
【パラレルパラダイス】第111話 レビュー感想
『パラレルパラダイス』第111話 感想
『パラレルパラダイス』第111話「白ク濁ル」の感想です。
〜簡単あらすじ〜
国母の言葉に縛られるナクタを解放するために、あくまで”合意”の上で交尾を行うヨータ。ナクタはどれだけ挿入され発情させられようとナクタは国母への忠誠心と騎士としての誇りにかけ快楽に呑まれまいとする。しかし、ついにはヨータに”出される”と同時に盛大な絶頂を迎えてしまう。ナクタの処分を終えた後、ヨータはガリアとの戦いの戦利品である”龍華石”をカヅチに渡し、もう一つの戦利品である”IDカード”を持って、”嫉妬深き女神”の眠る地下へと向かう…。
今回はどうにもこうにも最初からクライマックスです!!ヨータのナクタとの交尾が最高に激しく描かれます。どれだけの、快楽を当てられようとも国母に忠誠を誓った騎士としてそれに呑まれんとするナクタ。
なんだか、まるで気高い女騎士を陵辱し嬲りものにする”大人向け漫画”のシチュエーションみたいですね。つまりヨータが悪側の立場…ということですが。
「白ク濁ル」のタイトルも、気高き女騎士であるナクタが悪であるヨータに無理やり犯し汚される…的なニュアンスが感じ取れてしまうのですが…。はてさて。
では『パラレルパラダイス』第111話「白ク濁ル」の感想です。
*『パラレルパラダイス』第111話「白ク濁ル」は単行本第12巻に収録です。
鋼鉄の騎士の誇りにかけて…!!
とにかく、今回の見所は何と言っても鋼鉄の女騎士ナクタの乱れっぷりですね!
前話の最後のコマでも、獣のように声をあげながら激しく交尾されるナクタの姿が描かれていましたが、今回のボリュームはその比ではありません。
まるでケダモノのように乱れるナクタと、これまで類を見ないほどに激しく腰を打ち付けるヨータ。いや、ほんと歴代最高の激しさでしたね。
しかも、そこまでされても尚、ナクタは国母への忠誠心と騎士としての誇りにかけて押し寄せる快楽に抗い続けるという…やや特殊な性癖が刺激される白熱の展開熱。
そして当然ながら我慢の反動は計り知れず、最後にヨータに”出された”瞬間に向かいの壁の天井に届くほど盛大に…。いや、それは書かないでおいた方が無難かな。
とにかく、まあ、ものすごいです。必見ですね、これは。
ちなみに、ナクタはイっても気絶しない派でしたね。強固な意思故か、それともまさか普段から自分で…??

ただね、なんというか…。
前回のヨータの鬼畜の所業(?)を見たからか、ナクタのあくまで抗い続ける姿、そして事後に牢で一人佇むナクタの様子を見たからか…。
なんだか、ヨータが非常に悪いやつに見えてしまいました…。
これまではなんやかんやで、とりあえず触れれば発情、挿れればもうこっちのもの、とばかりに結局は女の子側も望む展開で”ちゃんとした(?)和姦”が成立してきたわけですが…。
今回のナクタは最後の最後まで拒絶の意思を示し続けていたので、これはもうレ○プ以外のなにものでもない…よね?
そもそも今回の件で特筆すべきは、”与える(呪いを解く)”ためではなく”奪うため”の交尾であったということですね。だって、客観的事実だけを抜粋すると、ヨータの行なった行為は“嫌がる女の子を力づくで屈服させ首輪を刻んだ”となりますもん…。
…そう思って見てしまうと、姦通の証である首輪も奴隷印のように見えてしまって…。
というか、ナクタは大丈夫かね。最悪の場合、汚されたことを呪って自ら命を絶つなんてことにもなりかねないような….。
交尾で浮き出る首輪について考えてみる…。
さて、先ほど書きましたが”首輪”についてもうちょっと考察。
個人的には、今回の話(というか、ナクタとの交尾全般)を読んで「首輪=奴隷印」というのは結構ありえる線なのではないかなぁ、と思ってしまいました。
そもそも”首輪をつける”というのは所有権を知らしめるという行為でもありますよね。
これまではみんな最終的には自分から交尾を求めてきて、交尾後は双方合意…という形が成立したり、そもそも交尾の目的が彼女たちの呪いを解くためだという大義名分があったのでなんとなく別に問題ないのかと思ってしまっていましたが…
そんな中、今回最後まで抵抗の意思を示したナクタの登場で、だいぶ見方が変わりました。

