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【シャーマンキング考察】シヴァ、霊力1億2千万はちょっとやりすぎ!!?「次元法」の可能性も!??|『SHAMAN KING THE SUPER STAR』まとめ&考察

2021年2月4日 - SHAMAN KING THE SUPER STAR
【シャーマンキング考察】シヴァ、霊力1億2千万はちょっとやりすぎ!!?「次元法」の可能性も!??|『SHAMAN KING THE SUPER STAR』まとめ&考察

『SHAMAN KING』最新刊情報

「シャーマンキング考察」シヴァ、霊力1億2千万はちょっとやりすぎ!!?「次元法」の可能性も!??

破壊神シヴァの霊力1億2千万ってどういうこと!!?

『SHAMAN KING THE SUPER STAR』、少年マガジンエッジで連載されており、毎月楽しみにしている作品です。次世代シャーマンたちによる歴代シャーマンキングの代理戦争、さらに様々な神話、宗教の神々が入り乱れ…と、とんでもなく魅力的な展開に胸が躍ります。まあ、F.O.Mは未だに始まってすらいないのですがね(笑)

ただ、『シャーマンキング』時代からの根強いファン目線から言うと…

次世代ということで『シャーマンキング』時代よりもはるかに複雑なO.Sの出現や神話・宗教の多様化、「次元」、「クラウド」…etc

正直、またしても相当難しくなってきてますよ〜。『シャーマンキング』は扱っている内容が”宗教”や”思想”が絡むだけに、そもそも少年誌で扱えるレベルではないんですよ〜。だから少年ジャンプでは打ち切r….

ゴッ、ゴホン、ゴホン。とりあえず、『SHAMAN KING THE SUPER STAR』#30の感想でも書きましたが、破壊神シヴァの登場によって『ドラゴンボール』におけるナメック星変ばりのスーパーインフレ、まさしくスーパーサイヤ人登場レベルの戦闘力インフレを見せてしまいました。”SS”神クラスだけに!!?(*スーパーサイヤ人の略号もSS)

インド神話 最高神シヴァ

今回は他の神クラスの霊との比較からシヴァの霊力のやり過ぎっぷりの検証、そして実は「クラウド」を使用しているのではないかと言う可能性を考察したいと思います。

*筆者は宗教学の専門家ではありませんので、本記事で書いている宗教的知識は必ずしも正しいとは限りません。ご留意ください。

ちなみに、『SHAMAN KING THE SUPER STAR』の連載最新話についての情報(レビュー感想など)は記事下部にリンクがあります。

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『SHAMAN KING THE SUPER STAR』 レビュー一覧

破壊神シヴァの霊力について考えてみる。

そもそもインド神話の最高神”シヴァ”って誰!!?

作中で”インド神話はガンダーラのルーツ”と書かれています通り、インド神話は、ヒンドゥー教や仏教の源流となっていまして、シヴァはその中でも重要な3大神の一柱で、破壊と再生を司る神として崇拝されています。インド神話の宇宙観では、宇宙は生成と消滅を繰り返しており、その消滅と再生を司るのが破壊神であるシヴァであると考えられています。

作中では霊力1億2千万級の超絶(SS)神クラスの存在だとされており、ジゾウとバトウの2体の神クラスの持ち霊を擁するコメリが文字どおり手も足も出ない圧倒的な力を示しました。

SS神クラス シヴァ・サハスラナーマ 『シャーマンキング』SHAMAN KING THE SUPER STAR
SS神クラス シヴァ

ただ、より厳密にいうとビシュヌ、シヴァ、ブラフマーの三大神はヒンドゥー時代からの神(ヴェーダにはほぼ登場しない)なので、インド神話の最高神というよりはヒンドゥー教の最高神という方が正確になります…。さらに言うとヒンドゥー教の成立は仏教よりあとなんですよね。ヒンドゥー教の前身であるバラモン教においてはシヴァやブラフマーなどはほぼ登場せず、中心的な神はインドラやアグニといった神々でした。ちなみにインド神話の経典である『リグ・ヴェーダ』における創造神はブリハスパティやヴィシュヴァカルマンと言った神だとされています(ちょっとややこしいので深入りはやめておこう…)。

