
【プランダラ】第60話「風のように」レビュー感想

『プランダラ』第60話「風のように」レビュー感想
『プランダラ』第60話「風のように」の感想です!
〜一言あらすじ〜
アルシア王立軍総司令の座をかけたジェイルとロベールの一対一の決闘についに幕が引かれる…。辛くも勝利し新総司令の座を手に入れたジェイルだったが、ジェイルはロベールを”信念”を持った人間と認め、ある提案を持ちかける。
さて、ついに総司令の座をかけた一騎打ちに決着がつきました…が、ジェイルが総司令になるためにはまだ全軍から認められる必要があります。果たして、ジェイルは全軍の心をつかむことができるのか…。
そして、もう一つ、ロベールもまた、ジェイルの提案で”ある選択”を迫られました。それを受けて今回のエピソードではロベールについて色々と掘り下げられて…。
では、ここからは少しばかり画バレ、ネタバレ込みで第60話「風のように」の感想・考察をしていきたいと思います。
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ジェイルの提案!!ロベールの選択は??
ついに総司令の座をかけた決闘に決着がつきました!! まさしく信念と信念のぶつかり合いというバロットやカウントという枠を超えたアツイ戦いが繰り広げられたわけですが…。
結果、勝利の女神はジェイルに微笑みました。
ここ最近、ロベールへの好感度が急上昇していた身としては、少々複雑な気持ちもありますが、まあ仕方ない。あのままの状態でロベールが総司令の座についているのはやはり良くないですからね。
そもそもあれではロベール自身の”風のように…”という本来の望みとも程遠い姿ですし…。たった一人での道のりの中で総司令の座への執念ばかりが膨れ上がり、他にもあったはずの大切なものを取り落としたり、歪めたりしてしまってきたのかも…。(←これはぶっちゃけアランのせいもあるぞ!!)
しかし、決闘は決闘ですから、負けは負けです。

個人的には、ジェイルのロベールへの提案は予想外でした。
だってそりゃね、ロベールは国王の弑逆に加担しているわけです。百歩譲って国王弑逆の実行犯ではないとは言っても、大将2名はロベールが自らの手で殺しています。政権が戻った今、ロベールは第1級の犯罪者な訳ですよね…。
新総司令とはいえ一介の軍人の一存でそんな世紀の大犯罪者を赦免していいのか…。それにいくらゲフェングニスが元犯罪者集団でそういう前例があるとはいえ、犯罪のレベルが違いすぎませんかね。
…ちなみに、ごくごく自然に明かされましたが、やっぱりゲフェングニスは元バロットホルダー、つまり元犯罪者を更生させた(?)特殊集団だったわけですね。
ロベールは大将まで上り詰めた人物、しかも王族の遠縁です。そして何より今人生の全てをかけて求め続けたただ一つのものを失ったばかりです。
果たしてロベールはジェイルの提案を飲むのか!!?
そしてジェイルも新たな総司令となるため、全軍から認められる必要があります。反発する人間も多い中、ジェイルは王立軍全体の心をつかむことができるのか!!?
ロベールとジェイルは似た者同士…というか兄弟だった!!?
ところで。
これまでの感想記事にも書いてきましたが、決闘が始まってからこちら、終始ロベールとジェイルの二人がなんだか似た者同士だと思っていたわけです。
今回、その理由が判明しました。これまでもちょこちょこ思わせぶりな描写が差し込まれてきましたが、やはりロベールもアラン(アレクサンドロフ)に息子同然に育てられてきていたのですね。そして、ロベールもアランのことを心の中では本当の父親以上に慕っていたらしい…(この辺りは色々と複雑な事情がありますが、そのあたりは割愛します。)。
つまり、二人ともに信念を持つように育てたのはアランだったわけですね。
詰まる所、ロベールはジェイルのお兄ちゃんみたいなものなんですよ。そりゃ、二人とも似てて当然だよね。

