
【プランダラ】【最新話】第61話「宣戦布告」レビュー感想

『プランダラ』第61話「宣戦布告」レビュー感想
『プランダラ』第61話「宣戦布告」の感想です!
〜一言あらすじ〜
アルシア王立軍総司令の座をかけたロベールとの一騎打ちに勝ったジェイル・マードック中尉。真に総司令の座に就くべくアルシア王立軍20万の兵士たちに向けて演説を行う。しかし、その最中に特務が動きを見せ…。一部始終を見ていたシュメルマン元帥に向かいジェイルは”戦線布告”を行う。
総司令の座をかけた”ジェイル vs. 王立軍20万”の決闘に決着がつきました。そして、新展開ですね。
ついにシュメルマンとの直接対決…というか特務との全面戦争が具体的な話として持ち上がってきましたよ。なんやかんやでこれまでは水面下で色々とありましたが、ついに事態はそれでは止まらなくなり…。
では、第61話「宣戦布告」の感想・考察です。
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俺の名はアイアン=ジェイル。鉄壁の信念である。
前話第60話「風のように」にて、ついに一騎打ちに決着がつき、さらに三大大将ロベールを麾下とすることに成功したジェイル。
たった一人で…ではありませんでしたが、「殺さない軍隊」参謀”心撃の撃墜王”ペレからの難題をクリアしました。さすがですね。
まあ、多分に神(水無月すう先生)の手が働いた感は拭い去れませんが(笑)
演説の内容も、なんともジェイルらしいものでしたね。あの敵味方なくなってみんなほんわか弛緩で、なんとな〜くいつのまにか和解している…というのは、ある種『プランダラ』らしいものですよね。
ただ、それでも締めるところは締めるから、ひとつひとつの”見せ場”がめちゃめちゃかっこいいんですよね。
今回のジェイルの演説も、最後の”俺の名はアイアン=ジェイル”のくだりはしびれました。最近のエピソードは一話一話に複数の見せ場(名シーン)が描きこまれていてなんとも贅沢ですね。(今回はジェイルだけでなくリヒトーも!!)

しかし、総司令とはなったものの、”爆撃の撃墜王”の方はどうなったんでしょうね。
アランはジェイルに引き継がせる気満々だったようですが、結局撃墜王のバロットは引き継げない…ということで、話は終わったのかね?? ただ、奇跡なのかもしれませんが、ジェイルは一度とはいえアランの炎を使って見せていますからね。
あくまでバロットは人為的に作られたもので、かつ血縁しか使えないという枷も人為的なものである以上、ある意味その枷(設定)を上回る、あるいは上書きすることができれば良いわけで…。ジェイルの起こした奇跡はその可能性を示唆するもの…だったりして(←妄想が過ぎるか??)。
とはいえ、開戦を3ヶ月後に控えて、軍のトップがカウント1のままではあまりにも戦力不足ですからね…。何せ相手はあのシュメルマンですから。
何かしらの対策は立てるのでしょうが…。ジェイルのことだから、アランのバロットをなんとかするとしても、また自分の力じゃない借り物のカウントの助けはいらん、とかいいそうですね(笑)
ちなみに…。一連の騒動を見て無邪気に笑うロベールの姿が、なんだか憑き物が落ちたような感じで安心しました。友二人を手にかけた罪の意識は死ぬまで背負い続けるのでしょうが…。
開戦の申し合わせ。シュメルマン動く!!
弛緩からの緊張。この切り替わりが『プランダラ』の魅力の一つです。
なんとな〜く生ぬるい雰囲気が流れたかと思うと、その空気を一瞬で凍りつかせるかのような緊張感が…。今回の緊張感の原因はなかなかとんでもないものでしたね。
そうです。シュメルマン元帥閣下がお動きになりました。しかも、”脅し”も引き揚げさせ、正真正銘ジェイルたちを正式な敵とみなした”戦争”の体制に入りました。
…この静けさが、逆に怖い…。開戦前に弾薬を無駄に使わないと言う冷静な判断も…。
ただ正直なところ、シュメルマンの力は底知れず絶大ではありますが、彼の手札が時風と新型だけだとすれば、総力戦になればなんだかんだでリヒトー達が優勢に思えるのですよね…。
今回のエピソードからも、特務に特記戦力はいなさそうですし、一般兵で十分取り押さえられるレベルのようです。実際、特務のめぼしい戦力はすでに時風が殺し尽くしていますからね。人員比もアルシア王立軍を味方につけたリヒトー達が圧倒的でしょう。
時風はたしかに脅威ですが、新型はリヒトーと道安に手も足も出ないレベルです。シュメルマンは他に隠し球があったりするのでしょうか?? 個人的にはついぞ登場しないフィレンダの存在が気になるんですよね…。
あ、あと、時風の瞬撃を避けて薬を打った(と言うか最初期から登場している)シュメルマンの腹心らしい特務の人物も気になりますね。