まあ、作中ではあくまでガンダーラのルーツという扱いなので、そのへんをごちゃごちゃ言っても意味ないですが…。

もちろんヴェーダにも、シヴァの前身と言われている神(暴風雨の神ルドラ)は存在しており、またシヴァはヴェーダの重要な神であるインドラとも関連づけられます。それに紀元前10000年前頃のビームベートの石画のナタラージャ(舞踏の王)はシヴァを描いたものだという主張もあるらしい…。そういう意味ではシヴァの存在の概念は遡ればヴェーダ時代のインド神話にも登場するわけですからルーツと言えなくもないのかな。

ガンダーラ源流
ガンダーラの源流

それにしても、少し話題はそれるのですけれど…。破壊神のシヴァもですが、『シャーマンキング』の世界観で創造神の類はどういう存在として存在することになるのだろうか。あくまで『シャーマンキング』の世界の神という存在は、神話などに基づいた人の集合意識をグレートスピリッツが反映することで生み出された存在みたいな感じのようではあるようなのですが…。ちょっと長くなりそうなので、またいつか別の記事にまとめます。

**追記

まとめてみました。考察というほどのものではないので雑記です。

アイアンメイデンジャンヌの持ち霊”法神シャマシュ”!!?

さて、神クラスの霊といえば『シャーマンキング』の世界で初めて登場した神 メソポタミアの太陽と正義の神シャマシュがいます。『シャーマンキング』ではX-Lowsのボスであり神クラスのシャーマンでもあるアイアンメイデン・ジャンヌの持ち霊として圧倒的な強さを披露しました。作中では太陽神という面よりも法神としての面が強調され、アイアンメイデンを媒介に様々な拷問道具を模したO.Sが展開されました。

続編である『SHAMANKING THE SUPER STAR』では息子の道黽に受け継がれ、変わらぬ強さを誇っています。

法神シャマシュ 道黽『シャーマンキング』
法神シャマシュ

シャマシュはメソポタミア神話において太陽の神であると同時に、正義の神、冥界の神、占いの神など複数の神性を持つとともに、原初の5都市の中の4番目の都市の都市神をも担う重要で力を持った神として描かれます。太陽神というくらいですから、当然神としての序列はかなり高いです。

ちなみに冥界の神というのは、冥界を照らすことで、生者の世界を脅かす冥界の悪霊などを制御するという神であり、閻魔大王やアヌビスのように死者の罪を裁く性質の神ではなく、その意味で生者の守護神灯されていました。

『シャーマンキング』終盤でジャンヌが死者蘇生を行うことができたのは、この性質があったからかもしれませんね。

シャマシュとアイアンメイデン・ジャンヌ『シャーマンキング』
シャマシュとアイアンメイデン・ジャンヌ

ちなみにメソポタミアはアッカド、シュメールなど複数の地域に分かれ神話も少しずつ異なります。シャマシュというのはアッカド語で「太陽」を表し、シュメール語ではシュメール語で「太陽」を意味するウトゥという名で崇められています。元々は異なる存在だった2柱の神でしたが信仰の過程でにつれて、アッカドのシャマシュがシュメールのウトゥを取り込み、男性神として成立します(シャマシュは元々は女神)。

『シャーマンキング』ではあくまで”シャマシュ”の名で描かれているのでアッカド系で話をすると、具体的にはシャマシュはメソポタミア神話における最高神アヌ(天空の神であり創造神でもある)の息子とされています。なので最高神に比べると格は少々落ちる感じですね。わかりやすくいうと日本神話における天照大神くらいの立ち位置ですかね(*天照大神は主宰神ではあるが最高神ではない。最高神は別天津神であり造化三神の一柱である天之御中主神。諸説あり)。

『シャーマンキング』におけるシャマシュの霊力は52万。神の系統における序列を考ええれば、別の神話体系であるとはいえインド神話の最高神シヴァよりも霊力が低いのはわからないでもありません。とはいえ…億と万の違いはあまりにも…。

法神シャマシュ オーバーソウル『シャーマンキング』
オーバーソウル シャマシュ

よくある話では、神は人々の信仰で力を得るというものがあります。他にも、シヴァに対してコメリが”源流”の神であることを強調していました。それらを考えると、神の力に関わりそうな要因として信者の数や神話体系の成立の時期という点が挙げられますね。

