【シャーマンキング雑記】『シャーマンキング』の世界における神々の存在についてざっくり考えてみる。

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『シャーマンキング』雑記


『シャーマンキング』の神様たちってどうなってるの?

『SHAMAN KING THE SUPER STAR』の第30話でインド神話の破壊神シヴァが登場したのですが、今回の記事では読んでいて漠然と思った疑問をつらつらと書いていこうかなと思っています。

というのも、『シャーマンキング』の世界っていろんな神話をベースにしたシャーマンいるけど、実際のところ世界観はどうなってんの??ということなのですけどね…。

これまではあまり神クラスの霊については触れてられてこなかったので、なんとなく流していましたが、今回創造神と対等の破壊神(インド神話では)が出てきてしまったので、ちょっと考えを整理する目的も兼ねて書いてみます。

先に書いておきますが、この記事の内容はあくまで個人的な解釈や考察であって、必ずしも『シャーマンキング』で描かれている内容を正しく読み取れている保証はありません。それと筆者は宗教学の専門家ではありませんので、本記事で書いている宗教的知識は必ずしも正しいとは限りません。ご留意ください。何か間違ってたら優しく教えてね。

ちなみに、『SHAMAN KING THE SUPER STAR』の連載最新話についての情報(レビュー感想など)は記事下部にリンクがあります。

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『SHAMAN KING THE SUPER STAR』 レビュー一覧

『シャーマンキング』における神の起源は?

あくまで『シャーマンキング』の世界の神という存在は、神話などに基づいた人の集合意識をグレートスピリッツが反映することで生み出された存在みたいな感じのようです。

というのも、公式の説明として、グレートスピリッツの中の5つの属性の力が抽出され具現化された存在である五大精霊はそれぞれが様々な神々の原型であるとされているんですよね。”原型”という以上は、五大精霊ありきで諸神話の神の存在が生まれるという話になりますよね。

となると、あくまで先に自然(G.S)が存在して、人がそれに対して抱く畏怖や崇拝が概念化し、神が生まれる…という、まさしく現実世界における神話の成立と同じ流れですね。

これは神の重複があること、つまり複数の宗教の神が『シャーマンキング』の世界に並存しているということからも同様に推測されます。例えば冥界神に関して取り上げげただけでも、日本神話のイザナミ、仏教の閻魔大王、エジプト神話のアヌビス、キリスト教のメフィストフェレスが同時に登場していますね。

もちろん神々にはいくつもの相があるので、上にあげた神々は同一の存在ということはできませんが、冥界を統べる存在という意味では同じものです。その同じはずのもの、つまりそもそもは一つのものが複数の形を取っているということなので、それは見る側(人間)の観点(文化)が異なるということで、これもまた神話、宗教の成立と同じです。

そもそも、コメリが古代インド神話がガンダーラの”源流”といってしまっていますし…。源流とかいってしまったらねェ。それにG.S内でサティさんが倒した閻魔大王はコメリの持ち霊である地蔵菩薩の化身と言われていますし…。

逆に神話が人々の思想からできたものでなく、実際に存在したものでかつ複数あるとなると、それぞれの神話はそれぞれが一つの世界(舞台となる現世)を構築しているはずなので、実際には世界が一つしかないことと矛盾してしまいます。

つまり、神の存在の前に神話の成立、つまり人間の存在が必要になるということで、いわゆる絶対的な”神様”みたいな存在がいて、そういった類のものが人も世界も全てを創造した…みたいな話ではないんですよね。というわけで、『シャーマンキング』の世界において霊は存在しますが”神”という存在は人が作ったものだと考えることができます。

それぞれの神話がG.S内にコミューンを作る?

そして、おそらくそれぞれの神話体系がG.Sの中でそれぞれの神話世界のコミューンを構成している…と思われます。これはラキストが巡ったという天国のコミューンの存在や、桜井がいたような修羅地獄(日本兵も米兵も混在していたので宗教の垣根を超えている?)のコミューンの存在から推測されます。

つまり、グレートスピリッツ内では複数の神話世界が並存しているということになるわけです。だからこそ、それぞれの神も存在する。こういうことを『SHAMAN KING THE SUPER STAR』では頻繁に出てくる”次元”という概念と関連させているのかも…。で、ここで厄介なのは『シャーマンキング』の世界ではG.Sは現世とも繋がっており、文字どおり神々が現世においても実在してしまっていることなんですよね。

