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【ノー・ガンズ・ライフ】第64話「剪定」レビュー感想

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『ノー・ガンズ・ライフ』第64話感想

『ノー・ガンズ・ライフ』第64話「剪定」レビュー感想です。

〜前話までの一言あらすじ〜

国防局からベリューレン社による”高高度飛行型拡張体”撃墜の阻止を依頼された十三は、セブンを撃破し依頼を果たしたかに見えたが…。ベリューレン社COO オネストの本当の狙いは「荒吐水素」の「開封」と自分以外の「根」のメンバー3名の「剪定」であった。一方、父アンドレアスから実父シルバが拡張体となった真相を聞いたスカーレットは…。ゴズリング父娘の関係性はどうなるのか…!!?

さて、さて、正直今回はむずかしかったですね。何点か理解が追いつかない内容が…。

ということで、今回はその辺りについても書いているので少々長くなりますが…。とりあえず、第64話「剪定」のレビュー感想です。

*『ノー・ガンズ・ライフ』第64話「剪定」は『ウルトラジャンプ』2020年3月号に掲載です。

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スカーレットとアンドレアス。二人の父親。

今回、いろいろな思惑が交錯しているようで、なかなか解釈が難しい回でしたね。

とりあえず、まずは小難しいことは置いておいて、ゴズリング父娘の関係性が崩れなかったのは良かったです。

アンドレアスがスカーレットに隠していたシルバを軍に行かせた理由も思っていたほどの黒い話ではなかったし…。ゴズリング父娘の件は一見落着でしたね。

実の父であるシルバにも”おかえり”を言って、”お父さん”とともに家に帰る…。いやぁ、心温まるエピソードだよ。スカーレットは本当に優しい娘ですね。

『ノー・ガンズ・ライフ』第64話「剪定」より引用

今回はスカーレットがいかに良い子であるかがよくわかるエピソードでした。

そうそう、シルバの目から流れていた血(?)は、涙ですよね?涙だと思っていいんだよね?

メレルはすでに拡張体の制御パーツとなったシルバに個の意思は存在しないと言っていましたが…。実の娘との再会を理解し、涙を流しながら、機能を停止して行ったということでいいのですよね(泣)

ただ、スカーレットは実の父の変わり果てた姿を見て大丈夫だったのだろうか…。そもそも直近で対峙して怖かったろうに、強い娘です。

…さてと、一通りゴズリング家の泣けるエピソードについて書きたいこと書いたら、いくつか解釈の難しい点について見てみましょうか。

シルバに意思は戻ったのか??

まず一つ目の謎はシルバですよね。水素に撃墜されたかと思っていたシルバでしたが、実は回避していたという…。あれはどういうことだったのかな。

そもそも烏金よりも先にシルバをハッキングしていたのは並列型補助脳で底上げした凛子ということでいいのですよね。

ただ、撃墜直前にその制御が外れた…という話でした。凛子はシルバの意思が戻ったようだと行っていましたが、これはどう解釈すればいいんだ??

最後は鉄朗のハルモニエでシルバを制御したみたいでしたが、一体どのタイミングからだったのでしょう。

『ノー・ガンズ・ライフ』第64話「剪定」より引用

そもそもハルモニエによるハッキングの上書きは可能なのかな。いや、シルバに意思がないのであれば、もしかして鉄朗が凛子からシルバの制御を奪って、その後のシルバとスカーレットの再会を演出したのかも…とも思ったのですが…。

でもそれでは、シルバがかつてアンドレアスの会社があったところに向かって行ったことや、スカーレットを見て涙を流したことの説明がつきませんよねぇ。それにやはりハルモニエを無効化するのは拒絶する強い意思

のは奇跡的にシルバの心が戻ったということでいいのかな(そっちの方が感動するしな)。

そもそも鉄朗のハルモニエの射程は極めて短いわけだから、上空にいたシルバへの干渉は難しいか…。となると、鉄朗はあくまでスカーレットの目前でシルバを止めただけ…ということかな。

あ、でもそうなると、スカーレットの前で涙を流した時はシルバはハルモニエの制御下にあったのか…。いや、でもあれはシルバの意思で流れた涙だという解釈でいいんですよね。きっとそうだ。

もしかすると、元会社跡地に向かって行ったのも憎しみからではなく、家族の元へと帰ろうとした…ということだったのかもしれない。

国防局とオネストはグル!??誰と誰が共謀していたの!!?

今回最大の謎というか、解釈のむずかしく感じたのがこちらです…。

結局のところ、国防局とベリューレン社(オネストCOO派閥)は繋がってたということでいいのかな??

少なくとも、メレル・ダッチ女史は硫黄とは繋がっていましたし、硫黄の行動もオネストCOOの指示に則ったものでした。それにオリビエの掴んだ情報的にはメレルが単独で動いたわけでもない(あくまで国防局の総意)ようですし…。

そうなると、今回の高高度飛行拡張体落下事件は国防局とオネストが共謀して「根」を解体するために行った狂言ということになる…わけですよね。

凛子にたいして「兄弟」の無事が保証されると言ったのも、AHシリーズ事業の推進に懐疑的な意見を持っていた「根」のメンバーを排除するから…という解釈であってるのかな。

『ノー・ガンズ・ライフ』第64話「剪定」より引用

ただ、これまでの描かれ方からベリューレン社自体がかなり黒い…というか、あまり良くない印象なので…。しかも、オネストCOOがその急先鋒のような印象があるわけですよ。

