
『SHAMAN KING』最新刊情報


「麻倉葉」巫力/持ち霊/オーバーソウル まとめ
本記事では『シャーマンキング』の登場人物である麻倉葉についてまとめています。その基本的なプロフィールから巫力、持ち霊、オーバーソウル、そして『シャーマンキング』終了後の足取り(『シャーマンキングFLOWERS』『SHAMAN KING THE SUPER STAR』などで)についても紹介します。
麻倉葉
“なんとかなる”

プロフィール
- 生年月日:1985年5月12日生まれ
- 巫力:270(予選時)→10500(本戦参加時)→108000(ハオ追跡時)→20万越え(S.F.終了時*『シャーマンキングFLOWERS』の描写からの推測)→????
- 持ち霊:阿弥陀丸(霊力920→3万)/スピリットオブアース(霊力33万)/マタムネ(霊力20万)
- 媒介:春雨/フツノミタマノ剣/大地?
- O.S:スピリット・オブ・ソード(甲縛式O.S白鵠)
- 親:麻倉幹久(修験者)/麻倉茎子(巫女)
- 趣味/好物:音楽鑑賞(ボブ)/カレーうどん
- 所属:ふんばり温泉
*『シャーマンキングFLOWERS』以降も含めた麻倉葉の巫力の変遷は別記事参照のこと
人物概要
大陰陽師 麻倉葉王を始祖とする日本有数のシャーマンの名門麻倉家の後継にして、民宿ふんばり温泉の主人(予定)。2代目イタコのアンナこと”恐山アンナ”は許嫁。実はハオとは双子の兄弟である。「五人の戦士」の一角。
“なんとかなる”が口癖で、”楽に生きたい”が信条。非常にゆるい性格で、普段は表立ってやる気をみせることもなく飄々としているが、戦いの場などでは泰然自若とし、冷静かつ柔軟な心の強さを見せる。その言動からヘラヘラして何も考えていないかのように思われることも多いが、一度その本質に触れた人間は誰もが一目置いている。S.F.で戦った敵にすら”あいつにならたくせる”と言う気持ちを抱かせる。

また、麻倉家1000年の因縁のせいなのか、14歳とは思えないほどに達観しており、仲間達の中でも精神性が頭一つ飛び抜けている。”なんとかなる”や”やったらやり返される”などの葉の言葉は周囲の人々の心に大きな影響を与えている。
おおらかなで優しく、激昂することはほとんどないが、いたずらに人を傷つけたり、命を奪うような行動には厳しく対処する。また、ハオに対してもほとんどすべてのシャーマンが殺すことも厭わず倒そうとするのに対し、最後の最後までハオの孤独や痛みを理解し救う手立てを考え続けていた。
“霊の見える人間に悪い奴はいない“と信じている反面、その出自ゆえに周囲の一般人からは”鬼の子”として忌み嫌われ、またシャーマンとして相応の負の側面も見てきているため 人間不信のきらいがあり、実は人間のことがあまり好きではない。幼少期は、自分がシャーマンキングになったら”きっと人間なんかみんな滅ぼしちまう”とハオのような考えを持っていた。
首から下げている熊の爪は、葉にとって初めての持ち霊であったマタムネ(後述)の遺品。
シャーマンとしての実力
シャーマンとしての精神の強さは“優しさと何が起きても動じない心”。戦場においても、常に冷静で柔軟な発想と広い視野を持ち、分析力や状況把握能力、瞬発的な判断力も卓越している。
憑依合体、オーバーソウル(O.S.)、巫力無効化などを状況に合わせて使い分けた柔軟な戦い方を得意とする。さらに戦略にも長じており、純粋な巫力や霊力では格上のシャーマンとも互角以上に渡り合っている。また、結果的に実現には至らなかったが、自力でO.S.による治癒という発想にたどり着くなど、シャーマンに最も必要な”知恵(無から有を生み出す力)”に長けている。
また、目の前にあることをゆるやかに受け入れ乗り越えることのできる葉のしなやかな巫力は力押しの巫力を全て受け流す。しかし、これは言葉で言うほど簡単なことではなく、相手の巫力に少しでも恐れを感じてしまえば、たちまち巫力はこわばり相手の巫力と衝突してしまうため、葉だからこそできる離れ業である。

