
【プランダラ】第58話「受け継ぐもの」レビュー感想

『プランダラ』第58話「受け継ぐもの」レビュー感想
『プランダラ』第58話「受け継ぐもの」の感想です!
〜これまでの一言あらすじ〜
最強の助っ人”元四大大将”アブサイェット=ブレーミャの助力を得たジェイル=マードックはついにロベールの待つ総司令室へとたどり着く。父アレクサンドロフ総司令の執務机を足蹴にし、挑発するロベールにジェイルは怒りを露わに挑み掛かる..。
ついに直接対決です。大将の実力も初お披露目ということでなかなか期待が膨らみますね!!
さらに前回ブレーミャ元四大大将が登場というサプライズ展開でしたが、今回はあの爆炎の男がついに復活します。ますます見逃せない盛り上がりを見せる『プランダラ』第58話!!
では、ここからは少しばかり画バレ、ネタバレ込みで第58話「受け継ぐもの」の感想・考察をしていきたいと思います。
*『プランダラ』第58話「受け継ぐもの」は少年エース少年エース2020年3月号掲載です!
ちなみに2019年12月27日発売の単行本第14巻は電子書籍で試し読みができます!!
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「風帝」の名に恥じぬ強さ!
やはりさすがですね。大将の名は伊達ではありませんでした。ロベールさえもカウント1のまま倒してしまったらどうしようかと内心ハラハラしていたのですが(笑)
さすがのジェイルも風帝ロベール=ド=ヴァンヴィッヒのまえでは苦戦を強いられます。
そもそもロベールは風の力で宙に浮かび、距離をとって戦うので、肉弾戦が得意でかつ現在バロットによる遠距離攻撃の術がないジェイルにとっては厳しい相手ですね。
もちろん、この辺りも単なる相性とかではなく、状況を把握した上でのロベールの戦略ですから。さすがは一軍の将として前線に立ち続けてきただけあります。卑怯とかじゃないですよ(笑)
とはいえね、いくら”どんな手を使ってでも”とはいえ、シャルルの遺体を持ちだす必要はなかったような…。
防戦一方とはいえ、ジェイルもカウント1で生成できる極々面積の小さな鉄でよくロベールの風の刃を防ぐものです。
そして、ついにロベールの風を見切り、背後をとるのですが、その際のセリフがいい。やはりプランダラはセリフ回しがうまいですよね、セリフの威力で見せ場がハマる!!今回も名言づくしですよ!

“俺は風より疾い阿呆を知っている”
うん、アツい!!ジェイルさん、友達作らんとか言ってたくせに…。そういう局面で力になる絆を戦友と書いてトモと読むんだぜ!!?
…あ、そうか、この人友達いたことないから、友達できてもわからないんだ。
…。閑話休題。
もちろん、ロベール自身はいまだにバロットも抜かなければ総司令の椅子から立ち上がることすらしていない状況なので、本気だとは到底言いがたいですが…。
少なくとも、ジェイルがロベールの背後を取れたということは、おそらく生身の能力ではそこまで大きな隔たりがあるわけではないのでしょう。
それにロベールの風はリヒトーのように肉体自体の能力を向上させるタイプのものではないようですし。
ただ、そうは言ってもさすがにカウント10万越え(ちなみにロベールの具体的なカウントは今回明らかになりました)と1ではバロット能力の差がありすぎますね。
しかも、ロベールの力はそれだけじゃなくて…。
驚愕の展開ですよ、本当に。
バロットは引き継げる!??
えっ、まさかの!!?背後に回ったジェイルを穿つ一撃!!
…ロベールが風以外の力を使うとか…。これはさすがに反則だよねぇ。
風だけでも厄介なのに、それこそまんま自然災害を相手取っているようなもんじゃないですかっ!!
ここに来てまさかね〜。こんな展開がね〜。実はバロットの能力は受け継ぐことができるというとんでも設定ですよ!!?
ロベールが誰のバロットを受け継いだのか…それは。お楽しみということにしておきますが(まあ、想像つくかな)…。

しかしね、ただでさえ強力な大将が、ですよ。これって総カウント40万越えてんじゃないの?絶望的すぎる状況でしょ。
というか、こんな力があるんだったらなんで”アビスの王”のカウント50万に苦い顔をしていたんでしょうね。…まあ、”アビスの王”は最低カウントが50万でそこから倍増するわけですけど…。
それはそうとして、以前新型撃墜王が伝説の撃墜王と同じ力を持っているのではないかという考察をしましたが….(↓こちらの記事)
バロット受け継ぐことができるなら、新型撃墜王が伝説の撃墜王の能力を受け継ぐことも可能なのでは…なんて思ってみたり。
ただこれだと、極論リヒトーが全撃墜王のバロットを受け継げば個人でシュメルマンに対抗できる最強のバロットホルダーになっちゃうという話ではないかね。
一応、バロットを受け継ぐのには血の滲むような訓練が必要とのことですけど、リヒトーならまあ可能でしょう。
う〜ん、なんかあり得そうだけどあんまりあって欲しくはない展開かなぁ(笑)
たった一つの願いのために。ロベールのカウント。
少々話題はそれましたが、つまりロベールはそのバロットを受け継ぐ力を得るための血の滲むような訓練を経ているわけです。
以前、彼がアランを追い落とすために軍に潜入していたシュメルマンの狗であると明かされてしまってから、なんとなく三下感が拭い去れなかったのですが…。
特務のように、シュメルマンの命令を実行するだけで、個人の信念などもないただの傀儡のような存在かなぁと。(“ザ・信念の人”ジェイルとの対比にもなるし…)
でも、違ったんですよね。
彼のカウントは“たったひとつの目的を追い続けた数”。

