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【プランダラ】第51話「迎撃」レビュー感想

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『プランダラ』第51話「迎撃」あらすじ・感想
『プランダラ』第51話「迎撃」を読みました。
今回は、「心撃」の撃墜王ゲシュペンス特務上級大将ことペレ軍曹(←意味がわからない人は本編チェックですよ)の幸せパート&「追撃」の撃墜王園原水花の活躍パートでした。
まあね。もちろん、そこは『プランダラ』だから…。そんなに簡単に全部が全部うまいこといくはずもなく…。最後のあたりでちょっと雲行きの怪しい展開になってはいきますけれどね(笑)
とりあえず『プランダラ』第50話「唯一人」のおさらいと第51話「迎撃」のざっくりしたあらすじをまとめますと…
~50話「唯一人」のおさらい~
ペレ軍曹が本当に裏切ったのはシュペルマンだった!!同じく洗脳されたふりをしてシュペルマンに従っていた「追撃」の撃墜王園原水花と協力してリヒトーのバロットの奪還に成功する。園原の逃げる時間を稼ぐためにシュペルマンと対峙するペレだったが、圧倒的な力の差に大敗を喫する。塔から投げ捨てられたペレをリィンが受け止め、ついに二人の想いが通じ合う。
~51話「迎撃」のあらすじ~
ペレ軍曹がこれまでの経緯と作戦をリィン曹長に説明している間に、リヒトーのバロットを託された”追撃の撃墜王”園原水希はリヒトーの元へと急ぐ。しかし、リヒトーと同じ「閃撃」の能力を持つ新型撃墜王1号(アインズ)に追撃される。交戦不可避となった園原は「信念」を持って新型撃墜王を迎撃し圧倒するのだったが、決着がつくかと思われた瞬間その他の新型が続々と駆けつけ…。
と、いうのがざっくりしたあらすじです。
さて、ここからは、画バレ、ネタバレ込みで第51話「迎撃」の感想・考察をしていきたいと思います。
まだ、読んでない人は見ちゃダメだぞ!!
ペレ軍曹とリィン曹長。
とりあえず、まあ何をおいてもペレ軍曹、よかったね〜。
なにせペレのカウントは”人を疑った数”ですからね。そんな彼がようやく人を好きになって、しかもその気持ちが相手と通じたわけですから。。
300年間人を疑い続けたペレが初めて手に入れた幸せですよ。感慨深い。

とにかく、第51話では初めの数ページで、これまでの経緯や作戦をペレがリィンに説明するのですが…。まあ、そんなわけだからもはやいちゃついているだけにしかみえない。
まあ、いいんだけど。
ちなみに今回の作戦を知っていたのは園原だけだったようで。sおうなると、ペレの真意に気づいていたような風だったジェイルはやはり大した男だというわけで…。
圧倒的なシュメルマンへの唯一の勝機!!
リヒトーたちの最終目標は”オリジナルバロットを全て集め議会(アルシング)を破壊する”ことです。
悲願成就に足りないものはまだ色々あるものの、もっとも不可能だったことが絶望を感じるほどに圧倒的なシュメルマンの力に対抗することでした。
実際にその力を肌で感じたペレ曰く…
剣速は時風以上、身体能力は道安以上、そして放たれる「氷撃」は炎も銃撃も停止させる(おそらく炎と銃撃はそれぞれアランの「爆撃」と園原の「追撃」を示唆している)のだと。
そして何よりの脅威なのがその圧倒的な「反応速度」。シュメルマンにかかれば”相手の動きなんて時間が止まっているように見える”だろうというほどの反応速度なのです。心を読む「心撃」なんて必要もないほどの絶対的な力です。

300年間、シュメルマンを観察し続けてきた「心撃」の撃墜王のペレをして、どうしても勝てる気がしないと言い切らせせます。
その反応速度を上回れる人間がいるとすれば…真の力を取り戻した伝説の英雄「閃撃」の撃墜王リヒトー=バッハ、ただ一人。
ペレの言う”かろうじて見えた「勝機」”というのは、
“本当の力を取り戻した伝説の英雄が撃墜王たちを率いる”
ということ。

今回の撃墜王たちの絵にはちゃんとペレも含まれてますね。
これが実現してようやくシュメルマン率いるアルシアと戦うことができるのです。そのためにも、伝説のバレットをリヒトーの手に届けなくてはならないわけです。
前話を読んだ際にも思いましたけれど、なぜシュメルマンは己の首を絞めうるものを残していたのでしょうね。リヒトーのバロットは直接シュメルマンからリヒトーに渡されたものでしたし、何か特別なものなのでしょうか。
「迎撃」。園原水花の覚悟!!
何とかリヒトーのバロットを奪還し、あとは届けるだけです。園原は撃墜王の中でも唯一飛行を可能とする人物なので、それこそリヒトーの「閃撃」でもなければ追いつくことは不可能。
作戦は成功した…かに見えましたが、予想外の事態が生じます。
なんと、新型撃墜王の中に「閃撃」の能力を持つ個体がいて、園原を追うのです。