それにしても、ジェイルとの開戦の申し合わせを終えた後にシュメルマンがリヒトーに声をかけたのは意外でしたね。そして、その際にリヒトーに対し、敵対意思を言葉にする前にわずかにあった間と俯く仕草は…。
また、ちょっと分からなくなりましたね。今まではシュメルマンは、なんらかの理由で、自身の殺意に飲まれてしまっている状態(つまり、300年前のシュメルマンと今のシュメルマンは別人格)なのではないかと思っていたのですが…。
だからこそ、子供達への優しさや愛がなくなっているのだと思っていたのですが…。リヒトーへの敵対意思表明の際のシュメルマンの行動は、確実にリヒトーへの想いが残っているからこそのものですよね。
考えてみれば、これまでも最大の障壁になりうることはわかっていたにもかかわらず、リヒトーを殺そうとはしてこなかったんですよね。あくまで戦いから遠ざけるようと仕向けてきました。
そうでなければ、代用のバロットを使ってた頃のリヒトーをシュメルマンが殺せないわけがありませんから。それに時風を新たな撃墜王部隊隊長として手駒にしましたが、そもそも時風ではなく手負いのリヒトーに投薬する選択もあった(その方が楽だったはず)ですしね。やはり、リヒトーを戦わせたくなかったのでは??
やはり リヒトーへの愛が残っているということですよね。となると、シュメルマン自身の人格が変わってしまったわけではない…のか?? 自分の意思で、冷酷に振舞っている…と言うことなのか??
今度こそ最後の戦争に…。伝説の英雄がたつ。
先ほども書きましたが、今回はジェイルだけでなくリヒトーにも見せ場が用意されていました。こちらもかなりの名場面でしたね。…最近の『プランダラ』は名場面目白押しです。先週までのロベールもなかなかの名場面を連発しましたしね。
正直感動しました。リヒトーの演説に、ではありませんよ。いや、たしかにリヒトーは良いことを言っていましたが…。最後の戦争に…ね。
ただ、それ以上に彼の演説を聞いて(おそらく誰ともわかっていないだろうに)ジェイルには誰一人敬礼しなかったアルシア王立軍軍人たちが一斉にリヒトーに対して敬礼したことに感動しました。
以前リヒトーが特務に復帰した際に、ハーズ以下特務の面々がリヒトーを英雄として見ていることにも感動しましたが、同じくらい今回も感慨深いシーンでした。
これまで全てを一人で背負いこんでいた伝説の英雄が、本当の意味で人々を引いいる英雄になった…とでも言うんですかね。

ただね。正直なところ大半の兵士やアルシア国民からすると”誰お前?”状態だと思うんですがね…。リヒトーって(笑)
“閃撃の撃墜王”の伝説は有名でしょうが、その人物の詳細は一般には”謎に包まれている”レベルなんじゃないんですかね…。
以前、核放棄再決のため”議会”を開いた際に、1度はエリン補佐官の能力で全国に映像が届けられてましたっけね? ただ、あの時も誰なのかは紹介されていなかったはずですし、今回も本名を名乗っただけです。
まあ、シュメルマンからもジェイルからも名指しで指名されているので、重要人物だとは想像はつくんでしょうし、軍人なら肩の階級章で”特務大将”であることはわかるでしょうが…。
ただリヒトー=バッハという名前だけで”閃撃の撃墜王”と繋がる人間がどれだけいるのか…。
“リヒトー=バッハ”=”閃撃の撃墜王”って今まで一度でも公表していましたっけ?? あ、軍では一応指名手配になっているんだっけか??
まあ、それはそうとして…とにかく、シュメルマンとの戦争が始まります。今度こそ この世界で”最後の戦争”にするために「殺さない軍隊」が立ち上がります!!
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ただ、これが紙媒体だと頁と頁の間のずれなどで、悲しいかなどうしても感動が半減してしまいまって…。どうにかこういうのがもっと綺麗に一枚絵として堪能できないものか…と思っていたのですが。
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『プランダラ』レビュー記事
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「『プランダラ』【第61話】戦争の始まりは三ヶ月後。今度こそ最後の戦争にするために…。|「宣戦布告」レビュー感想」への1件のフィードバック
ニコラ特務少尉とフィレンダは同一人物なのではないかと思います。
あの柔和な笑顔が…
ただ一番気になるのが、
第一話で出てきた、
ダビ曹長ですね。
誰も覚えていないかもせれませんが、
実はあいつ雑魚なくせに、
300年前から生きている人物だから。
撃墜王実験のときに俺たちは騙されているって死んでいったあいつです。