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“全集中の呼吸”とは

人を超越した肉体と強さを持つ鬼と戦う鬼殺隊の剣士達の奥の手にして、習得必須の基本技能(不死川玄弥など例外はある様子)である。あくまで”技能”であるため才能の如何にかかわらず、血肉を削るほどの鍛錬を経れば誰でも習得は可能だという。

特殊な呼吸法により肺に大量の酸素を送り込むことによって、一時的に身体能力を大幅に引き上げる、いわばドーピングのような技能である。

呼吸は文字通り人を鬼のように強くし、鬼とも渡り合えるほどの肉体の強さを使用者に与えるが、当然ながら人の体では使用の負荷は計り知れず、肉体的に未熟なうちは多用はできず限界を超えると体が動かせなくなるなどの反動に襲われる。

一方で、熟練すれば毛細血管の一本一本にまで意識をめぐらせ自力での止血を可能とさせたり、肉体の回復を早めるなど、万能とまでは言えないまでもその応用の幅は広い。

また、柱以上の隊士はこの全集中の呼吸を24時間維持する全集中”常中”を身につけており、これができるかできないかで天地ほどの差がある。

炎柱・煉獄杏寿郎曰く、全集中”常中”は「柱への第一歩」であり十二鬼月など高位の鬼と戦うためには必須の技術である。

“全集中の呼吸”の流派

鬼殺隊の隊士は鬼との戦闘において、自らの肉体に”全集中の呼吸”をかけた状態でそれぞれの習得した流派の型を駆使した剣術を基本戦術とする。

現存するすべての呼吸法は”はじまりの呼吸”と呼ばれる「日の呼吸」から派生したものである。

現在、呼吸法の流派は「日の呼吸」から直接派生した水、炎、雷、岩、風の基本5流派に加え、さらに個々人に合わせて多様な呼吸法が生み出されている。

呼吸法の起源は400年前に遡り、鬼殺隊史上最強の鬼狩りと謳われる国継縁壱によって編み出された「日の呼吸」を始まりとする。

上弦の壱・黒死牟に”神の御技”とまで言わしめた「日の呼吸」であったが、あまりに突出しすぎた力ゆえに誰一人として「日の呼吸」を習得することはできなかった。そのため、縁壱がそれぞれの特性に合わせて呼吸と剣術を教授した結果、「日の呼吸」の流れを汲んだ呼吸法が生まれることになる。現在多様な呼吸法が派生しているのはこのためである。

呼吸法の派生は以下のとおり。

基本5流派は縁壱が実際に直接指南して生まれた流派であると考えられる。

さらに個々人に合わせて独自に派生させた使用者固有ともいえるような呼吸も存在し、それらの呼吸の使い手はそれぞれ独自性のある日輪刀を使用している(「蟲の呼吸」、「蛇の呼吸」、「恋の呼吸」、「獣の呼吸」)

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“全集中の呼吸”流派一覧

現在、作中で明示されているだけでも呼吸法の流派は全部で14流派存在する。以下は、それぞれの流派の概要と使用者などをまとめた一覧。

はじまりの呼吸

「日の呼吸」/「ヒノカミ神楽」

  • 日輪刀の色:漆黒
  • 使用者:国継縁壱、竈門炭治郎、竈門炭十郎(?)
  • 型の数:
  • 柱:−

“はじまりの呼吸”にして最強の御技。

すべての呼吸の源流であり、すべてを超越する流派。

激しく猛る炎の轟音のような独特の呼吸音と戦闘時のみ漆黒の日輪刀が赤く染まる「赫刀」が最大の特徴。*継承者がごく少数のため「赫刀」の発現などの詳細は不明。

まさしく鬼を滅する究極の呼吸法であり、「日の呼吸」及び「赫刀」による斬撃は鬼の自己再生を阻害し、上弦以上の最高位の鬼でも灼けるような激痛とともに傷の回復も極めて遅くなる。

基本5流派「水の呼吸」及びその派生

「水の呼吸」-基本5流派-

  • 日輪刀の色:青
  • 使用者:竈門炭治郎、冨岡義勇、鱗滝左近次、錆兎
  • 型の数:11
  • 柱:[水柱]冨岡義勇

「はじまりの呼吸」から派生した基本の5流派の一つ。

変幻自在の歩法を特徴とし、いかなる敵にも対応できる柔軟さを持つ。また全呼吸の中で唯一鬼を苦痛なく安らかに滅する”慈悲”の型が存在する。

「炎の呼吸」と並んで歴史が古くいつの時代にも必ず”柱”が存在している。その歴史の古さに加えて、基礎に沿った技が多いことから多くの派生流派が存在する。

「花の呼吸」

  • 日輪刀の色:不明
  • 使用者:栗花落カナヲ、胡蝶カナエ(元柱)
  • 型の数:6
  • 柱:不在

「水の呼吸」から派生した呼吸。すべての型に花の名前が入るのが特徴。

詳細は不明だが、使用者が全員女性であることから非力な女性が扱えるよう「水の呼吸」から”速さ”と”柔軟性”に重きを置いて派生した型ではないかと予想される。

「蟲の呼吸」

  • 日輪刀の色:不明
  • 使用者:胡蝶しのぶ
  • 型の数:4
  • 柱:[蟲柱]胡蝶しのぶ

「水の呼吸」の派生である「花の呼吸」をさらに派生させた蟲柱・胡蝶しのぶ独自の呼吸法。

鬼殺隊で唯一鬼の頸を切れない”柱”である胡蝶しのぶが、膂力の不足を補うために編み出した型である。「藤の花の毒」と併用して鬼を殺すため、突き技が中心であり「~ノ型」ではなく「~ノ舞」の名称が用いられる。

