『落日のパトス』最新刊情報
『落日のパトス』最新第13巻
自室にて仲井間の顔に欲望をぶつけてしまった藤原。悶々とした想いが募るのは彼だけではなく、仲井間も……。妻として夫との行為に望む仲井間。壁越しにそれを聞く藤原。隣人として。人妻として。男と女の情欲は高まっていく……。そんな中、藤原は“NTR性癖”に開眼…!? さらに、新担当・宮たちとまたもやスーパー銭湯に行くことになって…!? 昂ぶりはとどまらない。背徳の隣人愛欲物語!
【落日のパトス】『落日のパトス』第95話「黒子の割にはでしゃばってませんか?」あらすじ紹介&レビュー感想
第95話「黒子の割にはでしゃばってませんか?」あらすじ紹介
*『落日のパトス』第95話「黒子の割にはでしゃばってませんか?」は『別冊ヤングチャンピオン』9月号に掲載されたエピソードです。
『落日のパトス』第95話 簡単あらすじ紹介
ミヤさんのコーディネートした不倫カップル疑似体験のための熱海温泉取材旅行。”背徳の湯浴み”を終え、いよいよ旅の醍醐味とも言える旅館の夕食に!! しかし、ヘンなところでリアリティを求めるミヤさんのおかげで、せっかくの晩御飯まで”不倫旅行”仕様。そして、食事の後、温泉に入っている間に用意された布団はもちろん!!?その夜、眠れないアキの頭には ほんとに不倫旅行をしていたらどうなるのだろうかと言う考えが浮かぶ。アキが願うただ一つのことは…。そこに思い至り、ふと真の方を振り返ると、真もまた目を開けたままアキの方を見つめていた。寝静まった旅館に響く、切なげな喘ぎ声。襖を隔てた隣の部屋にミヤさんが寝ている状況で、二人の背徳の淫靡が深まっていく。
内容&見どころ
ミヤさんの無茶振り取材旅行が、意図せぬ方向でアキにとってはこれ以上なく重要な機会となりました。それにしてもまさかアキがあそこまではっきりとした覚悟(?)みたいなものを持っているとは。そんなアキの想いを知ってか知らずか、真もいつも以上に艶っぽく、上気した表情から滲み出る色気は理性を失わせるには十分すぎます。静まり返った旅館で、二人がどこまで行ってしまうのか…。そしてミヤさんもいわゆるヒロイン枠(アキの相手役)ではないにもかかわらず、お色気枠としての活躍がめざましい!!
それでは第95話「黒子の割にはでしゃばってませんか?」の感想です!!
『落日のパトス』第95話「黒子の割にはでしゃばってませんか?」は『別冊ヤングチャンピオン』2022年10月号に掲載されています。感想を読む前に、本編を読んでおきたいという方はまずは下記リンクから購入できます。
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『別冊ヤングチャンピオン』
第95話「黒子の割にはでしゃばってませんか?」レビュー感想
ミヤさんプロデュースの”不倫カップル疑似体験”。
さて、相変わらずミヤさんが輝いていますね(笑) 取材と彼女の願望とどっちの割合が多いのか疑わしいところですが、ミヤさんプロデュースの不倫カップル疑似旅行はなかなかに順調に進んでいます。当のミヤさん本人は気づいていないところで、アキと真の”背徳”は深まっていますしね。
それにしても、変なところでリアリティを追求するミヤさん。全力でこの疑似”不倫旅行”を観察するのを楽しんでいますね。
この”不倫旅行”はミヤさんの個性、魅力も遺憾なく発揮されていますね。ちなみに、今回のタイトルがそのことを意味しているのかどうかは不明ですが…、アキと真が主役の不倫旅行の黒子に徹しているつもりのミヤさんは意図せずしてその存在感を発揮、さらにお色気面でも黒子どころか主役を喰らうほど(それは言い過ぎかな)の活躍を見せます。やはり、ミヤさんといえば黒は黒でも黒下着ですね(笑)
疑似不倫旅行がもたらしたもの。
おそらく軽い気持ちで提案された疑似”不倫旅行”でしたが、発案者であるミヤさんの思惑とは離れたところでアキと真には重要な機会となりました。実際、ミヤさんの 変なところでリアリティを追求した設定によってか、アキはもし本当に真との不倫をしたらどうなるのかと言うことを具体的に考えることになります。
一つの部屋に敷かれた二人ぶんの細い布団。その肌と肌が触れ合うほどの距離に真の存在を感じながら、アキは自分の真に対する気持ち、そして、自らの望みを具体的な言葉として整理します。そして、ふと真を振り返ると、真もまたアキの気持ちをわかっているかのように上気した艶のある表情でアキを見返しているのです。
今回の真の表情などからして、もしかすると次号は真 視点のエピソードになるかもしれないなァ。
それにしても、これまでほぼほぼ 下半身でしかものを考えられていなかったアキが、これほどの覚悟を持っているとは驚きましたね。ここのところ真 側の”受け入れ”の態勢も整ってきつつあるようにも思われますし、徐々に物語はクライマックスへと入りつつあるのかもしれませんね。
そして真のアキの思いを”受け入れた”かのような表情にアキの手は真の胸元へと伸びてゆきます。静まり返った旅館の夜と深まる”背徳”の空気、素晴らしい限りです。
果たして”不倫”という社会的な”タブー”の先にどのような結末が待っているのか。そして、彼らの”疑似不倫旅行”の結末は!!?
とはいえ、『落日のパトス』はコメディ色も強めの雰囲気の明るい作品なので、そんなにドロドロとはしていかないだろうなァ、とは思っているのですがね。さてさて、まだまだ続く”不倫旅行編”、二人の関係性の変化もそうですが、ミヤさんのますますの活躍も期待したいところですね。
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