そもそもメレル女史の依頼の際の口ぶりも”ベリューレン社は悪”、みたいな感じのニュアンスだった(←先入観??)かと思っていたわけでして…。

それに国防局が加担しているのはなんか色々と大丈夫なのだろうか。オネストCOOはあくまで自分の理想のために他の3人を排除したみたいな感じでしたし…。結構オネストCOOには狂気を感じるのですが(見た目のせいかな)、彼女の独裁体制になるのは平気なのだろうか…。

なんだかきな臭いような気もしますが…。でもまあ、事態を理解した後の十三の雰囲気的にそこまで”悪いこと”ではないのかなぁ。

あ、それと荒吐総一朗はやはり既に死んでいたのですね。そして、想像していた通りオネストは彼の母親、つまり鉄朗の祖母でした(←この設定って初出ですよね?)。

となると息子の生体情報を復元しようとする母の狂気…とでもいったところなのだろうか??そもそも死して尚、ここまでの影響力を持つ「荒吐総一朗」とは一体どれほどの人物なのか…。

あ、それから「根」のメンバーについては最近はもう首長拡張体のほうが本体かと思っていたので、生身の姿が描かれたのは新鮮でした。出てきた瞬間に死を迎えてしまいましたが(笑)

「荒吐水素」=ハント・ゲレング??

最後の一点は「荒吐水素」に関してですね。これは前話の感想でも書いたことですが…。

結局顔が描かれることはありませんでした(仮面を取らなかった)が、このハットとタバコ…。やっぱりハント・ゲレング(十三のかつての相棒)なんじゃないかぁ??

GSUの主砲を”後ろに立って”撃っているのも、なんとなく”射手”の感じがありますし…。しかも、あのGSUはもともと十三に内蔵されていたものですよね…。

それから水素がシルバを見あげる描写ですが、非常に余韻を持たせたコマまわしのように感じました。

仮に水素が「ハント・ゲレング」その人であれば、シルバの回避行動にシルバ自身の意思を感じて、拡張隊の制御用生体パーツにされてしまったシルバが最期に「道具」でなく「人」として行動したことに何かしら思いを馳せたということならしっくりくるような…。

う〜む、「荒吐水素」はハント・ゲレンクなのだろうか…。

『ノー・ガンズ・ライフ』第64話「剪定」より引用

ところで、なぜこのタイミングで「荒吐水素」を「開封」したのでしょうね?

今回の一連の事件が「荒吐水素」の「開封」とオネストCOO以外の「根」の排除なのだとすると…。結局オネスト以外は殺害してしまうわけですから、殺害後に「開封」しても問題なかったはずですよね。その時点になれば誰一人オネストに刃向かう存在はいないわけですから…。

「根」のメンバーの殺害に水素が必要だったかといえば、水素は全くと言っていいほど寄与していないわけですし。

シルバの撃墜に水素が必要だったと言う話にしても、シルバに搭載された毒ガスは並列補助脳で底上げされた凛子によって回収されていたわけですから、そもそもシルバを撃墜する必要もなかったはず。

もちろんそのことを知っていたのはオネストだけで、他3名の「根」のメンバーに計画を気取られてはならなかったわけですけれど、それも撃墜を試み、かつ苦戦している”てい”を見せればよいわけで…。

別に水素を使わなくともセブンの通常砲撃を使っていればよかったのではないかなぁ。十三と鉄朗に邪魔をされなければ、セブンだけで十分シルバ撃墜は可能だったわけで…。

『ノー・ガンズ・ライフ』第64話「剪定」より引用

なんで十三を関与させたのかなぁ??う〜ん。。

まあ、国防局側の意図としては…

自分たちの関与を隠す意図があったのかもしれませんが、そもそも十三の元に依頼に行かなければそれを疑われることもなさそうですよね。まあベリューレンを妨害する依頼をしたことで、国防局がベリューレンに対抗して対策を実施したという証人にはなりうるかもですが…。

ただ、むしろ十三が邪魔をしたせいで、撃墜が遅くなりオリビエたちEMSの嗅ぎつけられることになったわけですからね。しかも裏で国防局が動いていることについてもバレているし…。

その上、結局はシルバ撃墜も失敗していますが、特に慌てた様子もありませんしね。というか、なんでシルバを撃墜することが国防局に繋がる証拠がなくなるのだろうか??

一方、ベリューレンのオネスト派閥の意図としては…

十三に邪魔をさせることで他の「根」のメンバーに「荒吐水素」の「開封」を認めさせる材料にしたという話ですよね。十三に対して”役目を果たした”と言っていますし…。

でも、これは先ほど書いたように、オネストの独裁体制になれば「荒吐水素」の「開封」は、彼女の自由になるはずなので意味があるようには思えないのですよね。

毒ガスの回収にしても、「根」のメンバーに生身で幹部専用道を使わせるように誘導するのにも十三の関与、および水素の開封は必要ないものに思えますし…。

「荒吐水素」の「開封」には「根」全員の生体認証でも必要だったのだろうか…。


…とまあ、いくつか理解が及ばないところがあったのですが(次の話あたりでメレル女史からの説明とかあるかな?)、どうやら次号あたりから再び新展開になりそうですね!

次は国防局とも事を構える感じかね?そして、オネストCOOの独裁となったベリューレンの動向、および十三の元相方の面影のある「荒吐水素」の動きにも注目ですね!!

『ノー・ガンズ・ライフ』第64話「開封」は『ウルトラジャンプ』2020年3月号収録です。

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