よりにもよって一ノ瀬さんのクローンかぁ。…いや、もし新型が伝説の撃墜王たちの能力を引き継いでいるのなら、リヒトーの「閃撃」は一ノ瀬さん以外絶対にありえないのだけれど…。
ちなみに、彼女たちはシュメルマンと同様右目に殺意が現れるのですね。リヒトーや道安は左目でしたが、シュメルマンの遺伝子と関係のない新型の方がシュメルマンと同じ描写なのは何か意味があるのでしょうかね。
新型撃墜王はリヒトーよりも遥かにハイスペックだと言われており、これまでの園原であれば逃げ惑うのが精一杯だったでしょう。
しかし、園原水花はもう逃げません!!

「閃撃」の新型撃墜王を「信念」を持って正々堂々正面から「迎撃」するのです!!
なにせ今の園原は大量の薬物を投与されても、自我を失うことのない「信念」を持っていますからね。ついに「追撃」の撃墜王としての真の力が発揮されます。
「追撃」の撃墜王と”新型”撃墜王
これまでの逃げてばかりの自分を変えたいのだと。
殺さない軍隊として…
Aクラスの一員として…
「追撃」の撃墜王…
園原水花として
ついに自らの意思で戦場にたち、敵を「迎撃」します。

迷いを断ち切り「覚悟」を持った「追撃」の撃墜王の実力は、伝説の名に恥じることのないもので…。圧倒的な性能を持つはずの新型撃墜王の動きを完全に御し、終始戦いを優勢に運びます。
この辺りはいかに新型の性能が図抜けているとはいえ、廃棄戦争を戦い抜いた圧倒的戦闘経験の差がものを言うのでしょうか。読み合いにおいては園原が完全に上手でした。
新型撃墜王を必殺の間合いに誘い込んだ園原はとどめの一撃を放ち、戦いは園原に軍配が…
と思いきや、一ノ瀬さんのクローン以外の新型撃墜王も追いついてしまい、形勢が逆転してしまいます。

一ノ瀬さんのクローンを守ったのが玄二のクローンというのも…。”姫を守る騎士”まで引き継いでるのかぁ。しかし、その性格は残忍かつ酷薄で、本物とは全くの別物。中身が違うのに形だけ引き継いでいるというのは、なんだか複雑ですね。
ちなみに園原のアンチマテリアルライフル12.7mmを防いだ玄二のクローンの能力はアランと同じ(?)「爆撃」の炎のようですね。直接的な記述はありませんが、身体周りに熱気のようなものが漂っているように見えます。
やはり、新型撃墜王は伝説の撃墜王たちと同じ(似た?)能力を持っているようです。そして、玄二クローンも一ノ瀬クローン同様に右目に殺意ですね。
伝説の撃墜王と新型撃墜王とが同じ能力を持っているというのは面白いけれど、新薬はシュメルマンの遺伝子とは関係ないはずなので、両者が同じ能力を持つ理由が謎です。わざわざAクラスのクローンを使っていることもあるし、新薬の製法にはリヒトーたちと関係があるのかな??
続々と追いついてくる新型撃墜王たちは、それぞれ「追撃」や「瞬撃」を思わせるような能力で園原を追い詰めます。

それにしても、こちらのクローンも中身は全くの別物ですねぇ。オリジナルは壊れていくリヒトーを想って泣いていた優しい子だったのに…。
というか、よく見たらこの娘さん、制服の下亀甲縛り(?)してますね…。新型撃墜王、結構イっちゃってる。。
そして”イジメる”という、園原にはタブーであろう言葉が出てしまっています。狂気のにじみ出る6人(?)の新型撃墜王を相手に嬲られ絶体絶命の園原。果たして無事にリヒトーにバロットを届けられるのだろうか…。
『プランダラ』第51話「迎撃」を読んでみた。
というわけで、『プランダラ』第51話「迎撃」を読んだ感想・考察でした。
序盤〜中盤までは結構良い感じでしたが..。
その調子で最後まで行かないのが『プランダラ』のえげつないところです。
それにしても新型撃墜王が本格的におもてに出てきて、この先面白くなっていきそうですねぇ。
ただ正直、一人でもリヒトー以上(のはず)の新型撃墜王6人(?)を相手に園原はどうやって状況を打開するのだろうか…。
次号がまちどうしい。。
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