『ライセカミカ』 著:瀬川はじめ
Contents
『ライセカミカ』 レビューリンク など
『ライセカミカ』028 あらすじ・感想
『ライセカミカ』の028を読みました。
今回の話はラグナロク編のエピローグと新章のオープニングといった感じでしたね。
内容としては、
- やたらフランクなオオクニヌシさんに昔のことやらなにやら教えてもらったり
- クビになったバイトの代わりに荒御魂を倒して生活費を工面してみたり
- ついでに先の戦いでオーディンから授かった戦利品を試してみたり
- 先生に神として覚醒した後の人間世界で生きる大変さを教わってみたり
とまあ日常に戻ってゆるゆるとって感じです。
しかし、突如ギリシア神話の最高神ゼウスが訪れて…。
神歌も目を覚まして日本に帰ってきたはいいのだけれど、こちらはこちらでまたまた問題発生!!
新たな問題も抱えて、新章突入なるか!!?
ではここからは少しばかりの画バレ、ネタバレこみで気になったところの感想・考察をしていきます!
ネタバレが嫌な人は見ちゃダメだよ!!
フランクなオオクニヌシさん(笑) 神の生と人の生。
今更感が満載ではあるのだけれど、オオクニヌシさんのフランクさがものすごい(笑)
確かに中途半端に覚醒したからだ…とか言ってたし、もはや日常に戻ってもオオクニヌシさんが消えることはないとは思っていたけど(今後の説明役になりそうだし…)、馴染みすぎてて正直笑いましたよ。
とりあえず、いるのはいいのだけれどなんで風呂桶の中に座ってんの。しかもこの構図だったらゼッッたい足伸ばして座ってるじゃん!!しかも真顔って、なんかシュールだよっ!!
しかも”どうせならもっと楽しもう”とか言っちゃってますし。この辺は神様とはいえ、さすがは来世の前世といったところなのでしょうか(笑)

プライバシーを欲しがる来世くんですが、これはいわば分裂症のようなもの。オオクニヌシも自分なのだからプライバシーの概念がなりたたない。
そしてそもそもプライバシーの権利というのは法律で守られるものだから、法律の適用外なオオクニヌシさん相手にはそもそも成立しない…気がする。
最終的にはこのオオクニヌシは来世と「同化」していなくなってしまうのかぁ。
ちなみにオオクニヌシさんからも話がありましたが、建速先生からも神としての生と人としての違いについてアドバイスがありました。ありがちといえばありがちですが、人より長い寿命を持ってしまっているので色々と問題があるというやつですね。
全然関係ないけど、この間『さよならの朝に約束の花をかざろう』のDVD見ちゃったので一人で勝手に切なくなっちゃったわ。いやほんと、全然関係ないんですよ。『ライセカミカ』では、そんな切ない方面の話ししてないし。
閑話休題。
強面のくせに意外とネタキャラの建速先生が今回もやってくれましたね。世間を偽るためにヒゲアフロまで試しているのにはちょっと吹きかけました(笑)
そういえば4巻表紙裏の、天岩戸の踊り子ネタとかかなりきつかったなぁ(笑)

ちなみに建速先生は現在、御歳100歳越えなのだそうです。で、大抵の場合神は人生を捨てて高天原に戻るのだそう。御魂学園というのも、人間社会で暮らす間の神々の諸々の悩みに対応するためにできた学園で転生者が多く集まるようになっているのだそうです。通りで、来世だけでなく神歌にスセリに伊勢に…と同学年にたくさんいるわけだ。もしかして他にも転生者いるのかね?
ちなみに建速先生はこのあたりのことについて思うことがあるようで、トールの”取り残されているのは我々「神」だけだ”という発言を思い返していました。
建速先生(スサノオ)的には雷神トールは因縁の相手でもありライバルのような関係でもあったことからより一層トールの発言は響くものがあるのかも。。
神本来の職務 部活動でお金稼ぎ!!?巨人スルトの「炎の剣」!!
高天原にポイント還元制度があるのは笑いましたね。
まさか荒御魂討伐で稼いだポイントを人間社会のお金に換金可能とは…。
アスガルド遠征中にバイトをクビになってしまった来世は、荒御魂退治で生活費を工面します。
その際にせっかくだからと、オーディンから賜った「炎の剣」を試しに使うのですが…。これがなかなか強い!!