そうなんですよね。今までなあなあな感じで丸く収まってきましたが、あくまでヨータが発情させているんですよ(←当然ですが)。
何が言いたいかというと、女の子たちがヨータに触れられれば発情するのではなく、ヨータが触れれば発情させるということ。つまりあくまで行為主体はヨータであり、いわば加害しているということですね。
言い換えれば、これまでもヨータは大なり小なり相手が抗う意思(あるい交尾する意志がない)を持っていても意識無意識によらず相手を発情させる能力を使って屈服させてきていた…と解釈できるということです。
そしてその後、交尾をすることで、首に屈服・隷属の証として首輪として現れていると考えれば…。

首輪…つまり”刻印”まで出ているわけですから、これこそ“呪い”に他ならないように思えますが…。関係を持った娘がどんどんと発情しやすくなっているのも、いわばその”呪い”の影響なのでは…??
首輪が出なかった人物はなんなのかというと”発情”によって屈服しなかったということかなぁ…。今の所、首輪が出ていないのは、リリアとハナハナとエルザですが、3人とも交尾前からヨータに対して好意を抱いていました。
なので、あの二人はヨータが触れたことで発情して交尾に至ったわけではないのですよね。触れられる前から交尾する願望を持っていた…ので、”発情”の呪い(?)で屈服させられたわけではない…とか。実際、リリアに関してはヨータに直接触れた上で、交尾を我慢した前例もありますから。
とまあ、無理やりですが、一応説明をつけて見ました(笑)
みなさんお盛んですね…??
ただ、ちょっと非処女組はタガが外れすぎですよね。今回もヨータとナクタの交尾を見て発情して、自慰にふけっていましたし…。
もはやヨータは触れてすらいませんからね。ほんと、これは呪い以外の何物でもないでしょう。
それにしても、先ほども書きましたが非処女組のこの段々と強くなる性欲…そして、ヨータに対する好意の強さ。上で書いたようなことを考えながら読んでいたからかもしれませんが、なんだかヨータの支配が強まっているように見えますよね。
それに心なしかヨータの言葉遣いが上から目線になっているような…。
ナクタの処分を終えた後、自慰に耽る彼女たちに”あいつを降ろしてやれ”と命令口調で指示を出しているんですよね。普通なら”あいつを降ろしてやってくれ”だろうに…。
う〜ん、一度怪しいと思ったら全てが疑わしく見えてくるなぁ。

近衛騎士団が撤退しているのを、屋上から見ている場面とかもはや独裁国家設立、みたいな雰囲気に見えちゃったし…。
3000年前に現れた男というのも、やっぱりヨータなんじゃないかなぁ。
嫉妬深き女神を作ったのが3000年前の男だというし、仁科との関わりという意味ではヨータであるのが一番しっくりきますよね。そもそも仁科は”嫉妬”しているわけですからね。それにガリア曰く仁科はヨータに憎しみを抱いていると…。
なんとなく、最近の黒ヨータは3000年前の暴虐非道を繰り広げた男を彷彿とさせる部分もありますしね。
それに、リリアの件から、異なる時空同士をつなぐことができるらしいことが明かされましたから、3000年前の非道なヨータになる前の時空のヨータをリリアが転生させた…というのも全然ありそうな…。
まあ、ガリアのIDもあるし、次号で仁科が目覚めれば色々と明らかになるでしょう。…一筋縄に目覚めるとは思えませんが…。
龍華石と伝説の武器…!!?
ちなみに、ガリアを倒した際に手に入れた龍華石はカヅチの手に。*カヅチは武器職人です。
この石なんと、カヅチ曰く、“伝説のマテリアル”だそうですよ。しかも”伝説の剣”を作るとか仰ってますが…。
そもそも伝説の剣とか伝説のマテリアルってなんでしょう。この世界がヨータたちの住んでいた地球の未来の姿だとするのなら、カヅチのいう”伝説”というのはいつの時期に生み出されたものなのでしょう?
そもそも龍華石が”伝説のマテリアル”という以上、つまり希少であるもののその存在が認知されている以上、かつてはガリアのようなドラゴンがそれなりの頭数いた時代があったということになりますね。

そんな古なファンタジー的部分もあれば、冷凍カプセルとか、次元転送扉やら超未来的な遺物もあるとなると…。う〜ん、一体どういう世界構造になっていて、どういう歴史を重ねてきているのだろうか…。
それにしても、龍華石を見てキャラ崩壊するほどにわなわなしていたカヅチは可愛かった。眼福眼福。
ただ、それにしてもカヅチのヨータへの好意はとてつもない速度で上昇中ですね。ヨータにふさわしい伝説の剣を作ると息巻いています(笑)
ちょっと過剰な気もしますが、まあ実際ヨータは2人の魔女を倒し、さらに2度もサンドリオを救った英雄ですからね。
さて、次号はついに”嫉妬深き女神”仁科との対面なるか!!?そしてナクタのその後もきになるところです!!
(*適宜更新していきます)