蓮はこの”全て風や水のように受け流してしまう”葉の巫力をガンダーラの”中庸”にも似た性質のものだと感じている。のちに葉は、まさしくこの巫力の性質を体現したかのような「浄」の力による”無無明亦無”を習得する(後述)
幼少期から祖父 葉明からシャーマンとしての英才教育を受けていたが、本人のやる気のなさゆえに修行はサボり気味だったため、初登場時におけるシャーマンとしての実力は決して高い方ではなかった。初期の巫力は贔屓目に言っても下の中という程度で、使えるのは不完全な憑依合体のみ、初歩的なO.S.すら習得していなかった。
しかし、シャーマンファイトを戦い抜く中で、持ち前の才能と何があっても揺るがない心、そしてアンナによる地獄の特訓により、急激にその力を伸ばし最終的には五大精霊を使役する「五人の戦士」に選ばれるまでに成長する(「五人の戦士」に関わる葉の力は後述)。

本人は陰陽師というわけではないが、家系上 式神を使役するなど陰陽師としての基本的な巫術は使用できる。S.F.本戦からは麻倉の始祖 大陰陽師 麻倉葉王が残した巫術の秘奥義書「超・占事略決」を習得している。
巫力自体は 全シャーマンの中でも特別高い方ではないが、麻倉葉のシャーマンとしての強さの核は何事にも動じない柔軟な心の在り様であり、純粋な巫力値だけでは説明しきれない力(怒りでも悲しみでもない、十祭祀の理解すら超えた力)を発揮している。
G.Sの地獄のコミューンにおいて即座に”思いの力”に達したり、誰に教わるでもなく甲縛式O.S(後述)を自分で習得したりと、シャーマンとして飛び抜けた素養を垣間見せる。
『シャーマンキングFLOWERS』において、阿弥陀丸は葉の強さを”敵への思いやりを持ち的を思いやることで敵を知り故に的に勝利する。それこそが葉殿がもっとも強かった所以でござる”と語っている。
麻倉葉は作中で3体の霊を餅例としている。以下はそれぞれの霊とオーバーソウル(O.S)のまとめ。
伝説の侍”鬼人”阿弥陀丸

S.Fを戦い抜いた麻倉葉の相棒。600年前の伝説の侍の霊であり、独自に編み出した「阿弥陀流剣術」をもって一騎当千の強さを誇った。その常人離れした圧倒的強さと600年前のある事件から「鬼人」「千人斬り」として畏れられ、死後は首塚に祀られていた。自らの過去のしがらみを晴らし親友との約束を果たさせてくれた葉に恩義を感じ、侍として忠義を誓い仕える。
媒介は生前の愛刀である”春雨”。元々はただの人間霊(霊力920)だったが、葉と共に様々な試練を超える中で成長し、刀の精霊(霊力3万)として進化する。精霊進化後は、春雨に加え”フツノミタマの剣”を媒介とした二段媒介が標準となる。
[ O.S 阿弥陀丸・イン・春雨 ]

麻倉葉が初めて習得したO.S。S.F予選~本戦初期までの麻倉葉のメインの戦闘形態。媒介である春雨の柄の部分に人魂上になった阿弥陀丸がかぶりつき、溢れ出る魂が葉の右腕を覆うような形態となる。
初期は鎧の大袖(肩あて)を左右にまとった人魂という粗さの残る形状だったが、葉の巫力の上昇に応じてより高い次元での霊の具現化が可能となり、阿弥陀丸自身も鎧もより細部まで、かつ強力に具現化された。さらに特筆すべき特徴として、O.S状態においても阿弥陀丸自身も意識を持ち話すことまで可能である点が挙げられる(通常O.S時には霊の意識はなくなる)。
基本的には攻撃は、葉自身が阿弥陀丸との憑依合体により体で覚えた「阿弥陀流剣術」を使う。また具現化された鎧の一部も飾りではなく、実際に敵の攻撃を防ぐ盾となる。
*攻防一体の形態だがあくまで通常のO.Sであり甲縛式O.Sではない。
**実はそれ以前に葉が使役していた小鬼の式神などもO.Sではあるのだが、本人はそのことに気づいていなかった。
[ 二段媒介 O.S スピリット オブ ソード ]