信者という話では今はすでに失われた宗教であるメソポタミア神話と世界三大宗教にもならぶ11億人もの信者をもつヒンドゥー教のインド神話とでは圧倒的な差があります。

一方で、神話の成立を考えると…。ヒンドゥー教はその前身であるバラモン教の成立が紀元前1500年ころでヒンドゥー教自体は紀元前400~500年頃です。一方で、メソポタミアというのは紀元前3500年頃に成立していますから、神話としての成立はメソポタミアの方がはるかに古いことになります。ビームベートの壁画を入れるんだったら別ですけどね…。

信者、神話成立時期という点では一勝一敗という感じですが…。こうなってくると、ますますもってシヴァの霊力には何かがあるのではないかと思われますよね。個人的には『SHAMAN KING THE SUPER STAR』における新概念「クラウド」が関係していると思っているのですが、その前にもう一人の神クラス”ダイニチ”についても見てみましょう。

『仏ゾーン』の千住くんことサティ=サイガンの持ち霊”ダイニチ”!!?

“ダイニチ”はガンダーラの長であり、『シャーマンキング』においてハオに続く実力者であった神クラスシャーマン サティ=サイガンの持ち霊です。その正体は公式に『仏ゾーン』に登場したセンジュくん本人であることが明かされています。当然、サティさんは西岸サチです。

『仏ゾーン』というのは『シャーマンキング』以前に武井先生が連載されていた仏教をモチーフにした漫画で、主人公のセンジュくんは一切の衆生の救済を誓った”千手観音菩薩”です。つまり神クラスというか、まごうことなき神(仏)です。(厳密には神と仏は異なりますが、そのあたりはご容赦ください)

センジュくん ダイニチ サティ・サイガン 『シャーマンキング』SHAMAN KING THE SUPER STAR
センジュくん

千手観音菩薩というのは、阿弥陀如来の左脇侍である観世音菩薩の変化身であるともされている仏教の世界でもかなり位階の高い仏様です。それだけでも相当な神クラスの霊であると考えられるのですが、実は千住くんは、西岸サチとの衆生救済の旅の果てに、に悟りを開きます。

というのもS.F.時点でのサティの持ち霊の名は上記の通り”ダイニチ”ですから、つまりは大日如来ですね。センジュくんは修行を積んで悟りを求める”菩薩”から悟りを開いた”如来”となっているのです。しかも大日如来は太陽を神格化し、密教においては宇宙そのもの、最高仏とされています。(宗派や人によって阿弥陀如来の方が偉いとかいう話もありますが…)

ちなみにややこしいところですが、仏教では宇宙創造の概念はなく(輪廻の概念によって始まりも終わりもない)、大日如来はあくまで創造神ではありません。あくまで創造という意味でいうなら、仏教の守護者として後年になって取り入れられたインド神話のブラフマー、つまり梵天が創造神と言えなくもないかも(仏教者ではないので詳しいことはわかりません、あしからず。)

三大勢力 ガンダーラ 『シャーマンキング』SHAMAN KING THE SUPER STAR
三大勢力の一角 ガンダーラ

で、まあ、とにかく大日如来は仏教における最高クラスの仏であり、かつこの宇宙全て、言ってしまえばグレートスピリッツそのものみたいな存在(あくまで別物です。『シャーマンキング』の世界では諸宗教・諸神話はG.Sの会集合として存在しているようです)な訳です。

さらに仏教の成立は実はヒンドゥー教よりも前です。さらに、世界三大宗教の一角として信仰されている(信者数は4億人でヒンドゥー教よりは少ない)ことも広く知られています。ここまで要素が揃って、ダイニチがシヴァに劣っているというのはなかなか無理があるように思います。

それにガンダーラの主力陣はそれぞれがG.S.の中で五大精霊を守っていた様々な神話における冥界の神を倒しています(サティさん以外はギリギリで)から、他の神々もだいたい同じくらいのレベルの力(霊力数十万〜)であると思われますので、これを考えるとシヴァが霊力がどれだけ突出しているかわかりますね。

サティ・サイガン 閻魔大王 『シャーマンキング』SHAMAN KING THE SUPER STAR
地獄のコミューンで閻魔と対峙するサティ

ちなみに、大日如来はインド神話におけるアスラ神族の王ヴィローチャナと同一視されることがあるらしいです。このヴィローチャもシヴァほどではないにしてもそれなりに力のある神ですので、コメリのいう”源流”という点を加味しても、つまりインド神話系列で話しても大日如来はそこそこの神様になります。さらにいえば上述の通り仏教ではヒンドゥー教の神々も仏法を守る守護者として取り込んで(一部宗派ではそれらの神は仏よりも下位の存在だとされている)います。もちろんシヴァも大黒天として取り込まれています。(後々ブラフマーもビシュヌも取り込んでトリムールティを表した三面六臂の憤怒相の最強の大黒天が誕生してしまうんですがね(笑))