と、なると、先ほどちらっと書きましたけど、ロベールの今回の暴走(?)はアランのせいでもあるように思ってしまうんですよね。詳しくは書きませんが、ロベールの過去エピソードを読むと、どうしてもロベールに肩入れしたくなってしまう…。
アランを父と慕い総司令の座を目指しているロベールからしたら、アランが”息子”のジェイルに後を継いで欲しいとか言っている姿を見てしまったらね、そりゃショック受けるし、孤独感も募るでしょうや。
まあ、アランに悪意がないのはわかっているのですけどね。結局はアランにとってロベールは”息子”ではなかった…ということになってしまうのかなぁ。(もちろん背景に色々な要素はあったらしいけど)
ったく、ほんとアランはダメなお父さんだぜ。もっとロベールのことも見ていてあげれば(ロベールの”父親へのトラウマ”だって知ってたはず)こんなことにはならなかったかもしれないのに…。
ジェイルも一歩道を違えれば今のロベールと同じようになっていたかもしれませんね。
ロベールとエリンの過去!
ちなみに、もう普通に書いてしまっていますけど、ロベールって王族の遠縁だったんですね。名前に貴族姓が入っているので貴族なのはわかっていましたが…。ま、ロベールもシャルルもフランス系だしね。
そして地味に驚きだったのはロベールとエリンが幼馴染(?)だったことですね。これまでロベールとエリンが親しく接している場面がなかったものですから、これはかなり驚きました。
ロベールとエリンが幼い頃に、彼らの両親はバロットホルダーの反乱によって帰らぬ人となっているそうで、その際に二人はアランと出会うわけですが…。
幼いエリンはなかなかすごい決断というか、ただ泣き寝入りする普通の幼女ではない底知れぬ大物感が出てましたね(笑)

それにしても、度々バロットホルダーの存在が話題には挙がってきますが、これまで実際に登場したことってほとんどないですよね。リヒトーとナナくらいですかね。元バロットホルダーならゲフェングニスとかいますけど。
そもそもバロットは限られた数しかないはず(士官以上にしか与えられない)ですから、そんな大量に流出するようなこともないように思うのですが…。本当にバロットホルダーって存在するの?? (←いや、もちろん存在するんだろうけど)
ところで、ロベールたちが天涯孤独となり、アランと出会った時にブレーミャさんも総司令補佐として立ち会っていましたね。彼女もまたロベールを良く知る(軍人としてだけでなく?)人物だったわけですか…。
ブレーミャが再び戦場に戻ってきたのは、アランの意思を継ぐジェイルのためかと思っていましたが、もしかするとロベールのためでもあったのかもしれませんね。
というか、ロベールがこの年齢の時点で既に大人の女性だったブレーミャさん、一体おいくつなのでしょうか(笑)
君の髪を躍らせた一陣の風のように…
そしてやはりどうしてもロベールのことが嫌いになれないのがですね。
そもそも幼少期のロベールは剣を苦手としていて実の父に出来損ないと言われるほどだったにもかかわらず、今ではその剣腕や身のこなしは軍随一と言われるほどです。そんな努力を並大抵の覚悟でできるわけがない。
そして今回、ロベールのことを”信念を持った人間”だとジェイルが認めたわけですが、その際にジェイルがロベールの”信念”がなんであったのかを問うたのですよね。
この辺りは今回のクライマックスですし、あまりこういう場で書いてしまっては野暮というものですから控えめに…。
ロベールの優しさというか、人柄がね…。なんで今みたいな形になってしまったのだろうと思うくらいに純粋な…。うん、文字にするの難しいですね。

“風のように… 何もない…”
“だが風のように… 誰かの頬を優しく撫でて…”
すでにこの時点でロベールは大将になっていますから、カウントも当然刻んで能力も発現しているはずです。つまり、”風”という能力はロベールの本質を映し出した能力だったということなのですね…。
今回も、感動させてもらいました。と、いうことで『プランダラ』第60話「風のように」の感想でした。
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