刀の精霊となった阿弥陀丸を春雨を媒介にオーバーソウルし、さらにそれを丸ごとフツノミタマノツルギにオーバーソウルした二段媒介オーバーソウル。非常に巨大でかつ強力なO.Sだが、本人曰く”巫力がしんどい”らしい。S.F本戦~地獄での修行までの主要戦闘形態。マタムネの”鬼殺し”にヒントを得ている。
媒介となるフツノミタマの剣は”刀の神”の剣であり、ハオをして”刀”をイメージしたオーバーソウルの媒介としてあれ以上のものはないと言わしめる麻倉の至宝。世間に知られれば騒ぎになるほどの国宝級の代物。
ちなみに二段媒介は非常に高等な能力であり、ハオ曰く普通は一ヶ月そこらで習得できるものではなく、麻倉葉のシャーマンとしての能力とセンスの高さを裏付けている。さらにアンナの特訓のおかげで、葉は思った瞬間にS O Sを作ることができるという、異常なほどの速さを身につけている。作中で二段媒介を使用したのは麻倉葉ただ一人(『シャーマンキングFLOWERS』以降は葉の実子である花が使用している)。
*類似のものでは、リゼルクやチョコラブの複霊式、ガンダーラの2人で1体の霊をO.Sするものなどがある。
また、スピリット オブ ソードには特別な力が秘められているらしく(おそらく”浄の力”のことだと思われるが、明言されてはいない)、S.F終了後も後々まで伝説級のオーバーソウルとして語り継がれている。

『シャーマンキングFLOWERS』では、麻倉葉羽のO.Sに阿弥陀丸がスピリット オブ ソードと”全く同じ力”を感じ取り、驚愕している描写が存在する。
[甲縛式O.S 白鵠]

G.S.の地獄のコミューンで先祖 麻倉葉賢と対峙した際に、初めて披露されたスピリット オブ ソードの別形態。戦いの途中でO.S.のサイズを変える負担を減らすため(現実にものの大きさが変わることはほぼないためイメージしにくい)に、できるだけ形を変えることなく色々な敵と戦えるようにと葉が独自に考案した可変型O.S.。モチーフは白鳥。
図らずもハオの甲縛式O.S.黒雛と対となるような名前となっている。
左手にフツノミタマの剣、右手に春雨を携えた新しい二段媒介であり、左手側から回り込んでいたO.S.が延びることで巨大な刀になる。それぞれフツノミタマはO.S.の堅固な本体を、春雨は斬れのよい刃を形作り、各々の特性を活用することでより強靭なO.S.へと昇華している。ちなみに右肩部分には”星を砕き樹木へと変える”ことを意味する麻倉の家紋が刻まれている。
葉賢いわく、刀を小さくすることで巫力の密度を高め強力にしているらしい。また可変型のため、葉の柔軟な発想、戦術に高いレベルで適応する(O.S.で自身の体を持ち上げて攻撃を躱すなど)。
さらに地獄での修行を経て、葉の代名詞とも言える「浄」の力による技 “無無明亦無”を習得している。*浮力無効化を使えるシャーマンは何人かいるが、それを攻撃に転じさせているのは葉だけ。
ちなみに、最終決戦の前のパッチ十祭祀との戦いの際、一度のO.S.に使用される巫力は約1万だと言われていたが、『シャーマンキングFLOWERS』での描写ではその値が大幅に上昇しており、ムー大陸到着時から最終決戦までの間での葉の巫力増大の可能性が示唆されている。
“スピリット・オブ・アース”

「五人の戦士」として、ハオとの最終決戦に臨んだ際に新たに手に入れた持ち霊。G.S.の分身である五大精霊のうち「大地」の属性を持つ一体。霊力は33万。
500年前のハオによるS・O・Fの略奪から、地獄のコミューンの閻魔大王ものとに預けられていたが、閻魔大王を打ち破ったサティ・サイガンによって最終決戦直前に葉のもとに届けられる。
媒介は不明だが、おそらく土や石など大地にゆかりのあるものだと推測される。O.S.の形態は他の四大精霊同様にスピリット オブ アースの元々の姿を再現したもの(*甲縛式などではない)。作中で描かれた重力(引力)操作の他、質量制御、地震やそれに伴う土砂災害などの自然脅威の発生、鉱物特性の発揮、さらに土壌が与える恩恵と言ったあらゆる大地の力を発揮する。
S.F.終了以降も葉の持ち霊となっており、世界各地の紛争地帯を渡り歩く葉の相棒となっている(阿弥陀丸は息子である花の持ち霊 件 お目付役となっている)。
“マタムネ”

葉にとって初めての持ち霊であった猫又。持ち霊とは言っても当時の葉にどうこうできるレベルの霊ではなかった。千年 麻倉家に仕える霊であり、あらゆる面で別格。霊力20万。霊であるにもかかわらず実体を持ち、さらには巫術を使いこなし O.S.までも操る。
葉が首から下げている”熊の爪”はマタムネの形見であり、御霊神としての媒介であった。葉はその媒介を使っていつかマタムネを呼ぶことを心に決めている。
恐山ル・ヴォワールの主要キャラであり、その後も陰ながらS.F.に参加する葉たちをサポートする。葉とアンナの初めての出会いが描かれた”恐山ル・ヴォワール”は『シャーマンキング』の中でも特に人気の高いエピソードであり、まさしく最高傑作である(個人の感想です)!!
[O.S. 鬼殺し]

