
【シャーマンキング】『SHAMAN KING THE SUPER STAR』第19廻「漂流」感想

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第19廻「漂流」感想
『SHAMAN KING THE SUPER STAR』第19廻「漂流」感想です。
今月号も2話連続掲載ですね!
ルーク卿と戒造の戦闘に巻き込まれた桜井とアンダーソンはどうなったのか。そして、戒造の次の行動は…??
戒造の鬼の覚醒につづき、まさかのルーク卿の早々の退場(過去編のキーマンだと思っていたのに…)と、過去編も怒涛の展開を見せています!!
漂流する桜井とアンダーソン
ルークが自分を犠牲にして桜井とアンダーソンを救った真意は何だったのでしょうね。見捨てれば「奴ら」と同じになるという戒造に指摘された志ゆえだったのか…。はたまた彼の思い描く構想には桜井とアンダーソンはなくてはならない人材だったのか…。
個人的には、ルークが最期に戒造にも世界を託そうとしたことが少し引っかかっています。
少なくとも戒造に敗れることまでは織り込み済みではなかったでしょうが、もしかすると、なんらかの方法で3人に試練をあたえるというのは当初からのルークの計画だったのかもしれませんね。
実際ルシフェルもいますし、ルークが死んでいるとは思えませんし。ルークもひとかどのシャーマンである以上は死んだとしてもなんとかするでしょう(笑)
しかし、桜井もアンダーソンもシャーマンとしての能力はおろか霊視能力すら持たない文字通りただの人間です。大海に投げ出され、人とののつながりはもちろん虎の子の戦闘機すら持たない彼らは無力と言わざるを得ません。

いかに人望があろうが、操縦技術が突出していようが、漂流・漂着・サバイバル、そんな状況下でただの人間にできることなんてたかがしれていますからね。アンダーソンはすかっり諦めモードだし、どうなることやら。
彼らにできることといえば、どんな状況でも諦めない強い精神を育むことと、どんな環境下でも対応できる機転と柔軟性を養うことくらい…ってこれ、どちらもシャーマンファイトに重要な要素じゃないですかっ!!
なんてね。やはりこれはルークの計画の一環なのかな??
完全に諦めモードに入ってしまっているアンダーソンに対して桜井はあくまで前向きですね。
この桜井は、花が地獄のコミューンで2度目に出会った”最後に自分をころすために戦う”桜井(『シャーマンキング FLOWERS』第6巻参照)より後の桜井であるはずなのですが、この桜井は自分の戦う理由と帰るべき場所をしっかりと覚えているようです。
やはり地獄のコミューンの桜井は、それぞれのコミューンである一面だけが研ぎ澄まされてしまった存在だったのかな。。
それにしても…。うん、桜井はまさに少年漫画の主人公って感じのキャラですね(笑)
葉も花も『シャーマンキング』シリーズの主人公はともに正統派とは言い難い性格のキャラクターなので、なかなか新鮮です。
桜井と戒造。「戦友」とは…??
戒造の離反によって、完全に敵対したかに見える桜井と戒造でしたが、どうも此の期に及んで、まだ桜井は戒造を信頼しているような素振りが見えますよね。ルークもまた、敗れる際まで戒造に対して敵意らしきものを抱いていなかったようでしたし…。気になるところですね。
そして気になるといえば、アルミが戒造と初対面の際に、思わせぶりに彼に放った「戦友」というフレーズ(『SHAMAN KING THE SUPER STAR』第1巻参照)ですね。
あの「戦友」というフレーズは、友人だった桜井と決裂したことを単に揶揄しただけのものだと思っていましたが…。もしそうなら他にも言いようはあるようにも思いますよね。そもそも桜井と戒造は幼馴染(だったっけ?)なわけですし…。

あえて「戦友」という表現を使うということは、少なくとも共同戦線を張った事実がなければ使わないでしょうし、さらにその事が戒造自身の本意ではない形だったことが想像されます。
さらに桜井の名前を聞いた戒造の憎々しげな反応から、気にくわないながらも結局桜井のペースに巻き込まれ手を貸す(手を結ぶ)事になった、あるいは不本意ながら死にゆく桜井に何か(“秘密文書”を悪意ある人間の手に渡らないようにしてくれ…とか、千春を頼む…とか)を託されてしまった…とかの気がしますね。
そうなると、戒造への見方が少し変わってくるなぁ。もしかして戒造の立場ってアルミ達の敵ではないのではないか??なんてね。
まあ、今の所全て憶測の域を出ませんが、現在敵対している二人ですが、このもう一度手を組みそうな気がします。
そして戒造に、一言だけ言いたいことがある…。
戒造、おまえ変わりすぎだよ!!ぱっと見、誰かわからなくて新キャラかと思ったし(笑笑)
ブラック・メイデンと羊介
それから、今回のお話ではブラックメイデン達についても少しばかり掘り下げられましたね。
とりあえず、前々からブラックメイデンが可愛いと思ってるんだけれど…どうなんかな。最近、行動とか動きのせいでなんだか一層可愛げが出て来ている気がする。。
口悪いし、態度も悪い割に洋服はきっちりきてるし、G.Sのコミューンを回っているだけなのに、わざわざきちんとキャリーまで携えてるし(笑)
さてさて、”「知る」ことは全てにおいて武器になる”という理由で戒造のアーカイブにアクセスしている羊介達ですが、彼らの”どうしても叶えたい夢”とはなんなんでしょうね。
正直、こういう部分がチームヤービスを悪役だと断じて嫌いきれない理由の一つなのですが、敵には敵の道理がある…というかね。
特に『シャーマンキング』シリーズは少年漫画に珍しい明確な善悪を定義しない点が特徴的な作品ですからね。

敵にも背負っているものがあると、敵も魅力気に見えますし、物語の奥行きも出ますし…。ただ色々とやりすぎだけどね、チームヤービスは…。とくにRAPTとか、RAPTとか。
それにしても、羊介も戒蔵のO.S習得を把握していなかったとなると「彼」というのは一体誰のことなのだろうか。
そして、未だに正体すら明らかにならないブラックメイデンですが、彼女の”どうしても叶えたい夢”とは一体なんなのでしょう。
というか、度々書いていますが、頭のとんがりからしてブラックメイデンって道家の血を引いている気がしてならないのですが…。
以前、ルーク卿がX-lawsの創始者だと聞いて殺気立つ描写があったことから、X-lawsに並々ならぬ恨みを抱いているのは確かのようです。
ただヤービスの力を考えると、このブラックメイデンのX-lawsへの恨みもヤービスの能力によって植え付けられた記憶である可能性が…。
アイアン・メイデン・ジャンヌの殺害に関しても、スピンオフ作品『SHAMAN KING レッドクリムゾン』の第1巻の最後(『SHAMAN KING レッドクリムゾン』第1巻参照)で真相が明かされましたし…ね。

ちなみに来月号は『SHAMAN KING THE SUPER STAR』はお休みです。
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『SHAMAN KING THE SUPER STAR』レビュー記事
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