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『ノー・ガンズ・ライフ』第74話「家族」鉄朗の腕の中で…。当たり前で特別な私だけの「家族」。

2021年1月19日 - ノーガンズライフ
『ノー・ガンズ・ライフ』第74話「家族」鉄朗の腕の中で…。当たり前で特別な私だけの「家族」。

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【ノー・ガンズ・ライフ】第74話「家族」あらすじ紹介&レビュー感想

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『ノー・ガンズ・ライフ』第74話感想

『ノー・ガンズ・ライフ』第74話「家族」のあらすじを紹介します。

*2021年1月19日発売の『ウルトラジャンプ』2021年2月号に収録されたエピソードです。

【簡単あらすじ解説】

ノー・ガンズ・ライフ』第74話「家族」より

硫黄から凛子の保護を任されたカニンガム。テオドールの助けを受けながら凛子を匿い毎日を過ごしていたが、ある日凛子に薬を飲ませ、1人ベリューレン社に連絡を取る。眠りについた凛子を引き渡すため、取引場所へと赴いたカニンガムだったが、ベリューレン社に復帰する思惑は外れ逆に銃口を向けられてしまう。発砲の瞬間、凛子は思うように動かない身体を押してカニンガムを庇い…。その姿を見たカニンガムはベリューレン社に反旗を翻し、凛子を守って命を落とす。そして、凛子もまた駆けつけた鉄朗の腕の中で、理想の家族を思い浮かべながら静かに息を引き取るのだった。一方、十三の行方を探す島津の元に、元同僚の功木が訪れ…。

ああ、凛子。最後まで…。少しでも幸せを手に入れられたのだろうか。AHシリーズは本当に辛いなぁ。

感想を読む前に、本編を読んでおきたいという方はまずは下記リンクからどうぞ!

*『ノー・ガンズ・ライフ』第74話「家族」は『ウルトラジャンプ』2021年2月号に掲載です。

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『ウルトラジャンプ』2021年2月号

カニンンガムと人の有用性。

まずはカニンガムですよ。元ベリューレンのお偉いさんで、ただただ小悪党な、主義も主張も中途半端なかっこよさなんて微塵もない、自分の利のためならなんでもする小狡さを持つ…そんなやつ。でも物語の第一話から登場していた最も長く登場している人物の一人で、その愛着のせいかなんでか憎めない面もある…そんなやつ…そんなやつだったはずなのに…。

かっこいいじゃねえかよ…。なんだよ、その最期。凛子の膝の上で安らかな微笑みをたたえた死に顔をしやがって…。最期の最期に”有用性”の呪縛から解き放たれて、カニンガムはベリューレンの”歯車”ではなく”人間”として死ねたということなのだろうか…。

彼の遺体を見たテオドールのセリフも泣けるんですよねぇ。

“…らしくねぇな… 女を守って死ぬなんてのは悪人のやることじゃねぇだろ… なあカニンガムっち…”

ってさ。ほんと、ハードボイルドだよ『ノー・ガンズ・ライフ』。

そもそもベリューレンに凛子を引き渡そうとしたのも、並列脳の仕様で明らかに衰弱している凛子を助けるためでもあったみたいだし…(もちろん少なからず自分自身の社復帰のためだった面もあるのだろうけど)。少なくともカニンガムはAHシリーズである凛子がベリューレン社でひどい扱いを受けることはないと考えていたみたい。やっぱり、憎めないなぁ。

ただカニンガムが最後までベリューレンに戻り過去の栄光を取り戻そうとしていたこともまぎれもない事実で、ベリューレンから完全に見限られたことを知った際の”人の有用性とは一体なんなのでしょうね”というセリフは印象的でした。

凛子の最期。当たり前で特別な私だけの「家族」

そして、今回欲したものを掴み取ることができないままに命を落としたのはカニンガムだけではありません。正直、この結末は個人的にはなかなかに受け入れがたいものではあるのですが…。

抹殺されそうになったカニンガムを身を呈して庇い、凛子もまたベリューレンの凶弾の前に命を落としました。なぜ、自分を騙し、ベリューレンに売ろうとしたカニンガムを身を呈してまでかばったのか…。

凛子は並列補助脳の使用の反動で、満足に活動することもできなくなっていましたから、もしかすると自分の最期を見越していたのかもしれません。そして自分同様「家族」を求め続けるカニンガムに己の姿を重ねたのかな。ただそれだけでなく、逃亡生活の中でカニンガムが本質的には悪い人間ではないと感じていたからだと信じたいですね。

AHシリーズという仮初めの繋がりの中で、自分だけの「家族」を求め続けた凛子。本当に、凛子には幸せな未来が用意されていて欲しかった。こんなの、あまりに辛すぎる最期じゃないか…。

ただ、最期を”家族”である鉄朗の腕の中で迎えられたことと、硫黄から”唯一の「兄妹」”と言われたこと、そしておでんが食べられたことは、凛子の”人としての生”において せめてもの救い…なのかな。

でも、望んで手に入れられたものがたったそれだけだなんて、実際に文字にしてみると、あまりに些細な幸せすぎて泣きそうになってしまいますね…。

そして、ついにAHシリーズ、その「兄弟」たちも凛子の死によって皆が死んでしまったことになります(硫黄の説明からすると水素と鉄朗はAHシリーズではないらしい)。AHシリーズを通してオネストが実現したかったもの、それは果たして凛子や硫黄のような悲しい犠牲を払うだけの価値のあるものなのか…。

とにかく、死に際の凛子の抱いた「家族」の姿は切なかったなァ。

凛子の最期。当たり前で特別な私だけの「家族」

さて、依然として行方不明の十三ですが、ついにその所在への糸口が見つかり…というかやってきました。

まさか功木と手を組むことになるとはね。まあ、まだ追い返す可能性もないことはないでしょうが、ようやく掴んだ糸口ですから簡単にふいにはしないでしょう。

そういう「戯言」さ

功木は未だにその目的がわからない謎の人物なんですよね。クローネンの同門という以外は主義主張も謎に包まれた根無し草という感じの印象。

スピッツベルゲンの後は、たしかベリューレンと手を組んでたんだっけか?ちょっとはっきり覚えてないなァ。単行本を読み直さないと…。とにかく、功木からアプローチしてきたということは当然なんらかの思惑があってのことでしょう。一体どう物語が動くのか。

そして十三は今どこで何をしているんだ??

『ノー・ガンズ・ライフ』第74話「家族」は『ウルトラジャンプ』2021年2月号に掲載です。

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