スピリット オブ ソードのモデルとなったO.S.。大鬼を倒すために全巫力をO.S.に回し、実体を失ったマタムネの代わりにマタムネを憑依合体させた葉が一度だけ使用した。その際の媒体はマタムネ自身の媒介でもある”熊の爪”。
本来はマタムネ自身のO.S.であり媒介はキセル。原理は不明だが、マタムネは媒介のキセルに自分自身の魂をO.S.させていたと思われる。鬼を殺す必殺技は”剋殺”。さらに大鬼を倒す際に、最後の技として葉に”三日月ノ祓”を遺している。
シャーマンとしての能力
シャーマンとしての葉の力は家系上 陰陽道あるいは修験道をベースとしているが、S.F.を戦い抜く中で急速に成長していったため、陰陽師や修験者という枠にとどまらず むしろ我流とでもいうべきものである。のちに麻倉葉王の残した陰陽道の奥義書である「超・占事略決」を習得したが、”巫門遁甲”などをあくまで補助的に使うのみで いわゆる陰陽師らしい巫術や護法、呪法などを主たる戦法としては使用していない。
幼少期から陰陽師である祖父 葉明の修行を受けているため地霊を召喚し式神として使役することもできるが、使用頻度は低い。基本的に力ずくや無駄な争いは好まず、霊に関連する問題に対処する際も式神やなどによる実力行使はせず対話での解決を試みことで霊に向き合うスタンスのシャーマンである。

実は幼少期に一度だけ式神で人間を傷つけてしまったことがある(『シャーマンキングZERO』より)。当時の葉は人間は”救えない”存在だと嫌っており、シャーマン修行も身が入っていなかった。しかし、ある少女の霊を成仏させるために奔走した際、初めて憑依合体して霊の心残りを解消しており、その後の霊との向き合い方や人間への見方にも大きな影響を与えている。
霊を自らの体に憑依させて現世へのしがらみを解く手法は葉の定番の手法となっており、トカゲロウ、島根のジョー、看板屋のカン太など、多くの霊の心残りを叶え、魂を救っている。
憑依合体
S.F.予選までO.S.を習得していなかったこともあり、他のシャーマンに比べて憑依合体を使用している頻度が多く、また作中で憑依させている霊の人数も多い。
アンナによる地獄の特訓の成果により、憑依合体、O.S.共に発動までの所要時間が極めて短い(S.F.予選前の段階で憑依合体の所要時間は1.5秒)が故に、激しい戦いの中でも自由にその切り替えが可能で、結果幅の広い戦術の実現を可能としている。

例えばX-lawsとの戦いの際も、阿弥陀丸との憑依合体によって天使たちの猛攻を全て躱し、十祭祀とのプラントでの戦いでファウストの死によって回復の経路が断たれた際も、ファウストの霊を憑依合体することでより少ない巫力で仲間の治療を行なっている。その他にも喪助の霊を憑依合体して折れた春雨を打ち直したこともある。
また、完全な信頼関係を築いている阿弥陀丸とであれば、霊の力を100%現世にトレースする”憑依100%”状態を実現できる。さらに憑依合体で数々の死線をくぐり抜けてきていたため、その身をもって阿弥陀丸の「阿弥陀流剣術」を体得している。
超・占事略決
超・占事略決とは麻倉家の始祖 大陰陽師 麻倉葉王が残した巫術の秘奥義書であり、葉王が行使した全ての術が記されている。葉王の従えた前鬼・後鬼とともに葉王堂に封じられていたが、アンナが前鬼・後鬼を重複したことで、その封印も解かれた。

その後、アンナが直々に葉の元へと届け、ふんばり温泉メンバーにそのいろはを叩き込んだ。葉はその全てを習得したわけではない(例えば呪禁存思はファウストのみが使える)ようだが、これによって千年前のハオに追いつく力を得ている。
超・占事略決の習得(及びその修行過程で)によって葉が手に入れた力の主だったものとしては、莫大な巫力の増大と、巫力の流れを読む”巫門遁甲”、そして二段媒介O.S.が挙げられる。
「浄」の力 “無無明亦無”
“無無明亦無”は麻倉葉の代名詞とも呼べる特別な力であり、地獄での修行で手に入れた「浄」の力による技。あらゆる攻撃を受け流し無に還す、まさしく葉の巫力の本質を体現したかのような技である。
その原理についての詳細は明かされていないが、ハオ曰く巫力無効化を攻撃に変えた技だという。ただしハオは同時に”「浄」の力とは”巫力はもちろんあらゆる霊の力を無に還す力”であると説明しており、巫力無効化よりもさらに上の段階の力であることをほのめかしているようにも読み取れる。