たとえインド神話が仏教の源流だとしても、そしてシヴァがそこの偉い神様だからと言って、大日如来こと千住くんが霊力にして170倍も異なるほど神としての格の違いはないはずなんですよ!!くどいようですが、シヴァが最高神となったのはヒンドゥー教からで、仏教成立よりも遅いくらいですからね。

ちなみに余談ですが、千手観音はサハスラブジャとも呼ばれ、これは「千の手を持つもの」という意味であり、シヴァの別名にも繋がるとか、繋がらないとか…。

シヴァの霊力1億2千万は「次元法」!!?

というわけで、他の神クラスの霊との比較からしても、シヴァの霊力が1億2千万というのはにわかに信じ難く、そんなことをしてしまうと世界観が、パワーバランスが崩壊してしまいかねません。

そこで、考えられる可能性としては、ここ最近『SHAMAN KING THE SUPER STAR』の世界で焦点が当てられるようになっている「次元」「クラウド」という概念です。この「クラウド」という概念の初出は第20話において巫力が底を尽きたアルミが奥の手として使った「アンナ・クラウド」で、まるでその場に本物の恐山アンナが存在するかのように前鬼・後鬼だけでなく大鬼までも自在に使役してみせました。

「アンナ・クラウド」についてはこちらの記事にまとめています。

作中で「クラウド」についてまだそれほど詳しい説明はなされていませんが、簡単にいえば「クラウド」というのは別の次元のもう一人の自分とでもいえば良いのかな?これはG.Sの高次元アーカイブにアクセスすることによって実現する力で、こういった高次元の力を利用した戦い方(?)を「次元法」と呼びます。

特にたまおは「次元法」によって隣接する27次元の「クラウド」をその身に降ろし、本来の40万の巫力を1000万以上に増幅させています。

さて、そこで気になっているのはですね、たまおが「次元法」を使った際に収まりきらず「クラウド」が溢れ出た姿を見てコメリが”インド神話の神々”のようだと言っていたことです。このセリフがなんらかの暗喩であるとすれば、まさしくシヴァの霊力の高さを説明しているのではないかと思ったわけです。

溢れ出すクラウド たまお インド神話『シャーマンキング』SHAMAN KING THE SUPER STAR
たまおから溢れ出すクラウド

インド神話においてシヴァは3面あるいは5面の顔と、4本の腕を持った姿として表されることがあります。作中でも”獅子十六槍”を披露した時のみですが腕が4本になっています。

これがたまお同様に「クラウド」があふれ出した姿であると解釈すれば…。神が「次元法」などを使うのか、そもそも神に「クラウド」という概念があるのかはわかりませんが、大くの場合 神は複数の”相”を持ちますから…。

それこそ、作中でたまおがシヴァに対して呼びかけているシヴァ・サハスラナーマという名の”サハスラナーマ”というのは”千の名前”という意味であり、実際に千あるかはわかりませんが、”ナタラージャ(舞踏の王)”を始め数多くの異名が存在します。シヴァの場合は、化身というわけではないのですが、もし名前の数だけ「クラウド(相)」が存在するとすれば、通常の霊力は神クラスでありながら、「次元法」のような方法で1億2千万まで上げている可能性も考えることができます。

シヴァと対話するたまお

そう考えると、なんとか世界観を崩さずにシヴァの霊力を説明できるんじゃないかなぁとは思います。まあ、1000の名前(相)で1000倍だとしたら、億ではすまないのですがね…。

ただそうすると、千手観音であるセンジュくんも同様に霊力を倍増(500倍?)することができる可能性が出てきますね。当然ながらサティさんも「次元法」を使うことができるでしょうし、たまおよりもさらに上の境地に達しているでしょうから、とてつもない巫力を誇るでしょう。

ガンダーラがシヴァに壊滅させられた時もサティさんだけは戦っていなかったからなぁ。実際に一対一で戦えば意外と…

さてさて、どうなんでしょうね。できればシヴァの1億2千万で世界観の壊れるインフレにはならないでほしい…。

ちなみに、『SHAMAN KING THE SUPER STAR』の連載最新話についての情報(レビュー感想など)は記事下部にリンクがあります。

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