宇宙創造を議論している神話、宗教が存在すれば当然創造神は存在するわけです。なぜなら、存在しなければ、神話、宗教世界が閉じませんから。

そして宗教、神話というのはそれ一つで世界を説明しますよね。なので一つの世界に対して複数の神話世界が実在するというのはかなり異常な事態になるんですよね…。神話、宗教の数だけ天地創造がなされてしまえば、その数だけ世界も存在しなくてはならなくなってしまいます。

そもそも、『シャーマンキング』の世界観ではグレートスピリッツがこの世の始まりから全ての霊の生まれる源で、また還る場所であるとされており、すなわちグレートスピリッツこそが世界であり、世界はその始まりの時点にはすでに存在して、さらにそこにあり続けるという考え方を採用しています(と思っています)。つまり宇宙(世界)の創造は議論していないのです。これは仏教の宇宙創造観にも似た考え方で、始まりがないのです。つまり創造は行われない。

そうなると、”創造しない創造神”が出現する問題が発生します。さらにいうと創造神だけでなく、全ての神は神話におけるストーリーを伴わずに生まれることになりますよね。

創造神はその存在性が失われる?

例えば『SHAMAN KING THE SUPER STAR』に登場したシヴァの存在を認めれば、トリムールティの概念から同じくヒンドゥー教三大神の一柱である創造神ブラフマンの存在も認めることになるわけです。ただ、先述の通り『シャーマンキング』の世界における神の存在はあくまで人々の集合意思がグレートスピリッツに反映されたことで生まれたものだと考えられるので、ブラフマン以前にすでに世界は存在し、ブラフマー自身は創造を行なっていないことになります。

そうなると、創造神の”創造”たる部分が欠如してしまうことになるんですよね。そもそも神話から神々が生まれたという方向性で話を解釈すると、そもそも創造神という存在は、人間をはじめとする世界を創造した存在として人間に創造された存在なので、存在してしまった瞬間に矛盾が生じるんですよね。

グレートスピリッツ=創造神という解釈をすれば、なんとか話ができるようにも思いますが、あくまでグレートスピリッツはグレートスピリッツとして存在していますし、あれは世界そのものであるという性格も持ち合わせていますから…。(ブラフマー元であるブラフマンの本義的には近いのか??)グレートスピリッツを作った存在があるのなら、それこそが創造神ですが、先述の通り諸神話世界はグレートスピリッツ内に存在しますので…。

破壊神シヴァ

シヴァに関しても、ヒンドゥー教の考え方では宇宙は繰り返し生成と消滅を繰り返しまして、その消滅と再生を司るのが破壊神であるシヴァになるのですが…。これもちょっとね…。仮にインド神話のコミューンが、生成、消滅を繰り返しているとしても、ちょっと苦しいような…。(破壊神というのは、ただ事物を壊すという神様ではありません)

こうなってくると、創造神を含む”造化の神”と呼ばれるような神々や破壊神などはその神性、というか存在性を失ってしまいますよね。それこそもっとも我々に身近な日本神話について言えば、古事記において”造化の三神”は突然現れ、そのまま何もせずに消えてしまう存在として描かれてます。つまり、天地の創造という概念そのものなわけでして、それが全てでそれ以外はなにもないのです。

う〜ん、これ以上書くとややこしくなるのでこの辺にしておこうかな(専門家ではないので宗教関連の話を無責任に色々書いてもなんだし…)。

とにかく、創造神=グレートスピリッツみたいな感じで曖昧な感じにさせとけばよかったんですけどね。『SHAMAN KING THE SUPER STAR』において、創造神と同格(インド神話では)の破壊神シヴァが人格神として登場してしまった以上、このあたりがどうしても気になってきてしまうんですよね。

『シャーマンキング』までの、仏や天使だけならね…。ガンダーラの仏については、上述の通り仏教では天地創造は議論されていないので仏の存在しても問題ないし、X-Lows系の天使ならグレートスピリッツを神と解釈すればなんとかごまかせたんですが…。今後さらに多くの神が登場すると『シャーマンキング』の世界観における創造神問題は放置できなくなるような…。

そもそも宗教を完全に統合するなんてことは不可能な上に、グレートスピリッツという概念自体がブディズムやアニミズムに基づくものなんですよねェ。まあ、どっちにしても、神の系譜とかの神の人間的側面の物語に関してはどうにもなりませんね。(その辺を考え始めてしまえば、ますますこんがらがってしまうな…。)

現象、概念の神格化は問題なし?