「蛇の呼吸」

  • 日輪刀の色:不明
  • 使用者:伊黒小芭内
  • 型の数:5
  • 柱:[蛇柱]伊黒小芭内

「水の呼吸」から派生した呼吸。蛇のように柔軟にうねる太刀筋が特徴。

作中で確認される修得者は蛇柱・伊黒小芭内のみのため詳細は不明であるが、刀身がうねる特徴的な日輪刀を使用することから小芭内自身が派生させた独自の呼吸法である可能性が高い。

基本5流派「炎の呼吸」及びその派生

「炎の呼吸」-基本5流派-

  • 日輪刀の色:赤
  • 使用者:煉獄杏寿郎、煉獄愼寿郎
  • 型の数:9
  • 柱:[炎柱]煉獄杏寿郎(故人)

「始まりの呼吸」から派生した基本5流派の一つで、煉獄家に代々伝わる呼吸。

「水の呼吸」と並び、もっとも古い歴史を持ち、いつの時代も常に柱を輩出していた。足に”溜め”を作り、そこから繰り出される爆発的な突進力と強力な斬撃が持ち味。

「恋の呼吸」

  • 日輪刀の色:赤
  • 使用者:甘露寺蜜璃
  • 型の数:6
  • 柱:[恋柱]甘露寺蜜璃

甘露寺蜜璃が『炎の呼吸』から独自に派生させた呼吸。

長く”しなる”特注の日輪刀を用い、蜜璃の常人離れした筋肉量と女性ならではの柔軟性を持って初めて実現される。その技の速さは忍である宇髄天元の速さをも上回り、全呼吸中トップクラスである。

基本5流派「雷の呼吸」及びその派生

「雷の呼吸」 -基本5流派-

  • 日輪刀の色:黄
  • 使用者:善逸、獪岳、桑島慈悟郎(元柱)
  • 型の数:7
  • 柱:不在

「はじまりの呼吸」から派生した基本5流派の一つ。呼吸の力を足に集める事で飛躍的に脚力を高めることが特徴。

その圧倒的脚力による神速の踏み込みから生み出される技は雷光の如き速さを誇り、雷撃の如き轟音を伴う。

「音の呼吸」

  • 日輪刀の色:不明
  • 使用者:宇髄天元
  • 型の数:5?
  • 柱:[音柱]宇髄天元

「雷の呼吸」から派生した呼吸。

忍である宇髄天元が独自に編み出した呼吸だと推測され、斬撃とともに爆発を引き起こす天元の二刀流があってこそ成立する呼吸。

基本5流派「岩の呼吸」及びその派生

「岩の呼吸」-基本5流派-

  • 日輪刀の色:灰
  • 使用者:悲鳴嶼行冥
  • 型の数:5(?)
  • 柱:[岩柱]悲鳴嶼行冥

「はじまりの呼吸」から派生した基本5流派の一つ。全流派の中で唯一”刀ではない”日輪刀を使用する。

攻撃の間合いも広く、また防御にも長けた呼吸である。武器の性質からも斬るというよりは、むしろ押しつぶすようにして鬼を殺す。

基本5流派「風の呼吸」及びその派生

「風の呼吸」-基本5流派-

  • 日輪刀の色:緑
  • 使用者:不死川実弥、粂野匡近
  • 型の数:8
  • 柱:[風柱]不死川実弥

「はじまりの呼吸」から分かたれた基本の5個の型のうちの一つ。

攻撃面に非常に重きを置いた呼吸であり、荒々しい暴風や巻き上がる嵐、吹き荒む突風というような”風の凄まじい面”を体現したかのような型が特徴。

「霞の呼吸」

  • 日輪刀の色:白
  • 使用者:時透無一郎
  • 型の数:7
  • 柱:[霞柱]時透無一郎

荒々しく攻撃的な剛の流派である「風の呼吸」とは対照的に、幻惑的で非常に流麗な柔の流派。

「獣の呼吸」

  • 日輪刀の色:藍鼠(?)
  • 使用者:嘴平伊之助
  • 型の数:11
  • 柱:−

どういう経緯か詳細は不明だが、独自に”全集中の呼吸”を身につけた(と推測される)嘴平伊之助が編み出した剣術。そのため荒削りで技も比較的シンプルなもの(思いつきのものも…)が多いが、伊之助の野生を生かした型破りな流派である。

厳密に言えば「風の呼吸」の派生流派ではないが、系統としては近いものがあるらしい。

その他の呼吸

「月の呼吸」

  • 日輪刀の色:紫
  • 使用者:継国巌勝(黒死牟)
  • 型の数:16
  • 柱:−

「日の呼吸」から派生した呼吸の一つ。縁壱の双子の兄である巌勝が「日の呼吸」の力をもとめたものの届かず、派生させたもの。

「月の呼吸」もまた、継承者が現れず巌勝以外の使い手はいない。


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第191話「どちらが鬼か」

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第190話「心強い仲間」
第189話「心強い仲間」
第188話「悲痛な恋情」
第187話「無垢なる人」
第186話「古の記憶」
【第18巻】『鬼滅の刃』感想
第185話 「匂いのない世界」
第184話 「戦線離脱」
第183話 「鬩ぎ合い」
第182話 「激怒」
第181話 「大災」
第180話 「恢復」
第179話「兄を想い弟を想い」
第178話「手を伸ばしても手を伸ばしても」
第177話「弟」
第176話「侍」
“全集中の呼吸”
第175話「後生畏るべし」
第174話「赤い月夜に見た悪夢」
“全集中の呼吸” -花の呼吸-
“全集中の呼吸” -月の呼吸-
第173話「匪石ノ心が開く道」
第172話「弱者の可能性」
第171話「変ずる」
上弦の壱と「始まりの呼吸の剣士」の関係

『鬼滅の刃』考察

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