『あやかしトライアングル』最新刊情報
『あやかしトライアングル』最新第12巻
【あらすじ】
夏休みに山へキャンプへやってきた祭里達。楽しく過ごすのも束の間、ヤヨは落武者の怨霊に遭遇してしまう! さらに怨霊はルーに取り憑いてしまい…。ノーパンで暴れるルーに集中力を欠いた祭里は、成す術もなく――!?
『あやかしトライアングル』第118話「2人の祭里」あらすじ紹介
・第118話「2人の祭里」あらすじ紹介
・五行仙の穢れを打ち込まれたせいで突如として男と女に分かれてしまった祭里。一度 家に戻り状況を整理するも、二人の祭里の間でどちらがニセモノかと諍いになってしまう。その時、雲外鏡がふと発したの女 祭里は”性醒流転”が意識を持った妖ではないかという一言に、自分が何者なのかわからなくなってしまった女 祭里は出奔してしまう。一方、状況は混乱しているものの長らく望んでいた男の身体を取り戻すこととなった男 祭里はすずに向かって”ある話”を切り出す…
・内容&見どころ
・男と女の2人に分かれてしまった祭里たちの間に巻き起こる”どちらがニセモノ”論争。そんな中、女 祭里が妖ではないかという話が出てしまい、事態は深刻化します。そんな時に男 祭里がついに…
*『あやかしトライアングル』第118話「2人の祭里」は『ジャンプ+』にて2023年1月30日に掲載されました。
『あやかしトライアングル』最新刊
『あやかしトライアングル』第118話「2人の祭里」感想
・穢れの産んだ2人の祭里?すずの3P妄想(笑)
五行仙の穢れを打ち込まれたことで、突然 男と女2人の身体に分かれてしまった祭里。なぜこのような事態になったのかは誰一人として理解できていない状況ですが、清弦いわく2人とも気配も含めて祭里そのものだとのこと。
“性醒流転”の術者であるシロガネも こんな状況は術式に組み込んでおらず、”性醒流転”に五行仙の穢れが入ったことによる”未知の化学反応”が起こった結果であるという以上は現時点では何もわからないらしい。
ただ、前回の感想でも書いたように五行仙が初めから祭里に標的を絞って穢れを放ったのではないかという気もするので、シロガネの言うところの”未知の化学反応”などではなく、意図的にそういった種類の穢れが放たれたという状況もあり得るのかな…と。つまり、この状況自体こそが五行仙が思い描いた通りの”復讐の儀”の次の段階だという可能性ですね。
まあ、五行仙の実力がわからないうちはなんとも言えませんが、彼らが妖の王であるシロガネの秘術に干渉できるだけの力を持っていた場合の話ですけど…。
この状況が五行仙の計画通りだとしたとしても、正直なところ何がしたいのかはわかりませんね。現状としては、この穢れが引き起こしたのは、突然の事態への多少の混乱と女 祭里の動揺くらいなもの。逆に2人の祭里は共に風の力も使えるようなので(つまり能力が分かれて弱体化したわけではない)、戦力としては増強してしまったくらいです。
“復讐の儀”と言うことですから、多かれ少なかれ すずにとってダメージとなることにつながるはずですが、当のすずはいつもどおり脳内ピンクお花畑を咲かせて、男 祭里と女 祭里が自分を取り合う3Pシチュを妄想して”ヤバイヤバイ”とむしろ普段以上に潤って(笑)います。
この辺りの節操のなさ(たくましさ?)はさすが。シロガネにも”ヤバいのはお前である”と突っ込まれてます(笑)
ちなみに、雲外鏡の発言から女 祭里は無機物に生命の宿った付喪神のように”性醒流転”が意志を持って独立した妖なのではないのかと言う推測が出ています。この発言が元で自分がニセモノだと思ってしまった女 祭里が家を飛び出すことになってしまうのですが…。
仮に本当に彼女が”妖”であるなら、五行仙の思惑はすずを”妖の手で始末”することですから…。それは、ちょっと想像したくない展開ですね。
ところで、仮にこの穢れが本当に すずを対象としていたとしたら、その場合は 妖巫女の力である命光輪が自我を持って分裂することになったのでしょうか? もしそうなったら五行仙になんの得があったのだろうか?
仮に彼らの術が力のみを分離させることができるものなのだったら理解はできるんだけれど、その”力”自身が自我を持ってしまうのであれば厄介の種を増やすだけですよね。やっぱり、すずの周りに混乱を引き起こすためのただの嫌がらせなのかねぇ。
・男 祭里の告白?
さて、そうはいっても 女 祭里が自分の存在に疑問を持って出奔してしまうなど、ある程度 状況は込み入ったものになっています。 …が、そんな混乱した状況の中で男 祭里はすずに、この事態が収まった時には付き合ってくれるよな、なんてことを切り出してしまうのでした。
いや、この状況で、それ言う??(笑)
女 祭里が飛び出した直後だぜ?そりゃ、ずっとお預けを食らわせられていた状況だったわけだし、ようやく待ち望んでいた男の身体を取り戻せ(?)たのはわかるけど、この状況でそれを口にしてしまうのはさすがに無神経でしょ、思ってしまう展開。
意外と常識人なシロガネさんがただ一人”…オイ何言う気だ”と、男 祭里の行動を嗜めようとしますが、言っちゃったんだよねぇ。ハレンチ風紀委員のはずの幼心ちゃんも”聞きたい”とか興味津々モードになっちゃって、シロガネを制止しちゃうし。言ってしまったものは仕方ないけど、さすがにこの状況でこの発言は、いくら脳内ピンクなすずでも祭里への評価がガタ落ちしたんじゃないだろうか…。そもそもすずは女 祭里だって好きなんですしね。
もしかして、これは男 祭里の方がニセモノだった的な、展開に持っていく布石なのか?? しかし、どちらかがニセモノという結末はきついですよね。それぞれに自我を持って生まれてしまった以上、どちらか片方が消滅しなくてはならないという状況もかなり酷ですし、そもそもそんなことをしたらカゲメイだって消滅しなきゃ筋が通らないようになってきかねない…。
果たしてこの状況どう収束するのだろうか…。ちなみに、家を飛び出した女 祭里は行く宛もなく彷徨っているうちに、宗牙に出会い彼の家に身を寄せることになります。こっちはこっちで何か起こりそうな予感かなぁ。個人的には宗牙に関してはヤヨを応援しているんだけどね。
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