一方で、火や水などという現象や事物が神格化した神であれば、その属性や力は現象、事物そのものなので ある程度ストーリーを伴わなくともその神としての特性が現れます。あるいは抽象的な概念が神格化した神も同様です。問題はその現象/概念が実際に存在するかどうかということにつきます。

例えば道黽の持ち霊であるシャマシュは太陽神であるとともに正義の神でもあります。なので、それぞれ事物と概念を神格化している存在であるということになります。

太陽神としての側面は、太陽という実際に存在するものへの人々の畏怖と崇拝によって形成されます。一方で正義の神としてのシャマシュは、メソポタミア神話において人々にハンムラビ法典を授けたとされていますが、いわばこのハンムラビ法典というメソポタミアにとっての法秩序を集約された”正義”のを神格化したものと考えられますね。

法秩序そのものの神格化と考えれば、これはシャマシュが実際に人々に法典を授けていようがいまいが、関係ありません。それ自体は逸話であり、本質は実際に存在する”正義(法秩序)”という概念そのものですからね。

*念のため、正義という概念の普遍性や存在性についての話ではありませんので…。

ちなみに作中でのシャマシュの太陽神としての特性は光の速度で動けること…みたい。まあ、光というのもある面では太陽の一面ですけどね…。

『SHAMAN KING THE SUPER STAR』では次元が重なる!!?

さて、いろいろくどくど雑多に書いてきましたが、別に『シャーマンキング』を否定しているわけではなく、むしろ大好きなんですけどね…。

そう言えば最近、『SHAMAN KING THE SUPER STAR』では”次元”という概念が前面に出されるようになってきています。「次元法」とか「クラウド」とかね。

ちなみに、アルミの使った「アンナクラウド」についてはこちらの記事にまとめていますので、ご参考までに…

もしかすると、これが一つの現実世界に対して多数の神話世界が並存していることへの説明になってくるのかな??そもそも『SHAMAN KING THE SUPER STAR』は作品自体がこれまでの作品世界を重ね合わせた(クロスオーバーさせた)ような形で描かれている作品ですからね。そう意図が込められているのかも…。

例えば、仏教の神仏が存在する次元と、キリスト教の神々が存在する次元、インド神話の神々が存在する次元、そういった多次元世界(パラレルワールド的な)が「クラウド」として現実世界のみ重なり合って…みたいな??風に解釈できないこともない…ような。

ただ、そうすると全シャーマン、どころか全生物がクラウドを使えてしまう(使っている)前提になってしまいますよね…。いや、世界だけが重なっていて、生物はそこに存在しているだけなのか??う〜ん、ややこしくなってきたな。

ちなみに、個人的にはシヴァは「クラウド」を使っていると思っているので(いわゆる神の相という意味で)、そうなるとインド神話の世界の中にもそもそも複数の次元が存在することになって…。…まあ、それ自体はおかしなことはないのかな。

というかそもそもアルミやたまおがアクセスした次元はどういう次元なんだ??う〜ん、多次元宇宙論とかにつなげたりするつもりなのかなァ??そろそろ『シャーマンキング』世界での次元の定義を明確にしておかないと、ややこしすぎて読者離れが危ぶまれるのでは…。

まあ、『SHAMAN KING THE SYPER STAR』まで追っているファンは相当コアな層だろうから大丈夫か(笑) また2021年4月から再アニメ化するくらい根強い人気もあるみたいだし…。

とりあえず、論点のまとまりがなくなってきましたが…。今後とも楽しみに読みながら、いろいろ明かされていくことを期待しておきましょう…というところですね。

キリストや釈迦もシャーマンキングだということですし、そうなると、F.O.Mはざっくり言えばいわゆる神話同士の戦いということにもなりそうです(今の所はヤービスのところにいろいろ集まってるみたいですが…)から、それはそれで面白そう。

自分でも、何を書いているのかわかならなくなってきたので今回はこの辺で…。

*『SHAMAN KING THE SUPER STAR』の最新刊は以下から読めます。連載 最新話情報は記事下のリンクからどうぞ。

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Author: mangameshi

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