は、遂には現人神の傍に立つことすら捨て自分自身のために婚礼調度を殺しにかかるわけです。この辺りの激情…ほんとヤバい。まあ正直いうと、一体で婚礼調度6体と渡り合っている時点で同等の力なんて物ではないような気もするんですけどね…。唐傘、というか藁座廻はそれぞれの個体がなんでこうも強力なのだろうか…。

一方で、そんな時雨に憎しみを向けられる婚礼調度ですが、彼らが自分達が付喪神としてあまりに恵まれていることを自覚しているのも良いですね。自分達が恵まれているのはわかった上で、だからなんだと、それでも誰に恨まれようが、何に阻まれようが自分達には貫き通さなくてはならないものがあるという、ある意味極限の”開き直り”。かっこいい。

現実世界でもそうですが、如何せん不幸な人が目の前にいると、才能や環境に恵まれていることをひけめに感じなくてはならないみたいな風潮がありますが…。こういう強さってすごいと思うんですよねぇ。

まあ、そんな私見はどうでも良いということで…。とりあえず、両者ともに己の正義のために迷いなく真正面からぶつかり合い、まさに因縁の結末に相応しい最後の戦いでした。ぜひ、本誌をチェックしてみてください!!

散りゆくまでのこの数瞬こそ…。

何より、結果としては時雨が負けるのですが、その散り様がなんとも見事なのです。その詳細はここでは伏せておきますが、これを見るだけでも今月号のウルトラジャンプを購入する価値は十分にあります。

実際、時雨がここまでの物語に及ぼしてきた存在感からも、その最期がどのように描かれるのかは、読者の中でもかなり関心の高まっていたところだと思われますが…。同じ唐傘でも凩のような死に様ではちょっと納得できなかったでしょうから。

“時雨”の”生”は 散りゆくまでのこの数瞬にこそ…

予想していた結末を完全に上回った素晴らしい最期でした。実は最後の最期に”ある理由”で時雨の”天恵”に異変が起こるのですが、その辺りの細部の描写からも物語の完成度の高さがわかります。こういうところが個人的にはすごく好きなんですよねぇ。

付喪神である彼女が”時雨”として”生”を実感して消滅していく…。いや、もうなんて書いてもうまく伝えられる気がしない。ただただ、読了後に誰かと感情を共有したくなるこの感覚…。是非読んでみてくださいな。



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Author: mangameshi

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