実際、巫力無効化を使うシャーマンは少数ながら存在するが、「浄」の力と称されているのは葉の力だけであり、例えばガンダーラの「中庸」の力も”全ての巫力を空と化す”とだけ説明されており、霊の力については触れられていない。
もちろん宗派(シャーマンの系統?)による呼び方の違いと言う可能性も否定できないが、少なくともこの力を攻撃に転じさせているのは葉のみである。
一見、無敵のように思われる技だが、無無明亦無で受け流すこができるのは あくまで霊と巫力による力だけであり、O.S.によって具現化された本物の自然の力(蓮の”与える攻撃”など)を打ち消すことはできない。加えて自らの力量を超える技は受け流すこともできない。
*ややこしいところだが、自然現象のような力であってもそれが巫力によって作られたものであれば打ち消すことができる(この辺りの差は作中でもイマイチ明瞭ではない)。例えば第10のプラントにおいてラザボーの引力を打ち消しており、ハオの口ぶりからすると仮に葉の力量が十分だったとすれば黒雛の”鬼火”も打ち消せるらしい。
「五大元素」自然の力
「五人の戦士」として自然の力そのものたる五大精霊を操るにはそれ相応の特性が必要となる。パスカル・アバフ曰くスピリット オブ アースを使役する葉の特性は”大地のごとく構え 樹木を育む金属を抱えるは土”とのこと。
葉自身は無意識ながら成長の過程で自然の力を身につけており、S.F.決勝トーナメントで蓮の雷とホロホロの氷、2つの大自然の力に対峙した際にそのことが判明した。その力は「金属」である。

しかし、作中では具体的な「金属」の力についてはほぼ触れられていない。唯一それらしきものが描かれたのは蓮の最超奥義”九天応元雷声普化天尊”による電気を逃し、致命傷をまのがれた時だけである。
とはいえ日本刀の原材料は鉄であり、強固で切れ味の良い刀をO.S.することはそれ自体が「金属」の力を使っていると考えることができる。また、麻倉家は「樹木」を家紋とし、式神として地霊を召喚するなど「大地」と繋がりが深い家系であると推測される。
『シャーマンキングflowers』以降の足取りは…
本編終了直後、アンナとの間に一人息子 花をもうけ、シャーマンファイトを共に戦い抜いた阿弥陀丸をその持ち霊 兼 お目付役としている。
本人は”ハオとの約束”を守るためスピリット オブ アースを持ち霊に、アンナとともに世界中の紛争地帯に赴き「大地の交渉人」として平和活動をしているが、一部の権力者や戦争に利を見出す輩からは危険人物として命を狙われている。
実はS.F.直後の16歳~17歳の頃、赤ん坊の花を連れた中東の紛争地域で、戦闘機の銃撃を受けアンナ、花とともに死亡している。その際、一家揃って肉体が飛散するほどの損傷を受けているが、アンナがシャーマンキングであるハオを脅すことで生き返っている…らしいが、その後の足取りは不明。
*アンナに関してはその後アルミに修行をつけたり、花の”鬼”への対抗策を授けたりしているらしい。

ちなみにこの時、シャーマンキングのコミューンに訪れるS.F.時点よりも少し成長した姿の葉とアンナの姿が描かれている。花の身体に鬼が仕込まれたのもこの時。(『シャーマンキングFLOWERS』)
五大精霊を持っていながら一般の戦闘機に殺されてしまうという驚愕の展開であったが、その後 前シャーマンキンングである”資本主義の神ヤービス”が戦争から利潤を生み出すシステムに関わっていることが示唆されており、葉たち一家の殺害にも関与している可能性が出ている。
一方でシャーマンキングのコーミューンにてS.F.時の姿でハオと会話している姿も描かれている。またG.S.内で14歳時の葉(*葉が白鵠を習得したのは16歳時なので少し矛盾がある)が、自ら鬼を出して死んだ花と戦う場面も描かれている。
*この葉はハオがG.Sのアーカイブから当時の葉を再現したものだと言っている。
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