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『ライセカミカ』 著:瀬川はじめ
『ライセカミカ』 レビューリンク など
『ライセカミカ』027 感想
『ライセカミカ』の027を読みました。
天上界連合の介入により、ラグナログも集結しました。
トールはなぜロキに加担したのか、『革命の徒』とは一体なんなのか。
謎はつきませんが、とりあえず戦争は終結しひと段落です。
生大刀の最後の一太刀を放った来世がどうなったのかも明らかになります。
そして、神歌の指輪の魔力は果たして…。
では少しばかりの画バレ、ネタバレ込みで感想・考察を書いていきます!
ネタバレが嫌な人は見ちゃダメだよ!!
雷神トールの真意と”革命の徒”。
天上界連合の介入によってアースガルドのラグナログが鎮圧され、須佐之男と一騎打ちしていた雷神トールは捕縛され、天上界裁判にかけられます。
トールに下された判決は”神々の牢獄タルタロスにて転生凍結・禁錮一万年の刑”。
ちなみにトールの罪状は”内乱の共謀”、”組織的破壊行為への加担” そして、”数千名に及ぶ自軍兵士殺害”です。
…”数千名に及ぶ自軍兵士の殺害”…だと…。
兵士と言っても、一応はみんな神な訳でしょう?どれほどトールが破格に強い神かということですね。。
トールは結局最後まで、ロキに加担した理由を明かしませんでしたが、須佐男に気になることを言い残して去って行きました。

“取り残されているのは 我々神だけさ”
少なくともトールは大昔の法に則り、凝り固まっている天上界連合のあり方に疑問を持っていたようです。
やはり「革命派」の「革命の徒」が鍵になってくるようですね。トールのような”愚直な武神”に連合法に異を唱えさせた「改革派」とは一体どんな組織なんでしょう。
須佐之男も当然のように知っているようですから、「革命派」というのは天上界連合の(?)公然の敵といった立ち位置の存在ではあるのでしょうね。
ちなみに主犯のロキは、ひょっとこの面の男につれられて逃げおおせたようです。
来世死す!!?神の持つ魂の特性。
一方で、最後の生大刀を使った来世がどうなったかというと…。
来世はおぼろげな意識で精神世界(?)をたゆたっています。
転生しても再び神歌と会いたいと望む来世の前に現れた大國主は、自分たちの魂は因果に導かれているからまたどこかで会えると断言します。
“それが神の持つ魂の特性”
なのだそうです。
魂と魂が惹かれ合うわけですね。

そして、大國来世という今の自分が消えゆくことを受け入れ、次の転生へと進む…
つもりだった来世でしたが、実はまだ死んでいませんでした(笑)
来世は妖精の国アルフヘイムで目覚めます。
神歌意識不明!!?指輪の魔力と魂の半分。。
一方で、神歌は再び指輪の魔力を使ったことで、未だ眠り続けています。
肉体の傷はすでに完治しているにもかかわらず、目を覚まさない神歌。
すでに瀕死に近い状態で、さらに指輪の魔力を使うために相当なエネルギーを使いましたし、呪いの影響もどう出るかわからない状況。
目を覚ましたとしても、再び記憶を失っている可能性もあります。

神歌は指輪の魔力を使って生大刀に吸われる来世の寿命を半分肩代わりしてくれたのだそうです。
そもそも幼少期に来世が生き返ることができたのも、神歌が来世の欠けた魂を補うために自らの魂を分け与えたからだったのだそうです。
つまり、子供の頃からすでに神歌の魂が来世の中にあったのですね。
そのため、神歌が来世に口づけした際に、過去の自分の魂と触れたことで急にブリュンヒルデとしての覚醒が進んだのではないかと、説明されています。

それにしても、なるほど、なるほど。
指輪の魔力で直接生き返らせたわけではなく、あくまで指輪の魔力は魂を分け与えることのみに使われているのか…。
てっきり、万物の法をねじ曲げて死を取り消せる、とかいう反則級のものなのかとばかり思っていました。だからこそ、対価として重い呪いがあるのかと…。
でも考えてみれば、そこまで反則級な力の対価なら、愛されることも愛することもできなくなるだけでは軽すぎるか…。
とにかく、せっかくお互いの想いが通じあいつつある二人ですから、神歌が無事目覚めてくれると良いなぁ。
あ、でも記憶があっても、指輪の呪いで恋愛できないんじゃん。
どうなるんでしょう。なるべくなら、神歌の記憶や感情が徐々になくなっていく…みたい重たい展開ではないことを望みます。
おそらく作風から、そんなシリアスな感じにはならないだろうけど…。
エイル、恋愛戦線離脱。
ひとつの恋がうまくいけばひとつの恋が終わります。
死の淵をさまよう重傷を受けた後に、ただ神歌が心配だったという理由だけで、戦場で命をかけた来世。
その姿に、エイルは兜を脱ぎます。
まあ、実際はまだ来世と神歌は恋人関係ではないのですが、エイルは二人それぞれの相手への想いを見てしまっていますからね。

個人的にはエイルもかなり気に入っていたキャラだったのですがね。
何せ、ゴブリンを殲滅しながら、下着丸見え状態で
“スキでした!!性的な意味で!!”
という名言がかった告白をしたツワモノですから(笑)
イナバ、ついに報われる!!
まだまだ少しだけですが、ついにイナバが報われました。
目覚めた来世にイナバは自分の無力さを謝罪すののですが…。
来世は逆に礼を言い…
意識的か無意識的かはわかりませんが、初めてウサではなく”イナバ”と名前で呼んだのです!!

来世に大國主の面影を見たイナバは感動に涙します。
イナバ、可愛いな〜。よかったね〜。
大切な存在を自分だけが一方的に覚えているという状況はどれほどに辛い状況かと思いますから、こんな些細なことでもこの上なく嬉しいのでしょう。
“英雄”に贈られる一振りの刀!!
目が覚めた来世はアスガルドの英雄として祭り上げられていました。
泣いて逃げようとしたし、戦えたのもただ武器が強かっただけ。
自分は英雄なんかではないと否定しようとします。
来世のこういう部分いいですよね。
しかし、オーディンに”英雄の存在は気持ちの励みになる”と言われます。
そして、せめてもの感謝とアスガルドと高天原を結ぶ新たな絆の証として、一振りの太刀を贈られます。

そうして、来世たちはアスガルドでの戦いを終え、神歌が無事目覚めることを祈りながら日本に帰っていきます。
肩ごしでうるうるしてるイナバが可愛すぎる。。
オーディンから受け取った刀は、生太刀の代わりになる主力武器になりそうですね。
しかし、刀ということは来世ように特別に作ったのかな。アスガルドに刀形の武器があるとは思えないし。
来世用に新しく作られたのだとすると、これはまたどんなに強力な武器なのか楽しみですねぇ。。
『ライセカミカ』027は少年エース2019年8月号収録です。
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『ライセカミカ』レビュー記事
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