そしてそのカウントは途方もない数です。
“たったひとつの目的”を果たすためであれば、血の滲むような訓練すらも苦ともしなければ、手段も選ばない。ただその目的のためだけに己の全てをかける…。
風という能力や涼やかな風貌が物語るように飄々としている人物かと思いきや、ロベールもまたジェイルに勝るとも劣らない鉄の意志を持った人間でした。
ロベール自身も信念を貫かんとするジェイルの姿を幼き頃の自分の姿と重ねていたらしく、嫌いではなかったと語っていますね。
人としての本質はまったく異なるし、方向性は逆なのでしょうが、意外と二人は似ている部分も多くあるのかもしれませんね。それこそ憧れの違いこそあれ、どちらも「総司令」に憧れた人間ですから。
いや、なんだろう。確かに色々考えても悪人なんだろうけど、ロベールが嫌いになれない自分がいるよ…。
託される未来!爆撃の撃墜王再誕!!?
圧倒的なロベールの力の前に、なす術なく崩れ落ちるジェイル=マードックでしたが、その危機についにあの男が現れます!!誰よりもアツい炎の男!!
とりあえず、なにはさておき登場の仕方がかっこよすぎますね。もはやこれに尽きる(興奮!!)。
…。(興奮冷まし中)
ふうっ。
やっぱり生きてましたね。生きているとは思っていましたけれど、ただこうなると国王暗殺クーデタの際の新型たちとの交戦は一体どうなったんだろ??
諸々疑問はありますが、とにかく今回はかっこよかった。正直な話、年を取ってからのヴィジュアルはあまりかっこよくないと思っていたのですが…。今回はなんかひたすらかっこよかったですね。
しかも、正面切っての対決ではなかったとはいえ、一度はロベールの策に負けているということに言い訳せず、ロベールを倒す役を潔くジェイルに託すというのはなかなかに渋いです。なかなかできることじゃありません。さすが”子供たち”に未来を託しただけあります。
そして、バロットを受け継ぐことができるということが判明した今、当然彼が行う行動は一つですよ。

リヒトーと共に戦うためには、新たな総司令だけでなく新たな”爆撃の撃墜王”が必要だ、とその星の刻まれたバロットを託します。
いやぁ、予想がニアかすりしてたのも嬉しいんだけど、父から子へ受け継がれるバロットとカウントって展開がアツすぎますよね!!
それにジェイルに”爆撃の撃墜王”まで引き継がせようとしているということは、本気で自分たち”間違ってばかりの大人”ではなく、”子供”たちが新しい未来を切り開いていけるよう、“大人としての”責任を果たそうとしているのかな。
さてさて、ただでさえ28万と、ものすごかった親父のバロットのカウントはジェイルとの聖奪戦を経て今や30万越えです!!
ロベールとジェイル、“奪い取った力”と”託された力”、手にした力は全くの別物ですが、ともに「総司令」の座を志した両雄の最終決戦です。
「風帝」ロベール=ド=ヴァンヴィッヒ
vs.
「鉄の信念」アイアン=ジェイル
二人の決闘は、元総司令の立会いのもと、エリン補佐官の能力で全王立軍に中継されて行われます。
正真正銘この戦いの勝者が次期アルシア王立軍総司令に決定します。一軍のトップを決めるのにこんなことで良いのかとも思いますが、まあいいのでしょう。
ただ、一つ気がかりなことは…。
あくまで撃墜王の星のカウントは撃墜王自身の肉体がアルシングの力を引き出すことが可能だから使いこなせる(カウントを倍増できる)ということだったはずです。
いかにバロットの能力とカウントを受け継ぐことができるとはいえ、ただの人間であるジェイルに撃墜王のバロットを使いこなすことはできるのだろうか。
ジェイルは父の期待に応えて、新たなる”爆撃の撃墜王”として爆誕できるのか!!?
『プランダラ』第58話「受け継ぐもの」は少年エース2020年2月号で読めます!!
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『プランダラ』を読むなら電子書籍のebookjapanがオススメ!
『プランダラ』は美麗かつ大迫力の見開き絵を多用して、強いインパクトを与えつつ劇的に場面展開をしていくのが魅力の作品です。
ただ、これが紙媒体だと頁と頁の間のずれなどで、悲しいかなどうしても感動が半減してしまいまって…。どうにかこういうのがもっと綺麗に一枚絵として堪能できないものか…と思っていたのですが。
電子書籍なら、一枚絵は一枚絵で、美麗な画像をより高画質で読むことができます。正直、電子書籍は本当に画像が綺麗で感動します。しかもPCなら紙媒体よりも大きなサイズでも画質を落とすことなく大迫力で楽しめるのも良いところです。
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『プランダラ』レビュー記事
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