もともとは来世が倒した巨人スルトの「炎の剣」で、その一部を刀に打ち直したものです。刀身にはルーン文字が刻まれ、それらを指でなぞると刀身を炎が覆います。さらにその状態で刀を振ると太刀筋が爆炎を生じ、その火力は来世の霊力量に依存しているのだそうです。
草薙剣ほどではないにしろ、荒御魂を一撃の元に焼き尽くす絶大な火力を誇る今後来世の主力武器となるであろう強力な刀です。しかも今回は今までと異なり使用回数に制限がありません(霊力がある限りは)。
トールなど明らかに格上の強敵との命のやり取りを経て、来世自身の技量も格段に上がっているようですし、今後はますます戦神らしい活躍を求められる場面に遭遇していきそうですね。
新展開か!!?ギリシアの最高神ゼウス登場!!
さて、今回からどうやら新章に突入しそうな感じです。
前世までのオオクニヌシさんは、伊邪那岐の下で”ある密命”を受けていろんな天上界を放浪していたんだって。
これまでの話からすると、神が別の天上界に無断で入るのは色々と厄介な感じでしたよね。特に完全に覚醒したオオクニヌシだったらその脅威度はなかなかのもののはず。
となると、潜入捜査かスパイ活動みたいなことをしていたのかな…?それとも、「天上界連合」とかいう高天原よりもさらに上のところについてたのかな?というか、むしろ「天上界連合」設立のための根回し役とかだったのかな!!?
ちょっと、疑問は尽きませんが…、神歌が前世(?)でオオクニヌシと出会っている記憶を持っていたことからも、オオクニヌシが天上界を放浪していた時期に二人が出会っていたということはありえそうですね。
ただね、ひょっとこ面の男は元々はオオクニヌシは「革命派」だったといっていたでしょう?それってつまり、オオクニヌシが伊邪那岐含め連合の敵対勢力だったということだよね?
ひょっとこ面の男もおそらくは日本の神であると思われるので…
- もともとは高天原でひょっとこ男とオオクニヌシが手を組んで「革命派」として伊邪那岐たちと対立していた。
- のちにオオクニヌシが「革命派」を脱退し、伊邪那岐に協力するようになる。
- 「革命派」の脅威への対抗手段として、「天上界連合」の必要を実感。
- オオクニヌシが伊邪那岐の名代として全天上界を巡り、各天上界に連合の必要性を説き、連合へ加盟するよう働きかける。
- アスガルド訪問時にブリュンヒルデと出会い、お互いに惹かれ合う。
といったあたりの筋がありえそうなところかな?
とにかく、その流れで今回はギリシア神話の最高神ゼウスが登場しました。

あくまで、ゼウスは天上界連合の議長という立ち位置で登場しているので、次は北欧神話の次はギリシア神話…という流れではないのだろうけれど、話の流れ的に来世はどこか別の天上界に派遣されそうですね。
ますます、人間界業おろそかになっちゃうやん(笑)
今回はまだ具体的な展開は描かれませんでしたが、とにかく近々新章突入となりそうです。
…それにしても、ゼウスの人間体のでかくて怖そうなことよ。だって、普通に普通に座っているだけで頭が天井に届いているんですよ?
絶対人間界に馴染めてないじゃん、こんなの(笑)
新たな問題!!愛を拒む呪いの指輪、発動!!
さて、新章に向かって進んでいる(みたい)わけですが、もう一個厄介な問題が出てきちゃいましたね。そもそもこの問題が来世にとっては根底にある解決しなければいけない一番の最優先事項だったわけですが…。ついにその本質的問題が表面化してしまったわけです。
まあ、読者からすればもはや今更ですが(ラグラロク編でどっちも散々相手への気持ちを独白してたし)、目を覚まし日本に帰ってきた神歌と来世は結構良い感じに…。

しかし、ニーベルングの指輪が発動しちゃうんですよね。
とにかく”色々と考えた”神歌が自分の気持ちを伝えようとした瞬間に指輪が反応して、指輪を中心にして斥力場(おそらく来世だけに働く)が発生して来世を吹き飛ばしました。

あ、やっぱりこれラブコメだ。めっちゃラブでコメるやつだ。
最近のお話ではバトルがすごかったので、王道バトル漫画と勘違いしてましたよ。いわゆるバトルの中でラブを育むパターンやつだと。
でも違ったわ、これ。
多分これ、好き同士の二人がお互いに”好きだー”とか叫びながら結ばれないフラストレーションを敵にぶつけたりしながら、ラブのためにバトルやつだ!!
そうだった、危ない危ない。すっかり忘れてました。もともとこの漫画はラブに主題があるやつやった。うむ、最高だ!!
いやぁ、この来世の締まるかと思ったところで全く締まらない感じがたまらなく好きなんだよなぁ。。
ただ、指輪が反応したということはつまりそういうことなわけだから、ある意味喜んでいいことではある(笑)
さて、今回完全に問題が表面化してしまったぞ!せっかく両想いになったのにこれでは抱き合うことすらままならない!!
この根本課題”神歌の指輪の呪いを解く”ということを来世はどう解決するのか!!??
うむ、次号も楽しみである!!
『ライセカミカ』028は少年エース2019年9月号収録です。
ebookjapanでは電子書籍で読むことができます。
『ライセカミカ』を無料で読んでみよう!
ebookJapanでは『ライセカミカ』全巻冒頭試し読みができます!!
さらにebookjapanでは対象商品に使えるクーポン(20~30%引き)がほぼ常時入手可能!!
コメントを残す